-金髪の青い目の女性我が家に泊まる!?-
とはいっても娘の小学校の友達で6才です。エリザベスという子で、まるでフランス人形が歩いているようです。マニラではなかなか外で遊ぶというわけにいかず、児童生徒は頻繁に泊まりっこをします。ドライバーさんに送ってきてもらうのです。私が担任しているクラス全員20名が大きな外車一台に乗ってきて遊びにきたこともあります。トランクにも4人乗ってきたのです。日本だったら乗車積載違反でつかまります。
 その晩、私は子供たちを喜ばせてあげようと思い。レーザー光線を使い、真っ暗な部屋の天井に絵を書いたりしてあげました。するとフィリピンでもらった子猫がやってきました。この猫は体は小さいのですが、ときどき出る二十日ねずみやゴキブリをとるのです。ヤモリもとったりします。レーザーが作り出す赤いポイントが虫とでも思ったのか、早速追いかけ始めます。永遠にとれないことは確実なのですが、執ように追いかけます。私がいたずらをして壁にその赤虫をはわせると壁に飛び上がります。床でぐるぐるまわすとすごい勢いでぐるぐる回り始めます。フェイク(まやかし・フェイント)をかけると、ころんでしまって壁に激突するのです。ちょっとかわいそうになったのでその辺でやめておきました。今度はピーターパンに出てくる妖精(ようせい)のティンカーベルごっこです。レーザーのポイントに人格があるようにして劇をするのです。なかなか子供たちにはこれがうけました。次は撮影会、青い目の子の写真をとるとどうしてもフラッシュが目の奥までいってしまい、網膜が反射して赤目になってしまいます。青い目の子供にはフラッシュは使えないことがわかりました。フイルム感度の良いASA400を使わなくてはなりません。フィリピンはコダックが進出していて45分のDPEがどこにでもあります。ビデオカメラなんて買えないので、庶民、とはいっても中流以上の人たちはカメラが楽しみのようなのです。
 エリザベスが泊まった次の日、2人を連れて「新宿ラーメン」という日本食レストランに行きました。ここではさしみと納豆以外、ほとんどの日本の料理が出ます。始めにショーケースの中の見本を見ます。これも日本と同じようにプラスチックでつくってあります。エリザベスは焼きそば入りのお好み焼きを選びました。しかし、その料理がきて一口食べると顔をしかめて「ヤーック」(まずい)といいます。生粋(きっすい)のイギリス人には舌が合わないのか、「マクドナルドに行きたい。」などと言い始めます。あとで聞いてみるとスパゲッティのボンゴレと見本が似ていたので、それと間違ったとのことです。私の娘の注文のパターンは決まっています。ミネラルウォーターをこおらせてつくったかき氷(※)で上には大きなバニラアイスクリームがのっているものをまずたのみ、次にギョウザとラーメンをたのみます。考えてみると彼女は生まれてから一度も日本のラーメンというものを食べたことがないのです。フィリピンのラーメンははっきりとは指摘できませんが、どこかが違っています。私はというとチャーシューメンをいつも注文します。ラーメンの値段は200ペソ(800円)で日本とさほどかわりませんが、ドライバーさんの5回分の夕食代です。馬鹿げた食事をしていると彼らの目に写るに違いありません。ドライバーさんは、そのときも外の炎天下で車のクーラーをつけずに待っていてくれます。待ち時間にクーラーは使ってはいけないことになっているのです。
 料理の中で日本とくらべておいしいのは鳥です。多分地鳥を使っているからなのでしょう。朝になるとコケコッコーという鳴き声は珍しくありません。

※マニラの水はミネラルの成分が違っていたり、細菌類が多いということもあり、私達はミネラルウオーターか5分沸騰させたお湯をさましたものしか飲めません。氷を入れたジュースも氷が融けない内に飲まなくてはなりません。


トップ
娘が大金持ちの息子の
誕生日に招待される
 へ