ロッテデパート3
すごく甘そう。最初パフェかと思って、フルーツパフェは、韓国ではフルーツアイスというのか・・・って思ってた。でも、スプーンを突き刺すと、中から氷がでてきたのだ。これが意外においしい。1番上にのっていたのは、なんとトマトだった。見て見てトマトがのってる!と記念に撮った。もう、韓国の写真は食べ物ばっかりになってしまう。おなかいっぱいといいつつ、けっきょく、食べてしまった。私たちは食堂街を見ながら、あれも食べたいね、これも食べたいねと夕食の話になった。「どうする?」「骨付きカルビ食べなくてもいいの?」初日の悔いだな。私はあの時、満足だったのだけど・・・そっか。骨付き食べないと韓国に来た意味がないのかも。「ああ、そうだね。」「雨の中でていく?」「もうあと濡れてもいいよね。」「いざとなったら、タクシーで帰ればいいし。」「じゃあ、探していこうか?」「うんそうしようね。」「冷麺はどうなったの?」「ああ、それも食べたいね。」ガイドブックで探そう。台風に負けないぞ。わら。
会長が目が痛いといいだした。さすがに食料品売り場をうろうろしたから。なんとなくとうがらしで目が痒いという。私はうれしそうに、目薬持ってるよっていうと、会長が「やっと役に立つね。かしてかして。」と笑った。化粧がはげるので目の中に入れて・・っていうので落としてやると、右目は外に落ちた。あちゃー。「どこにさしよると?」って会長に怒られる。わら。マスカラが・・・。わら。
私たちはとっても、疲れたので、ホテルにもどることにした。いったん下までおりないと、だめだ。わたしたちは、地下がつながっていることをすっかり忘れて、直行のエレベーターで一階まで降りて、ホテルに歩いて戻った。雨風はひどくなっていたけど、まだ、だいじょうぶそうだった。部屋に入ってテレビをつけた。いきなり大洪水の映像。
なにこれ?ってみんなテレビにくぎづけになる。台風が上陸したところは、大雨が降って、災害が発生しているらしかった。長い間見ているとみんなじょうずになって、ニュースや天気予報を聞きながら同時通訳をする。わら。私だけじゃないじゃん。ひとりごと。わら。さすがにテレビに向かっては話し掛けないぞ。しかも、台風は明日の朝、ソウルの上空に達するじゃないか。ああ、欠航だ。なんとなくみんな、しゅんとなる。会長が「もう一泊できても、雨でホテルにかんづめとかだったら、つまらない・・・・・。」っていうし。なんで時速15キロなんだよー。でも、ひよっとしたら、これだけ雨を降らせてて、上陸したとなると、速度は速くなるかも・・・。だって、ロンちゃんがテレビを見ていう。「この数字が私たちがみてるのといっしょの単位だったらすごいよね。」ってテレビでは、ハングルで800ミリとか、700ミリ以上の地域を書き出しているのだ。例えば、福岡800ミリってすごくない?私の生きてる間に見たことないし。(でも、実際、韓国でも記録的な降水量だったようです。)川のようになった道路を走る車や、手をつないで川のように流れる道を渡る制服をきた女子生徒、川の中から助けられる人、堤防を決壊して流れ出す泥水などがニュースのトップで流される。ひえー。それぞれベットに横たわり、ボーっとニュースをみてた。会長が荷物をごそごそして、これ食べない?って、まんまるの餃子とはちみつを糸にしてつくった宮廷菓子を差し出した。さすがデパ地下の女王。「チンマンドゥ」という蒸し餃子。まるで小さい肉まんのような形をしている。おなかいっぱいなのに。会長のいじわる・・とおもいつつ、ぱくり。おいしー。わら。これも、なんでもんで食べてみたかったのよん。で、実演販売してた宮廷菓子も、食べた。売ってる人が、はちみつがあまりにもほそいので歯にくっつきません・・・ってうそついてたのがわかった。ぬがーみたいにはりつくし。でもおいしい。でもしゃべると粉吹きそう。きのう買っておいたエビアン水を飲む。コーラはとても飲めそうにない。私はニュースのチェンネルを変えつつ、ガイドブックを読み上げていた。「どこいく?」っていいながら、骨付きカルビって書いてある店の紹介の文章を読んでいった。