ーマヨン火山に登りたいー

マヨン火山は世界一美しい山として知られています。パーフェクトコーン。つまり、完全な円錐形なのです。富士山そっくりなのですが、活火山で頂上からは噴煙がでているところが違います。また、富士山よりはとんがっています。理科の教師としてはどうしても登ってみたくなり、一人で飛行機に乗り、ビコール空港まで飛びました。一時間の旅です。小型のジェット機は空席が目立ち、窓からは、エメラルドグリーンの海とホワイトサンドの輪に囲まれている島が見え、その上を一っ飛びしました。


巨大なシダ植物「ヘゴ」も見えています。


この写真は滞在中5分だけ晴れたときに撮ったものです。
  パーフェクトコーン
選んだ時期が悪かったのかもしれません。(そのときは雨季でした。)マヨン火山は雲でおおわれており、窓から食い入るように見ていたのですが、全く見えないのです。着いたところはだだっ広いただの平地でした。空港には3・4人のスタッフしかいません。ほとんど田舎のバスターミナルと変わりません。マヨン饅頭とかマヨンみやげみたいなものは全く売っていないのです。言葉もビコール語なのでタガロク語も英語もあまり通じません。ちょっと心細くなりましたが、気を取り直して空港の外に出ました。タクシーなど存在しないので、トライスィクル(※)をチャーターしました。マヨン火山は1993年1月に噴火し、1000人以上の人が亡くなっています。マヨン火山の方向に双眼鏡を向けると、雲におおわれ頂上は全く見えません。フィリピノボルケーノ(フィリピンの火山)という本をにぎりしめ、トライシィクルに乗りました。

※90ccのバイクのサイドカーで屋根付きのものです。8人ぐらいぎゅうぎゅうづめで乗るときがあります。トライシィクルの写真

中腹までトライスィクルで行きました。ドライバーさんは本当にそこで待っててくれるかは保証できませんでしたが、待っててもらい、自分の足で登り始めました。エベレストの単独登頂の人を見習って、角砂糖しか持っていません。ここは活火山ですので逃げ足だけは早くしようと思ったのです。一眼レフのカメラはそれにしても重い。岩石を拾うと、教科書通り、灰色の安山岩です。溶岩の粘り気は中ぐらいの火山岩そのものです。斑晶・石基が肉眼でも確認できます。登って行く途中に雲の合間から見た景色は一言で言うと「太古」でした。水平線まで人工物が何もないのです。噴火ですべてが一掃されてしまったのでしょう。何だか翼竜のプテラノドンが飛んできそうな雰囲気でした

フィリピン○×クイズ 

前ページの答 ○解説、大きな額のお札をつかうと、紫外線のようなものを当てて鑑定してからOKになります。日本では葉書などにブラックライトをあてると浮き出てくる文字がありますね。

問 パーティが
12時を過ぎるとドライバーさんは待ってくれず、家に帰ってしまう。

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