| 6月10日(土) ●梅雨らしい、ぱっとしない天気。低気圧だと体の中の血圧も低くなるっていう事だからなんでしょうか、気分悪いですよね。午後遅くまでふせってました。責任感から何とか体を起こして稽古場に向かうと、テノールの大間知さんは風邪でお休み、ピアノの架哉子さんもマスクしてて時々咳き込んだりして。私も気をつけなくっちゃ。 ●こないだ一度無理に稽古設定してもらって合わせたのもあって、私自身は大体見えてはきているのですが、こないだのリクエスト通りの調には必ずしもならない曲も出てきそうです。今回はピアノだけではなくオーケストラが10人くらいいらっしゃって、その編曲をして下さる方には既に最初のままの楽譜と音源が随分前に送られて編曲作業の真っ最中のため、今更そんな事言われてもという感じみたい。例えば半音上げるだけでも、パソコンで作る楽譜はボタン一つで移調できるとしても、実際演奏するには、ピアノならちょっと指使いが変わる程度ですが弦楽器では4本の弦のどれでメロディを弾くかという問題が結構大きくあるし他の楽器も音域の問題が出てきたりして、そう簡単にはいかないのです。 ●クラシックの感覚だと楽譜通りに演奏する以外の事はほとんどないため、今回のようにキー決めとか、リフレインをどうするかとか、そんな問題が出るなんて思わないものね。楽譜が送られてきた時にしっかりその辺きいておけばよかったとも思うのですが、私もティトでかかりっきりだったりして。歌う事が私の仕事であってそこから先はプロデューサーの仕事範囲ですから、やる前からあれこれ口を挟むのも気持ちよくないしね。その辺のかねあいって人それぞれでとっても難しいです。 ●「放蕩者のなりゆき」でご一緒した高橋華子ちゃん、ミュージカルと言ったら真っ先に思い浮かぶ「メモリー」をとってもドラマチックに歌っていました。マイクを入れない、生の音で聴いていただくミュージカルソングという今回のコンセプトは、初めての試みだけに乗り越えるべき山はまだまだありそうですが、得られる満足感もきっと大きいと思います。楽しみになってきました。 |
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