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今日の午前中、学生で京都朝鮮第一初級学校を見学に訪れました。そのときの様子を報告します。
台風が接近するなか天候が心配されたのですが、いつもどおりの真夏日になり朝9時の集合でも少し汗ばむ陽気でした。
見学に集まったのは、立命館大学、京都大学、龍谷大学、同志社大学、京都橘大学、京都産業大学の学生たち14人です。10人が日本人学生で、そのうち初めて朝鮮学校に来た人が4人。それに、留学同から学生4人が参加してくれました。アボジ会の金尚均さんと、留学同京都の金委員長も駆けつけてくれました。
学校見学とはいえ、学期は終わっているので、クラブ活動と校内の見学です。9時すぎに学校に着くと、もう教員室の中では先生方が駆け回っておられました。夏休みというのに大変な忙しさです。
そこへ校長先生が出てこられて挨拶をしてくださいまして、まず先に校内を見学させていただくことにしました。校長先生が「よくご存知でしょうから、どうぞ自由に見てください」と言われたので、朝鮮学校の開放的な対応にまたしても驚かされました。後からきた学生が感動していたのですが、「遅れてきた私を先生が笑顔で出迎えてくれた」というように、朝鮮学校の大らかさは日本人学生にとって「意外」な嬉しさでもあり、構えてきた学生は拍子抜けするところでしょう。
校舎の入口から出てくる子どもに声をかけると、「アンニョンハシムニカ」と返事がきます。その声に迎えられるようにして中へ入っていくと、1階では幼稚班の子どもたちが水着を着て歌を歌っていました。子どもたちの顔やしぐさを見て、みんな「かわいい!」と言って笑顔になります。夏休みになっても幼稚班はフル稼働のようで、校舎の前でビニールプールを広げて遊んだり、お昼の時間にはみんなでお弁当を食べたりしていました。もちろん送り迎えをする運転手さんもバスを走らせていました。また、年中の教室では朝鮮大学校1年生が教育実習に来てがんばっていました。
2階へ上がると、2年生の教室ではみんなが自習をしています。
夏休みのドリルを広げて、1学期に習った科目の復習をしているようでした。友だちと話しながら答えをうめていく子、もくもくと勉強している子。教室に入らせてもらってドルをのぞかせてもらいました。朝鮮語を勉強している学生は、「故郷はどこですかという問題があって、慶尚南道などと書いてあった」と感心していたり、初めてきた学生は「日本語の科目もあるんですね」と驚いたり。教室の後ろに飾ってある子どもたちの作品を見て、「色がきれいで暖かい、日本の学校とは違うなぁ」と感じ入る学生もいました。
校舎の西側の窓ガラスを全面交換するためにガラスが外されて代わりにビニールが貼られていたので、「窓ガラスがないんですか!?」とビックリしていた学生もいました。夏休み明けには、鉄枠の窓からアルミサッシの窓に生まれ変わるようです。
クラブ活動は、舞踊の練習、カヤグム、歌の練習、アコーディオン、ブラスバンド、を見ることができました。夏休みというのに学校に来て練習している姿は、子どもたちと学校がいかに結びついているかを感じさせてくれましたし、友だちどうしで楽しそうにおしゃべりする姿からは絆の強さが見て取れました。
1時間ほど校内を見学したあと校長先生の話を聞くことができました。お忙しいなか1時間も時間を割いていただきました。ほんとうにありがたいことです。
話は、朝鮮学校の財政状況について、創立から教育闘争、現在までの簡単な歴史、運動場や保健室がないこと、高速道路の高架建設計画の話にも触れられました。資料も用意していただいてとてもわかりやすい話だったことに加えて、校長先生ご自身が第一初級学校で学んでいたときから今まで、校舎は全然変わらないままと仰っていたのが印象的でした。
また60周年記念事業の活動として、龍谷大学の学長に支援要請したことや京大総長にもお願いする予定であること、企業にも働きかけをしていることを話してくださいました。
学生からはさまざまな質問が出されました。
朝鮮民主主義人民共和国(祖国)との関係や、日本の学校との交流実績、
言葉など学習進度のばらつきはどうなのか、社会科の内容について、
朝鮮学校に通っていない子どもに向けて学校で語学教室などを開いているのか、
愛国心というとき日本では教育基本法を悪いほうに変えようとしていて朝鮮学校では良い意味でのまとまりを感じるがどんな教育なのか、
教科書はどんなふうに変わってきたのか、
嫌がらせはないか、そのことで子どもたちの反応は、
というようなたくさんの質問に丁寧に答えてくださいました。
最後に参加した学生から一言ずつ感想を述べてもらいました。
これまで朝鮮学校を意識したことはなかったけどとても勉強になった。
日本の小学校とは違うものがあると感じた。勉強していきたい。
「共生社会」に興味がある。身近なところからも考えていきたい。
多くの人に支えられている学校を見て、「ウリ」というのを改めて感じた。
暖かく出迎えてくれて嬉しかった。
教育の側面だけでなく同胞の集まる社会的な場所としての意義を感じる。
外から来た人をこんなにも出迎えてくれて嬉しい。自分もがんばりたい。
京大パネル展のときには総長を呼ぶ。
いろいろと勉強になった。時間をとっていただきありがとうございました。
など。みんな一言ですまずに、感じたことを伝えようとよい雰囲気でした。
最後に、校長先生から多くの人に朝鮮学校のことを知ってもらいたい、ぜひまたたくさんの人を連れてきてください、とお誘いをもらいました。それから少し学校でおしゃべりをして、先生にお礼を言い学校を後にしました。
そこから、秋の学祭でパネル展をやっていこうというので、喫茶店に移動して会議をしたんですが、いろいろなアイディアが出てきて食事の後に1時間以上も話し込みました。これについてはまた別の機会に報告させていただきます。
朝鮮中高級学校にも行きたい、子どもたちにインタビューしたい、
子どもたちにカメラを渡して好きなものを撮ってもらうのはどうか、
オモニ・アボジの話もパネルにまとめよう、英語版もつくろう、などなど。
10大学での開催に向けてさらにスタッフを増やしていこう、
という思いを共有して解散しました。
朝鮮学校とのかかわりをきっかけにして、朝鮮学校を支える、というか、もっと多くのことを知りたいし、他の人にも知ってもらいたい、という人の輪が広がっていくのを全身で実感した充実した一日でした。
最後に僕の反省点なのですが、
校内を回っているときに、今が何の時間でどんな勉強をしているのか、
参加者に十分に伝えることができなかったように思います。
どんなクラブがあって、どんな授業があるかなど、教育体系はこうだよという説明を個別にしながら回っていたのですが、
子どもたちが歌っている歌の説明や、夏休みの日課がどうなっているのかや、1学期にはそれぞれの科目でどんな勉強をしてきたのかとか、目の前で子どもたちが取り組んでいる勉強の内容を話してあげたほうが、民族教育について具体的でリアルなイメージがついたのではないかと思いました。
その点は、もっと先生に聞くなり、事前に調べておくなりして、自分自身が勉強すべきところだと感じました。
これからも学生を案内していきたいと思いますので、皆さんのお力添えをよろしくお願いします。長文になりましたが、最後まで目を通していただきありがとうございます。 佐藤大
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