ちきゅうの なか
ちきゅう の中は、いつも あつい

あつくないのは、ぼくらが すんでいるうすい うすい 「地殻(ちかく)」の 上だけだ。

マントル の 近くでは、かたい岩(いわ)も あつくなっていて、ちょっとした きっかけで どろどろ 流(なが)れるマグマ に なっている。

地殻は、すこしずつ うごいている

地殻と地殻が ぶつかるところでは、地しん が おきやすい。

マグマ が できる きっかけも おおい。

そして、とけた マグマは 地ひょうを めざしてうかびあがってくることが あるんだ

ふん火

 そう、「ふん火」が おきる。 「ふん火」って、マグマが じめんに出てくる ことだったんだ。

マグマが あがってこようと すると、じめんが ゆれる

じめんの かたちかわる こともあるよ。

水じょう気ばく発
北海道(ほっかいどう)の うす山ふん火は、図の左がわの「マグマ水蒸気(すいじょうき)爆発(ばくはつ)」ではじまった。

マグマの中にふくまれてる水分と、地めんの 下の ちか水が、マグマの ねつで水じょう気に なって、ばくはつしたんだ。


マグマが 地ひょうに 出てくると、いっきに 大ばくはつを おこしたり、

火さいりゅうを おこしたりするかも しれない。

質問は、しつもん 解答は、こたえ  ( )は、ふりがな
質問 「噴火(ふんか)」はどうして おこるの?
  解答 地面(じめん)の下にあったマグマが上にあがってこようとするために、火山などの出口(かこう=火口)からいろいろな物がふき出すこと。
出口からは、マグマの中のとけた岩(いわ)や石、溶岩(ようがん)、水、山の岩のかけら、熱(あつ)い気体(きたい)などが飛び出してきます。
どれがふき出すかは、噴火(ふんか)のしゅるいによって違います。
マグマが上がってくる時には地震(じしん)が起きたり、地面がわれたりすることもあります。
また、地面がもり上がってくることもあります。
質問 「火口(かこう)」って、なあに?
  解答 マグマの出口。今もいろいろな物が出てきている出口も、昔(むかし)(で)てきたことがあって、今は出ていない場所(ばしょ)も、火口と呼んでいます。
質問 「火山(かざん)」って、なあに?
  解答 むかし、噴火(ふんか)した時にふき出した岩や火山灰(かざんばい)などが、積(つ)もってできた山のこと。
(とき)には、山がふきとばされたりして、へこんでる山もあります。
質問 「地震(じしん)」って、なあに?
  解答 地面がゆれること。
マグマが上がってくる時や、とてもゆっくりと動(うご)いている地殻 (ちかく)<足の下にある岩の板>が変形(へんけい)に耐(た)えられなくなると地震(じしん)が起(お)きます。
質問 「火山性地震(かざんせいじしん)」って、なあに?
  解答 火山性地震は、火山地域(かざんちいき)で起こる地震です。
地震計(じしんけい)が描(えが)く波形(はけい)を見てふつうの地震と区別(くべつ)がつくものもあるが、まったく区別がつかないものもあります。
専門家(せんもんか)がみると、ふつうの地震(じしん)と違う(ちがう)特徴 (とくちょう)があることが多いそうです。
質問 「噴火(ふんか)の呼び名が違う」のは、なぜ?
  解答 水蒸気、岩のかけらや石、火山灰(かざんばい)などのうち、どれがたくさん出てくるかで、噴火(ふんか)の呼び名が違(ちが)います。
水蒸気爆発(すいじょうき ばくはつ)
水蒸気(すいじょうき)がたくさん飛び出す噴火(ふんか)です。
地表付近(ちひょうふきん)に元からあった岩のかけらや火山灰(かざんばい)なども吹き飛ばしますが、その時に下から上がってきた熱いマグマがでていないものをいいます。
マグマ水蒸気爆発(まぐま すいじょうき ばくはつ
水蒸気(すいじょうき)といっしょに、マグマが急に水に冷やされて粉々(こなごな)になった破片(はへん)も飛び出します。
マグマが地表付近にあがってきているしょうこと考えられます。
マグマ噴火(まぐまふんか)
マグマが熱いままたくさん出てくる噴火(ふんか)です。
水蒸気(すいじょうき)や岩のかけらなども飛び出します。
マグマがさらさらの時は火口から流れ出るだけですが、マグマがどろどろしている時は大ばくはつを起こしたり、火砕流(かさいりゅう)を起こしたりしてきけんせいが高くなります。
質問 「噴火(ふんか)で出てくる主(お)なもの」って、なあに?
  解答
水蒸気(すいじょうき)
マグマはとても熱いので、水と出会うと、水を水蒸気(すいじょうき)に変えます。
そして、水は水蒸気になると、大きくふくらみます。
噴火(ふんか)の時はマグマの中の水や火山の下にある水が、熱いマグマと出会(であ)って水蒸気になり、ふくらみます。
(いわ)のかけら、石
マグマの中の岩のかけらや、火山そのものの岩のかけら。マグマが地面の上の冷たい空気と出会って、急に冷(ひ)えて固(かた)まり、岩や石、火山灰(かざんばい)になることもあります。
火山灰(かざんばい)
マグマの中の岩や、火山のかけらが、とても小さな粒(つぶ)になったもの。
溶岩(ようがん)
地殻(ちかく)という岩の板がとけたり、くずれてかけらになったもの。
噴火(ふんか)の種類(しゅるい)などで、火口から出てくる溶岩(ようがん)のようすも変(か)わります。
どろどろしたものだったり、岩のかけらがまじっていたり、さわれないほど熱かったりします。
質問 「噴火(ふんか)の時に起きること」って、なあに?
  解答
火砕流(かさいりゅう)
小さな噴火(ふんか)では、熱い(あつい)マグマは火口(かこう)から出てくると、冷たくなります。
でも、マグマの中に水蒸気(すいじょうき)などのガスが、とてもたくさん含まれて(ふくまれて)いると、火口(かこう)から粉々(こなごな)に砕(くだ)けて吹き(ふき)こぼれてしまうことがあります。新幹線(しんかんせん)ぐらいの速さ(はやさ)で斜面(しゃめん)を下ってくるので、通り道(とおりみち)の木や森(もり)、建物(たてもの)、動物(どうぶつ)などが巻き込まれ(まきこまれ)、黒こげ(くろこげ)になってしまうこともあります。
とても速い(はやい)スピードで流れて(ながれて)くるので、おきてから逃げる(にげる)ことはとても難しい(むずかしい)です。

雲仙・普賢岳(うんぜん・ふげんだけ)の噴火(ふんか)では溶岩(ようがん)ドームができてから、その一部(いちぶ)がくずれて火砕流(かさいりゅう)となりましたが、有珠山(うすざん)では溶岩(ようがん)ドームができるまえに、火砕流(かさいりゅう)が火口(かこう)から直接(ちょくせつ)でてきてしまいます。

泥流(でいりゅう)・土石流(どせきりゅう)
噴火(ふんか)が起きると、火山のまわりには火山灰や岩のかけら、石などがたくさん積もります。
雨が降っている最中(さいちゅう)や降った後などに、火山灰(かざんばい)が一気に流れ落ちてくるのが「泥流」(でいりゅう)、岩のかけらなどが流れ落ちてくるのが「土石流」(どせきりゅう)です。
大雨がやんだ次の日に流れてくることもあるので、晴れているから安全とはいえません。
溶岩ドーム(ようがんどーむ)
どろどろのマグマが、火口からゆっくりでてきた時にできる熱い溶岩(ようがん)の山。
半円形(はんえんけい)のドームの形(かたち)が、下からマグマが押し上げられてこわれたりすると、火砕流(かさいりゅう)を起こしたりします。
地球のなかみ 地球のなかみ
質問 地面の 下は どうなっているの?
  解答 みんなの足の下には、地面がありますよね。
その下には、「地殻」(ちかく)という岩でできた板があります。
さらにその下には、かたい岩や、やわらかい岩がまじり合った「マントル」というところがあります。
そして、地球の真ん中には、「コア」という芯(しん)があります。
質問 「コア」って、なあに?
  解答 地球(ちきゅう)の真ん中にある芯(しん)です。みんなの足の下のう〜んと深いところにあります。
(かく)ともいいます。
質問 「マントル」って、なあに?
  解答 地面の下の深いところにある岩の集まり。
(かく)という地球(ちきゅう)の芯(しん)をまぁるくとりかこんでいて、いろいろなしゅるいの岩でできています。場所によってかたかったりやわらかかったりします。
質問 「地殻(ちかく)」って、なあに?
  解答 地球の一番上(いちばんうえ)をかこんでいる、岩の板(いわのいた)です。
これもいろいろなしゅるいの岩でできていて、場所によってかたさが違います。
地殻(ちかく)の上に山や海や森などがあり、人間も地殻(ちかく)の上に住んでいます。
人間にはわからないほどゆっくり、動いているところがあります。
質問 「マグマ(まぐま)って、なあに?
  解答 とても熱い、岩や石、水、とけた岩などの集まり。
マントル(地面の下の深いところにある岩の集まり)が水や熱やまわりからおされる力などの、いろいろな理由(りゆう)でとけて、マグマになります。
どんな理由でとけたのか、どんな岩がとけたのかで、マグマのようすも変わります。
まぐまが地表(ちひょう)に出たあとのことを、溶岩(ようがん)と言います。
岩のしゅるいによって、さらさらだったり、どろどろだったりする溶岩(ようがん)になります。
質問 「地表(ちひょう)」って、なあに?
  解答 みんなの足の下にある地面のこと。地球(ちきゅう)の表面(ひょうめん)です。
質問 気象台(きしょうだい)の火山情報(かざんじょうほう)って、種類(しゅるい)があるの?
  解答 危ない(あぶない)順に、つぎの4つの情報の種類があります。
緊急火山情報(きんきゅうかざんじょうほう)
大きな噴火(ふんか)や、火砕流(かさいりゅう)など、命(いのち)にかかわるような、危ない(あぶない)ことが予想(よそう)されたりしたときに、出されます。
今回の、有珠山(うすざん)噴火(ふんか)では、はじまる直前(ちょくぜん)に、室蘭(むろらん)地方気象台(ちほうきしょうだい)から、出されました。直前(ちょくぜん)に出されたのは、初めて(はじめて)でした。この情報(じょうほう)が出されたら、警戒(けいかい)が必要(ひつよう)です。
臨時火山情報(りんじかざんじょうほう)
ふだん、噴火(ふんか)していない火山(かざん)が、噴火(ふんか)したり、噴火(ふんか)につながるような火山性地震(かざんせいじしん)がたくさんあったりしたときに、出されます。
噴煙(ふんえん)を上げている火山の活動(かつどう)が、変化(へんか)したときにも出されます。
火山観測情報(かざんかんそくじょうほう)
緊急火山情報(きんきゅうかざんじょうほう)や、臨時火山情報(りんじかざんじょうほう)が出された後などの、活動(かつどう)がどうなっているか、火山性地震(かざんせいじしん)の数などのデータや、噴煙(ふんえん)のようすなどを知らせてくれます。
噴火(ふんか)がはじまったら、たくさん出されます。
定期火山情報(ていきかざんじょうほう)
気象庁(きしょうちょう)が、いつも観測(かんそく)している19の火山について、活動(かつどう)に変化(へんか)がなくても定期的(ていきてき)に出される。