<地震とは?>
 地下の岩盤が急にずれ動き、壊れることがあります。このとき、周囲の大地を揺り動かします。これが地震です。
 地下の岩盤の動いた面積が大きいほど、大地の揺れは激しく、かつ遠くまで伝わり大地震となります。
●「海溝型」地震
太平洋沿岸の海溝沿いに起こる大地震は、海洋性プレート(太平洋プレートとフィリピン海プレート)が大陸性プレート(ユーラシアプレート)の下へ潜り込もうとする力と、大陸性プレート(ユーラシアプレート)が引きずり込まれまいと耐えようとする力が限界に達したときに、引きずり込まれた大陸性プレートが跳ね返り発生します。これを海溝型地震といいます。

●「直下型」地震
内陸あるいは陸地に近い海底のプレートとプレートがぶつかり合い、その力により活断層(約200万年前以降に活動したことのある断層)がずれて起こる地震と、南関東地域の地層のように、複雑に潜り込んでいる海洋性プレートの境界やプレート内での地震断層の発生による地震を、直下型地震といいます。断層はずれる方向によって、縦ずれ断層(正断層、逆断層)と横ずれ断層(左ずれ断層、右ずれ断層)に分けられます。


<地球の構造>
 地球は、
 @地球表面を覆っている厚い岩盤の板(これを「プレート(地殻)」といい、大地や海はこの上に乗っています)
 A岩盤の下にあって、高温で熱対流を起こしている「マントル」
 B一番内側にある「核」
 という三つの部分から成り立っています。

 地球はよく半熟の卵に例えられます。プレートは卵の殻、マントルは白身、核は黄身というわけです。

<プレートの誕生から消滅まで>
 海の中に海嶺(かいれい)と呼ばれる大きな山脈があります。その山頂の割れ目から、マグマ(マントルが上昇してきて融けたもの)が湧き出し、左右に流れ出しています。湧き出したマグマは、やがて冷えてプレートとなります。
 こうして生まれたプレートは、年に数cmの速度で海嶺から離れるように移動していき、何億年という長い移動の果てに海溝(かいこう)という海底の谷底に沈み込んで、やがてマントルの中に消えていきます。