

私たちは待ち合わせの9時半を少しすぎたところで、ロビーでちぇいさんと会った。フロントで少し両替をしたいと私がいうと、ちぇいさんは、円も使えますからといって、そのまま車まで案内した。雨が降ってますけど、傘は持ってますか?って聞かれる。持ってないと会長がいい、私は部屋においてきてるといい、ロンちゃんは持ってるけど・・・ってくちごもる。わら。これからしばらくのあいだ、写真がないのは、ノーメークだったからと、水気の多い場所にいたことと、雨が降っていたからだ。昨日とは違うバスで違う運転手がいた。私たちを見て、ちぇいさんは、「化粧してこなかったんですねえ。」と感心した。わら。すぐに乗り込むと、かなり雨が降っている。ちぇいさんは、かなり困ったように、みんなにいう。「明日ひこうきとばないかもしれませんねえ。」「台風はどのあたりにいるんですか。」「南のほうに上陸しました。」「わー。」「今日、鹿児島からくる便が欠航してます。」「・・・・。」「エステのあと、どうしますか?いんさどんとなんでもんに、行く予定です。いんさどんは、太宰府の門前のような町です。かさがいりますねえ。昼食はどうしますか。」私たちは、いんさどんは、パスすることにした。何かあると?骨董品屋さんみたいよ。どーでもいいね。どーでもいいよ。ってことになった。仁寺洞(いんさどん)で、掘り出し物を見つける・・・ってことはできなかった。でも、その時は南大門には、まだ行く予定だった。昼ご飯は食べない。南大門につれてって・・というのが今日の日程になった。旅行会社の車(バン)は、エステからどこかへ送り届けると、消えるらしい。だからその後の予定は、タクシーでということになって、タクシーの乗り方を教えてくれた。「模範タクシー」に乗ってくださいって。韓国のタクシーは相乗りをさせる。載せてても、席が空いてれば、また止まって客を拾うのだ。それをしない模範タクシーは黒のボディに黄色いとさかみたいな電灯をつけているとか。よくわからない韓国産の車がたくさんあって、私たちがよく目にするのは、観光客用のバン。独特の車のような気がする。で、模範タクシーになってるその車は、韓国産の車でもすこし高級車だそうだ。私たちがいったエステは、梨大の近くにあった。つきましたーといわれて、雨の中、車をおりて階段をおりて地下にある入口に向かった。くつを入れる袋をもらって、総床張りの店内へはいった。ある更衣室へ通されると、スタッフが日本語を話せる人に交代して、となりの部屋に招き入れる。そして、パンフレットを見せながら説明があった。基本のエステとさらに、オプションの説明だった。私たちのコースは、「汗蒸幕(はんじゅんまく)」というサウナにはいって、泥パック・泥風呂・あかすり・オイルマッサージ・きゅうりのパックだった。行きの車の中でちぇいさんが旅のしおりを見せて欲しいというので会長がみせた。しばらく見ていたちぇいさんが「これはごまですよね。ごま。」たしかに、パンフには胡麻と書いてある。「これは胡瓜のまちがいです。」私もごまパックと思っていたと言ったら、みんなが少し引いてた。わら。あとからなら言えるわよね。いくらでも。で、まちがいなくきゅうりのパック付のフルコース。会長が、前回いったところのほうがきれいだったとぶつぶつ。で、結局、会長とロンちゃんが石膏パックを、私が足マッサージをオプションで追加した。日本円でそれぞれ5000円だった。1万円だしておつりを5万ウオンもらった。買い物して、おつりをウオンでもらうと、手数料がいらない。るん。そして、ゴムのついたロッカーの鍵と使い捨てのパンツ・バスローブ・シャワーキャップをもらってもとの更衣室にもどった。ぜーんぶ脱いでパンツをはいてバスローブをまとい、シャワーキャップに髪の毛をすべていれる。この姿は、ほんとにいい友人達でないと耐えられないかもしれない。着がえたら、こちらにどうぞーっとしたったらずな日本語をしゃべるみぽりん似の綺麗な子に石室みたいなところに案内された。案内するとき背中に手を添えられたので気持ち悪かった。そこには、ござのようなものがしかれていて、枕がてんてんとおいてある。寝てくださいといわれて私たちは大の字で横たわる。あったかい。下からじわーんと温かくなってくる。床暖房がききすぎる部屋って感じかな。きもちよーくなって眠くなりかけたら、起きてくださいといわれた。もう?と抗議しつつ階段をおりて地下に案内された。さっきも地下だったので地下2階かな。次に入れられたのは普通のスチームサウナの部屋。端っこで熱湯がたぎっている。その上によもぎがつるしてあった。会長がいうには、2月に来たときにはよもぎのサウナもコースに入ってて、ちょうどこしかけた股のしたから、よもぎの蒸気があがってくるようにしてあるサウナがあったとか。なんでも、婦人病によく効くとか。生理不順とかよくなるらしい。前回会長はエステの次の日に突然きてしまって、そんなばかなとおどろいたそうだ。今回のコースにそれはなかったけど、スチームサウナに乾燥よもぎがたくさんつるしてあって、多少は効果があるかもしれない。ここは普通に熱い。汗が流れ出てくる。私はだんだん熱さになれるようにしてあるとはしらず、これがはんじゅんまく?たいしたことないじゃんと勘違いをしてた。わら。10分ぐらいたつと、出てくださいといわれて、しばらく外のむしろにねっころがり、熱さをしのいでいた。つめたいタオルをくれた。顔にのせていると気持ちいい。私たちの前の人がむしろをかぶって、釜みたいなところからでてきた。もしかして、これがはんじゅんまく?って思う間もなく、昔の米を入れる袋(麻袋)のおりたたんだのをもらった。これにすわってくださいって。タオルを頭にかぶれといわれ、その上から袋をかけられた。