2004.7.1
「松井に負けじと頑張ろう!」
練習中の松井秀喜選手(中央)
〜04年3月30日/東京ドーム〜
ずばり私は,松井秀喜の大ファンである。巨人にいた頃は,これほど嫌いな選手もいなかったのだが……
「ああ,何とかしてヤンキースの松井の試合が見たい!」
いつもそう思っていた私は,今年3月,ついにその夢を実現させた。東京ドームで開催された大リーグ開幕戦,ヤンキース対デビルレイズ戦を観戦に行ったのだ。
これほどまでに松井のことが好きになったのは,つい最近のことだ。きっかけは,ある雑誌に掲載された彼の手記を見たことだった。
「そうか,松井も本当に頑張ってんだな。必死なんだな。すごい選手だな……」
私はそう思い,以来,松井の活躍をチェックするようになった。
当日の試合で,松井は初打席で2塁打を打った。矢のような打球だった。私も,他の観客とともに手をたたき,足を踏みならし,大騒ぎした。ドームのオーロラビジョンでは,彼のランニングの様子が繰り返し再生されていた。その姿は,まさしく「ひたむき」であった。その「ひたむき」な姿に,私は最高に感激してしまった……
試合が終わり,歩いて駅に向かう途中,私は考えていた。何かにチャレンジすべき人にとって,松井は“生きた教科書”そのものである。彼は「一生懸命にチャレンジする姿は,尊い」ということを,身をもってファンに教えてくれる。確かに,メジャーリーガーになって以来,本塁打は激減した。しかし,ファンは決して彼を見放したりしない。結果はどうあれ,必死に何事かをなさんとする姿は美しいものであり,ファンはそれを彼に感じているのだろう。
同じようなことを,私は学校で生活している中にも感じる。いろいろな場面で,いろいろな生徒たちの姿を見たときにである。部活で,歯を食いしばりながら走る姿……真剣な眼差しで,テストに向かう姿……その「ひたむき」な姿が,私にはとても尊く思える。そして,そういう「ひたむき」さを尊いと思える心を,私は生徒たちにも持ってもらいたいと願っている。
さあ,生徒諸君。松井選手に負けじと頑張ろう! |
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