担任から見た修学旅行

《10月1日(月)》
◇ 早朝,保健の先生の車で三河安城駅へ。あいにくの雨の中,6:30到着。一番乗りは光田先生,次が僕。ちなみに児童の一番は夢藤健太くん。7:05には全員が到着。とにかく雨が恨めしい。
◇ 新幹線こだまで京都へ。名古屋で初めて全員が座れる。子どもたちはもうワクワク!
◇ 8:59到着。幸い雨は降っていない。さて,いよいよ1日目のグループ活動開始。子どもたちが説明を受けている間に,チェックポイント係はそれぞれの場所に急行。ちなみに僕は金閣の係。大急ぎで行ったけど,来るはずのバスがなかなか来ない。結局,いくつかの班に追いつかれる。でも,それではいけないので,バスを降りた後,猛然とダッシュ! やっとの思いで金閣入口へ。5分後,第1陣(3つの班)が到着。それにしてもみんなうれしそう。さあ,金閣をゆっくりとご覧あれ!
◇ 金閣に来る班は計5つ。4つ目までは無難に到着。ところが,5つ目がなかなか来ない。「迷ったか?」とかなり心配する。そして……28分遅れで3組7班が到着。あ〜,ホッとした! どうやら乗るバスを間違え,反対方向へ行ってしまったらしい。でも,すぐに気づいたのはエラかったね。何はともあれ,よかった,よかった!
◇ 11:44,全班が金閣を出発したのを見届ける。そして,せっかくなので翠先生も金閣を見学(早く次のところへ行けっちゅうねん)。金閣,正しくは鹿苑寺金閣。足利3代将軍・義満が1397年に築いた山荘が始まりとのこと。金閣はまさに金色に光っている。でも,奥ゆかしさに欠けるので,僕はあまり好きじゃないかな。
◇ バス,地下鉄,バスと乗り継いで,今度は清水寺へ。今回は僕も1日乗車券を使用。これがとっても便利。何よりいちいち小銭を用意する必要がないのがいい。五条坂で降りると,後はひたすら坂を上る。子どもたちは,坂の途中にある「豊山堂」に集結している。ここでお弁当を食べ,お土産を買っているのだ。子どもたちの様子をチェックしつつ,せっかくなので翠先生も清水寺を見学(そんなんばっかりやん)。
◇ 大きな舞台で有名な清水寺。なぜか京都で一番人気のスポットですね。見どころはたくさんあれど,今は立派な仁王門が工事中で見られないのが残念! 子どもたちが結構楽しみにしていたのは「音羽の滝」。3種類あって,それぞれ御利益が違うらしいけど,どれがどれだったか……とにかく子どもたちはうれしそうに飲んでいたなあ。
◇ 数班の子どもたちと一緒に京都駅へ。ここでチェックを受けた班は,最終目的地のホテルへ向かう。21班中20班は時間内に京都駅に到着。
◇ 最終的には全班が時間内にホテルに到着。これはとっても素晴らしいこと! 明日もこの調子で頑張ろう!!!
◇ 子どもたちは,お風呂・夕食が済んで後は寝るだけ。でも,当然なかなか寝ないですよね。あこがれの?枕投げをやったかどうかは知らないけど,きっと思い出に残る夜になったことでしょう……
《10月2日(火)》
◇ 子どもたちは6:00起床。すぐに朝食が始まる。荷物を整理し,7:30にはホテルを出発。バスで奈良へ向かう。途中,バスレク係が大活躍。3つのグループが,それぞれ20分の持ち時間内でいろいろなゲームをやってくれた。どのグループもとてもうまく企画・運営していて感心した!
◇ 10:00頃,東大寺に到着。いきなり鹿の歓迎を受ける。まず正面に見えるは南大門。大仏殿もさることながら,この南大門も実に素晴らしい! とにかく大きい。そして,中には金剛力士立像が(運慶・快慶の作)。門をくぐっていよいよ大仏殿へ。ここは全員で入る。この大仏殿,間口57M,高さ49Mもあり,世界最大の木造建築物とのこと。その大きさにはただただ圧倒される。さあ,ついに大仏殿の中へ……「うわあ,大きい!」昔,僕がそうであったように,子どもたちは大仏殿に入った瞬間,思わず立ち止まり,声を上げている。中には,口をポカ〜ンと開けて,唖然としている子も。大仏様の身長(座高)は15M,顔だけで5M。南大門といい,大仏殿といい,大仏といい,こんなに大きなものを作ってしまう当時の人々の技術,すごいですね!
◇ ここから子どもたちはグループ活動開始。四月堂,二月堂,三月堂,手向山八幡宮を巡り,昼食を食べる朝日軒へ。僕は最後方の班についていく。子どもたちは鹿と遊びたくてしょうがなく,鹿せんべいを買ってはキャアキャアやっている。30分以上やっている子もいるもんだから,さすがに催促して上へと上っていく。三月堂は思わず登りたくなる建物。この先は南へ行くはずだけど,なぜか西へ下ってしまう班が続出。地図が分かりにくかったかな?
◇ 朝日軒の前方には若草山(別称・三笠山。百人一首にも登場)が。僕,若草山を見たのは初めて。実に美しい山ですねえ。手前は,刈り込まれた緑が眩しいくらい。上の方は草が茂っているが,その様子もまた趣がある。中に入るのは有料だけど,たくさんの人々が入っていて,お弁当を食べたり,走り回ったりしている。実にのどかな光景。僕もどうしても入りたかったけど,時間がなくて入れず。今度来たときは,絶対に入りたいな。
◇ 最後の目的地・法隆寺へ。僕にとっては実に15年ぶりの法隆寺。法隆寺は他の寺院とはまた違った雰囲気がありますね。聖徳太子が607年に建てさせたもので,落雷焼失後,670年に再建されたとのこと。こういうところこそゆっくり見たいと思うんだけど,ガイドさんがいるので,そういうこともできずに残念。中門から入り,大講堂,金堂,五重塔を巡り大宝蔵院へ。そこで,かの有名な玉虫厨子と再会。最後は夢殿を見学し,全日程終了でございます。