雨あがる 

まったり度☆☆☆ 役者が良い度☆☆☆☆☆  

総合評価☆☆☆☆(一見の価値あり)

監督:小泉尭史 脚本:黒澤明

「太陽が沈んだ」と、その死を世界中から惜しまれた偉大な監督黒澤明。彼が最後まで映画化の希望を捨てなかった脚本を、二十八年間助監督として師事した小泉堯史が完成させ、その遺志を継ぎ初監督に挑戦する。

時は絢爛の元禄を経た質実の享保時代。武芸の達人だが不器用で仕官がかなわない武士、三沢伊兵衛とその妻たよ。折からの豪雨が旅の途にある夫婦を宿場町に足止めさせる。二人が泊まる安宿には雨が上がるのを鬱々と待つ人々が大勢いた。そんな彼らの心を和ませようと伊兵衛は妻に禁じられている賭試合で金を都合し、酒や食べ物を振る舞う。人々に笑顔が戻った時、雨もようやく上がった。やっと外に出られた伊兵衛は偶然若侍同士の果たし合いに遭遇してしまい、懸命に彼らを止めるのだった。その一部始終をこの宿場の藩の城主である永井和泉守重明が見ていた…。

最後は藩主、永井和泉守重明が伊兵衛を登用しようと宿場に出向くが、すでに伊兵衛は宿場をたった後。永井和泉守が伊兵衛を追うシーンで終わる。最後は視聴者に結論をまかせるかたちになる。人によってはこういうパターンが嫌いな人もいるかも。

全般的にほのぼのとしていい映画だと思う。あったかくなれる映画です。

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