〜中国古典〜
驥(き)は一日(いちじつ)にして千里なるも,駑馬(どば)も十駕(じゅうが)すれば則ちまたこれに及ぶ 〜『荀子』〜
(鈍才の馬でも,十日間走り続ければ名馬の一日の行程に追いつくことができる)
天下,意の如くならざるもの,恒に十に七,八に居(お)る 〜『晋書』〜
(この世には,自分の思いどおりにならないことが七,八割もある)
その長ずる所を貴(たつと)び,その短なる所を忘る 〜『三国志』〜
(人の短所には目をつぶって,もっぱら長所を評価する)
綸言(りんげん),汗の如し 〜『礼記』〜
(トップの言葉は,一度口から出てしまうともはや取り消しがきかない)
善く将たる者は愛と威とのみ 〜『尉繚子』〜
(立派なリーダーになるためには,思いやりと厳しささえあればいい)
兵を用うるの害は猶予最大なり 〜『呉子』〜
(軍を率いる将帥にとって最大の欠点は,優柔不断である)
過ちて改めざる,これを過ちと謂(い)う 〜『論語』〜
(過ちを犯しても改めぬことこそ過ちである)
これを望めば木鶏(もくけい)に似たり 〜『荘子』〜
(見たところまるで木彫りの鶏のように落ち着いているのがよい)
変に処しては,まさに百忍を堅くして以って成るを図るべし 〜『菜根譚』〜
(難関にさしかかったときは,ひたすら耐え忍んで初志を貫徹しなければならない)
疑行(ぎこう)は名(な)なく,疑事は功なし 〜『史記』〜
(あやふやな気持ちでやったのでは,成功もしなければ名誉も得られない)