私たちは、地下食品売り場を目指していた。ロンちゃんは下着はここで買うのをやめたし、靴下も買わなかった。とんでもん、みょんどん、免税店と買い物をしてきた私たちは、デパートの中の売り場にはあまり興味がなかった。日本のそれと、なんとなく似てるし、そんなに安くもないし、ま、わざわざここで買う必要性を感じなかったのだろう。食品売り場につくと、とりあえず、みんなでぐるぐるしたけど、3人とも自分の興味のほうに流れていく。ロンちゃんは会長を探して、後ろをついて歩く。ここでひとつ、問題があった。私たちはなんでもんにいけなかったので、市場でキムチやこしょうを買うということができなかった。で、デパートでも量り売りをしているのだけど、飛行機が明日飛ばないとキムチが悪くなってしまう。冷蔵庫が必要なのだ。だから、キムチを買うのは飛行機に乗ると確実にわかっている日がいい。だから、今日は買えない。下見しかできなかったのだ。コチョジャンの試食・キムチの試食をするけど、買えない。めずらしいキムチのコーナーもあった。たたみいわしのキムチとか、青いとうがらしのキムチとか。まるで、おそうざいのようにパックにはいって売っている。ひとつ500円ぐらいだ。うずうずする。指をさしたり、味見しないか?とよってくる。ロンちゃんがなんと青いとうがらしを指差した。ピーマンと思ったのだろうか。おひって思ったけど、おばちゃんはちょっきんと商品を切ってくれる。日本のように試食用を用意してあるのではなくて、売り物をちょっきんとはさみできって、つまようじでとってくれる。これはすべてのキムチがそうだった。かたくちいわしのそれと、わけぎのキムチははずせないな・・と思った。ロンちゃんは唐辛子を食べてはねていた。
かたくちいわしのキムチ。うすーいし、くっついているので、はがしながらごはんといっしょに食べる。。
わけぎのキムチ。パギムチというそうです。これはとてもおいしい。おきにいりのキムチです。
私たちは、また、コーヒーを飲もうということになった。地下食料品売り場には、コーヒーショップはない。それで、またひとつひとつエスカレーターを使って、さっきの屋上までもどった。とりあえず、イスにすわって、ぷかぷか。コーヒーとぷかぷかの合間に買い物ってのが、私たちのパターン。もう、慣れた。っていうか、最初からそうだし。どの店にはいるう?と目に入ったのは、パフェのおいてある店。カキ氷がおいしそう。あっちには、テイクアウトのアイスクリームの店もある。どーする?どーする?って、けっきょく、パフェのウインドーのあるその店にすることにした。ちょっとした階段をさらにのぼる。ところが、メニューがハングル。英語もあったけど、英語だ。写真もないので、これって指をさせるものもない。会長はホットコーヒーを頼んだ。ロンちゃんはオレンジジュース。私は、うーんうーんうーうーんと英語のメニューを読み上げていた。それにしなよって、ロンちゃんがいってくれたので、「フルーツアイス」にした。きっと、あの背の高いグラスにはいったパフェだよって。わら。ところがでてきたのは、じゃーん。
フルーツののったカキ氷だった。わお。ちがーう。ちがーうっていっても、店員には通じない。とんとんとーんとおいていく。しゃーない。食べるかってスプーンを取る。ようは、なんでもいいんだろう。私って。わら