(2004.11.11〜20) 









11月20日(土)
●今日は通し稽古です。随分長いこと稽古してきた気がしますが、こうして全幕通すのは初めてで、昨日までいくらやってもドンドン出てくる細かいダメ出しと格闘していたので、今日は果たして通るんだろうか、ザウワーさんは何も口出ししないで最後まで黙って観ていてくれるんだろうかという心配もあったりして。演じる私たちもこれまでとは違う緊張感が漂います。
●そういう気負いも影響したのか、急に歌詞が飛んでしまったり、段取りがおかしくなってしまったり、といったトラブルは随分ありましたが、今日はともかく全部演奏し切ることが第一目標ですから、何とか通せてよかったです。今日は本番ではありませんからね。こうして通してみると、ちゃんとできている所と薄い所、うまくつながっていなかった所などがよく見えてきます。ここから先のみんなの完成スピードはどんどん加速してゆく事でしょう。二期会の公演に出させていただく機会はまだそんなにない私ですが、本番の2週間前のこの時期に既に通し稽古をすることができるなんて本当に有り難いことですね。しかも忙しいキャストの皆さんも(今までもかなり調整されていましたが)ここから全員出席ですから、本当に恵まれた公演、こういう事はなかなかできないと思います。主要キャストの歌の出来やオーケストラのドラマチックさなどでカバーできる公演も多いかもしれませんが、やはりこれだけの人数でこれだけの集中した稽古を積んだ、団体戦のドラマには説得力があるなぁと、全幕見ながら思いました。
●演技のダメ出しの方も、前に言われた事と逆の事を言われたりする事が多くなってきました。矛盾するのはおかしい!と思ってしまう人もいるかもしれませんが、一度アドバイスした事がやりすぎてしまって逆効果となる場合もままあるのです。発声も同じですが、すべてはバランスなんですね。右に行けばいいと思っていても行きすぎていたら左に行けと言われるのです。本当の地点よりも右も左も体験している方が、バランスはとりやすいのですし、真逆のダメをもらう事はある意味勲章だと思っていいかもしれません。

11月19日(金)
●こないだ違うのを買ったためにいらなくなった自作棚、折角作った思い入れもあるし捨ててしまうのはもったいない、と置き場所をずーっと考えていたのですが、押入のデッドスペースが丁度良い幅なのでそこに決定、今日は思い立ってのこぎり入れをしました。幅は丁度いいのですが縦と横は長すぎるのでどっちも切りつめなくてはならないのです(^^) もともと私は工作系は大好きなのですが女子校育ちのためか大工仕事は習ったこともやった事もほとんどないので、実はこの棚自体が初製作(と言っても土台と枠だけですけどね)。のこぎりはすのこを少しガーデン仕様に切ってみた事がある程度でしたが、やってみると結構ストレス解消になりますね〜。最初の一本はなかなかまっすぐ出来ませんでしたが、まずまっすぐなミゾをつければ何とかなると学習してそれからの数本はほとんどズレもなく美しい切れ具合♪そのまま釘打ちして縮小再生棚を完成させたかったんですが今日はうちに金槌がなかったので(爆)このまま2週間ほど放置することになってしまいました。まぁでも気持ちはかなりスッキリできたのでよしとしましょう。
●イエヌーファの稽古では毎回ながら緻密なダメ出しが飛ぶ緊張した時間が続きます。合間の食事時間にたまたまKさんが家で作るとハンバーグの焼き方がふっくらしないと言い出したところ、そこにいた女性陣はパン粉に牛乳を含ませた後にしっかり絞ると良いとか、玉ねぎは生より炒めた方がやわらかくなるとか、たねは沢山練った方がいいとか火加減は、、とかどんどんアドバイスが出てきて、みんな私と同じ歌い手で忙しいはずなのに手慣れているなぁと感心しました。自分のためだけに料理するだけの私はもう随分ハンバーグなんて作ってないと改めて自戒。。私の普段している料理って「洗う」「切る」「ゆでる」「炒める」「和える」くらいの動詞しか使いませんからね。ストレスがたまった時に「煮る」は一日中でもしてますが「練る」まして「揚げる」なんて全然しないかも。ダンナなり子供なり、相手がいるってやっぱりすごいことなんだなぁ。。

11月18日(木)
●Sちゃんに誘われて、芝居を見に行きました。電話してた時にマツケンの話で盛り上がってたし、コマ劇場のある新宿で待ち合わせだったし、ずーっとマツケンの公演を見に行くんだと思ってたんだけど、違ったみたい(爆)10分前までマツケンサンバ踊るつもりでいた私ですから超がつくほどシリアスなその芝居の内容に入っていけるまで結構大変だったんですけど。。ま、ちゃんと確認しない私が悪いんだけどさ。
●いやしかし。お芝居っていいなぁ〜〜!!何だかね、出演していたSちゃんの知り合いも含めて、みんな「生きてる」っていう感じがするんですよね。舞台の上だけでなく普段の生活の仕方というか心の持ちようみたいなものが、どこか「すがすがしい」んです。オペラの人たちには残念ながらそういう感覚はほとんどないように思います。私もすがすがしくなりたいなぁ。何が違うんだろう、、ってまた根元的な疑問を感じずにはいられない。
●前々から考えていたんですが、「オペラ歌手のための歌抜きお芝居サークル」みたいなの作りたいなぁという気持ちがまたふつふつと湧いてきました。やってる自分が言うのもナンですが、歌うことを取ってしまうと歌い手の芝居って本当に陳腐だと思うんです(爆)。日本はオペラ歌手に求められるものの中で歌の技術の比重が異常に高いし、もともと身体表現の苦手な国民性ですし、学校などでオペラの演技を習う授業もあるけれど根本的な所を学ぶような時間も意志もないというのが実状だと思うから、そうならざるを得ない状況もあるとは思うんだけど、やっぱり面白くないのよね。ウィーンの郊外で観たオペレッタなんて歌はおせじにもうまいとは言えなかったけど、すごくエンターティメント性の高い公演でした。もちろん歌がうまいに越したことはないけれど、そういう道も探らなければ、オペラっていつまでもオタクの宝物で終わっちゃうんじゃないかしら。
●たとえば「フィガロ」を日本語のセリフで演じてみるとか、そういう事だったらいずれ歌う時に役立つかもしれないっていう気持ちでやりたいなと思う人いませんか?もちろん歌の優劣は問いませんが歌い手かそのタマゴの方で、興味のある方は是非メールください♪

11月17日(水)
●私の出る部分が早く終わったので1時間ほど早く稽古場を後にし、自転車で銀座へ。来月のライオン出演予定表に記入するためです。毎日決まった人数を出演させるというのは、累計するとものすごい人数で結構大変な仕事です。新人さん以外の出演者は基本的な出番日(毎週月曜日とか)があらかじめ決めてあって、ほかに用事がある場合は個人的に同じパートの人に出演オファをしておく約束になっていますが、声部や出演回数のバランスを整えたり、年度途中で辞めてしまった人の予定日や合唱デーなどのイベントのため必要になった分は「この日は大丈夫です」と申告しておくと、その表をもとにEさんが最終的な出演決定を下すというシステムなのです。来月はクリスマスも年末イベントもあり、他の仕事も忙しいけれどお店の方も大変ですね。
●ちょっとだけ0次会をした後(♪)某イタリア料理店へ。今日はKさんが知り合いのチェコ人バイオリニストのTさん(某超有名楽団員)とお食事するというので混ぜてもらったのです。私は英語が全く喋れないと言ったので(実際中学生以下だと思う!)Tさんは私のために同じことを英語とドイツ語の2回喋ってくれて、ドイツ語も訛りがまったくなくてきれいだったのでとても喋りやすかったです。日本に居ながらにして、稽古でも常にドイツ語漬けだしお食事会もドイツ語。なんでこんなにハマってるのか自分でも不思議だけど、ドイツ語会話ってそれだけで純粋に楽しいのよね〜。 内容の方も、準備万端なKさんが楽団についてTさん本人よりもよく知っていたりして(笑)カルトな話題でも盛り上がり、とっても楽しい一晩でした♪

11月16日(火)
●ずーっとずーっとやりたくてできなかった事をしました♪、、って言っても普通の人には極めてありふれた事なんですけど(^^;;; それはゴミ捨て。今日はリサイクルゴミの収集日だったのです。ここの所地味に片づけしたりしていて大量に出た紙類も、新聞と同じようにまとめれば引き取ってくれますし、あとはそのうち出そうと思ったまま溜まっていた段ボール、それに一番の悩みのタネだったアルミ缶!これは主にビールの空き缶ですね〜(苦笑)家で飲むようになっちゃってから毎日のように増え続けるこのアルミ缶は溜まりに溜まっていて、実はこっそりスーパーで捨てたりしてたんですがそんなペースでは追いつかない量、、。なぜ捨てられなかったかというと、私の起床時間には大体すべてが終わってるんです!2週間前の火曜日はちょうど早起きしていたのもあってスチール缶を運良く捨てられたのですが、アルミは間に合わず。今日を逃すとまた2週間後になってしまいますから切実です。
●昨日の晩遅くに収集所に行くとカゴが出ていて、アルミ缶も入っていました。ヤッターとばかりコンビニ袋一杯のアルミ缶を家から持ってきたんですが、夜中の2時に缶をぶちまけるわけにもいかず、そーーっと、将棋の山くずしの逆みたいに音を立てないように乗せていきましたが 、寒いし1袋分で断念していました。あと2袋半は早起きして捨てるぞ!と8時に起きてそのまま収集所へ行ったんです。あるある、たくさん山積みの新聞に段ボールに空きビンにスチール缶。なのに・・昨日私が捨てたアルミ缶のカゴはもう撤収されているみたい(><) アルミ缶って簡単につぶれるから勝手に沢山集めて直接業者に持っていって換金しちゃう人がいるみたいなんです。きっとそれを防ぐために早く集めてるのだと思うけれど。。私もその業者さん探して直接出しちゃうぞ!もう!
●などと思いながらそのまま収集所を通り過ぎて放浪していたら、まだアルミ缶の収集してないカゴ発見!よかった〜〜!!スッキリしました〜!!

11月15日(月)
●今日のイエヌーファの稽古には今新国立劇場の『エレクトラ』にクリテムネストラ役で出演中のカラン・アームストロングさん(ベルリン・ドイツ・オペラを率いてきた演出家の故G.フリードリッヒの奥様でもあります)が稽古を見学にいらっしゃいました。彼女はイエヌーファのコステルニチカも主要な役としてレパートリーにしている事もあり、普段にも増して緊張感のある稽古となりました。とはいえまずはコステルニチカのひとり舞台のような2幕を通して演奏し、その後その演奏についての細かいダメ出しの時間となってしまったので、結局私の出番は来ずじまいでした。一応ちゃんと歌えるように準備はしてきたけれど、内心かなりホッとしてました(^^;;
●待ち時間にはいろんな話で盛り上がりました。Kさんは昔、たまたまいた本屋さんで上から本が落ちてきて「すみません」「いいえ」という出逢いから恋に落ちたというドラマのような話とか、某芸大先生の恐ろしいレッスン話(これは内容は過激すぎて書けません!!)など、いいネタをきかせていただいて、稽古では何もしなかったけど、来た甲斐がありました(笑)

11月14日(日)
●今日はオフ会♪半年に一度くらいやりたいなと思ってはいたんですが、去年の11月のミニ(?)オフ会以来約1年ぶりとなってしまいました。メールで一本釣りしたのもあって初参加の方も沢山いらして下さり、最初は緊張気味だったけれど皆さんとても素敵な方々でホッとしました。つい先日出た「愛の女庭師」の話や私の好きなオペレッタやオペラ三昧関連、学校の先生がいらしたので音楽教育の話題などとともに『ジークフリート』の話も。公演はたしか去年の春だったよね。そういえば去年のオフ会ではKさんが教えてくれたフライングの話でもちきりでした。私自身の心に残っている公演のひとつでもありますが、あそこから人脈が増えたしその人脈の色も変わってきたような気がするのは私だけではないはず。一気にドイツ色やワグネリアン色が濃くなったというか。そういえば、まだ公表はしていないようですが懇意にさせていただいてるオペラ団Sで来年「TとI」をやるという話が動いてるみたいですよ〜。私にはとても無理だけどね(^^)
●4時半の開店から閉店までさんざん飲んで騒いで楽しんで、本当にリフレッシュさせてもらった感じです。仕事として音楽やオペラに関わっている人の音楽への愛情と、趣味として関わる人の愛情って質が違うので、私も音楽をヘンに解剖し出す前の、漠然と歌を好きだった頃の心に帰れた気になります。いらして下さった皆さまありがとうございました☆ また企画しますので、次回は今これを読んでるあなたも是非参加してくださいね♪

11月13日(土)
●今日は稽古がなくなってオフ。ハードレンズにも少しづつ慣れなくてはならないから、今日は初めてハードで外出。外の景色を見ていて発見、、ソフトレンズは黒目を全部覆ってさらにはみ出るくらいの大きさがあるけれどハードは逆に黒目より小さいので、今まで使っていた視界よりもかなり狭くしか見えない(見にくい)んだなぁと今更ながら気づきました。オペラだと視界はとても重要で、視線はこっちにあるんだけど、目の端で指揮をチェックするとかいうことってかなり頻繁にしていましたが、この視界では今までと同じように見るのは難しいかもしれません。。いえいえ、目の健康の為を思ったらハードです!少なくとも今はそう思って何とか慣れないと。本番用には使い捨てソフトを用意してありますからね。
●自転車にのって某図書館へ行ってきました。土曜日なら知ってる人は誰もいないだろうとは思ったものの、ハードをつけてお化粧する練習もしておいた方がいいかなと思って軽くしておいて若干よかったです。愛の女庭師でお世話になったSさんとパッタリ顔を合わせてしまったから。。いろいろしゃべりたい気もしたんだけど、今日の所はアイメイクもやってみたら痛かったのでいつもと少し違っちゃってたし、何しろまばたきが多くて自分が落ち着かないので挨拶程度で終わらせちゃって残念。またどこかでお会いしましょうね、Sさん。
●しばらく調べ物やら何やらして、家に帰り、コンタクトをハードからソフトへつけかえ。メガネ持ってればなんて事はないんですけど、持っていないので。。やっぱりソフトの方が慣れてるから楽ですね。気がゆるんだのか、昼間の疲れが出たのか、間もなくもの凄い睡魔が襲ってきて、そのまま数時間泥のように寝てしまいました。ソフトレンズをつけたまま。、、これでも本当に目をいたわろうと毎日がんばってるんですよ!結果はどうあれ。

11月12日(金)
●少しづつハードレンズに慣れる練習。。着けるのはソフトと大差ないからなんでもないんだけど、取るのが一苦労。目をちょっと横に引っ張ってつり目にした所でバチッとまばたきをすると取れる事になっているのですが、横に引っ張るのってなんかシワになりそうでイヤじゃない?(爆)それで無意識に手加減してるんだかわからないけれど、まばたき始めに取れそうに浮いたコンタクトがしっかりまばたきした時に内側に刺さったような激痛が(><) 目のためを思って変えたのにぃ〜
●知り合いから葉書が届きました。最初普通の絵はがきだと思っていたのですがその絵に見覚えがあり、心遣いのあたたまる文面にも「見たことあるでしょう」なんて書いてあります。よーーく見ると私の出演したオペラのチラシ絵の一部分をきれいに切り抜いて、厚紙(これも何かの再利用かしら?)に貼って作ってあったんです!これに気づいた時、すごーくうれしかったです。その方もそれほどではないけれどご年輩ではありますが、昔祖母がよくこういう手作りの葉書や封筒、絵本など私に作ってくれたのを思い出したから。。きれいな包装紙や折り込みチラシや日にちの過ぎたカレンダーなどは祖母の手にかかると何にでも変身して、そういう感動が私を工作や手仕事大好き少女にしたのかもしれません。なつかしい、あったかーーい気持ちになりました。

11月11日(木)
●打ち合わせで新宿に行ったので、その後そのままいろいろ買い物をしました。特筆すべきはコンタクトレンズ!ここの所目が充血しがちだしそろそろ寿命かなと思って軽い気持ちで行ったんだけど、最初の目の検査でお医者さんが「ちょっとひどいな、、」と独り言。充血は大したことないんだけど、ひどかったのは、ソフトコンタクトレンズを慢性的に長時間つけているために目が酸素不足となり黒目の中に血管が伸びてきてしまっていて、それも少しだけの人は割といるみたいなんだけど私の場合は結構ひどいみたい。このままいくと危険な事になるそうなんです。ガーーン。そういえばこの前にコンタクト買った時にも「あんまり長い時間つけないでね〜」と軽く言われてたから既にその症状があったって事なんでしょう。もっと伸びると見えなくなっちゃうから手術でその血管を取り除くとか。ゾゾーーッ。こんなになるまで、何で気づいてあげられなかったのかしら、なんて不憫な左目ちゃん。
●という訳でハードコンタクトに変える決意をしました。もともと一番最初はハード希望だったんだけど着けてもらったらあまりに衝撃的で、数秒(笑)で断念した経緯もあり不安もあったけれど、あれから10年、目も気持ちも慣れましたからね。とはいえ説明を聞くと動き回るオペラの本番には、特に慣れない最初のうちはハードでは難しそうな気がしたので、使い捨てのソフトも購入。しばらくかかるかもしれませんが、がんばらなくては。。






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