フィリピンの火災のニュースを見て
フィリピンの火災のニュースを見て
フィリピンでまたまた悲惨なことが起こりました。最初のニュースで報じられたとき70名、次のニュースでは75名の人が犠牲になったと報じられました。場所はマニラの北のもと首都だったケソン市です。ケソン市にはフィリピン国立大学(UP)があり、スペイン風の古い街並みをみることのできる文教都市です。メトロマニラとの境付近にはメガモールという巨大デパートもあります。
 この火事では鉄格子があったため犠牲者が増えたとのことです。このことから私が住んでいたビレッジのことを思い出しました。ビレッジはよじ登ることが不可能な塀で囲まれており、住民以外は簡単には入れません。タクシーでさえゲートに免許を置いて入るほどの厳しさです。私の車にはステッカーが張っており、簡単にゲートを通過できます。(逆にいうとステッカーさえあれば簡単に通過できます。ただし、ステッカーを手に入れるのは大変です。)マカティのビレッジにあった私の家の窓にも鉄格子があります。泥棒対策なのでしょう。庭の塀の上にはガラスを砕いたものをちりばめてあったり、有刺鉄線の化け物がはってあるところもあります。フィリピンは銃社会なので、デパートの入口では金属探知機で探られます。ある人が自宅の鍵を忘れ、二階から入ろうとよじ登ったところ、射殺されたという話を聞きました。私の家の向かいにはユダヤ人の家族が住んでいたのですが、日本と違い「安全をお金で買う国」だけあって、庭にはガードマンの小屋が建っており、24時間警備していました。私も夜に自分の家によじ登ろうとしたら銃で撃たれるかもしれません。私は火事のことや万が一よじ登らなくてはならないことも想定して、窓の鉄格子のボルトを一箇所はずしておきました。M16という機関銃をもったガードマンの前でよじ登るには勇気が必要になることはもちろんです。





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