エピソード1(
函館〜森町) 95/7/31 函館〜森町函館駅前の国道5号線の起点より12時スタート。大沼までの道沿いは赤松
の並木です。赤松海道と呼ばれる由縁とのこと。
蝉やんで 赤松の道 涼しける
大沼公園、駒ヶ岳駅をへて森町着。途中駒ヶ岳山頂は雲で覆われ、勇姿見えず
残念。 森ビジネスホテル泊 走行距離:42km
95/8/1 森町〜黒松内小雨のち薄曇り。ランニング中はとにかく暑い。しかもデーパックに荷物を
詰め込みすぎ、背中がこすれて痛い。噴火湾を右手に見ながら八雲町に着き
、コンビニで腹ごしらえ。八雲から長万部への道は交通量が多く、何度もヒ
ヤリとする。競走馬を乗せた大型車が何回も通り過ぎていく。ダンプ等の大
型車はランナーに気遣ってよけてくれるが、観光バスは怖い。猛スピードで
通り過ぎて行く。
紫陽花は 朝の化粧を すませけり
単調で真っ直ぐな道路、やや飽きが来た頃長万部着。
鉛雲 押されて低く 鴎飛び
長万部から17kmは登り、チョイト堪えて日没に黒松内着。駅前で宿を探
すも空きがない。野宿覚悟しかけたとき旅館の女将さんが町の施設を紹介し
てくれた。本当に助かった。「歌才自然の家」は新しく立派で格安。その上
職員の方が親切で感激する。ランドリーで洗濯。
歌才自然の家泊 走行距離81km
95/8/2 黒松内〜倶知安スタートは長い下りでピッチも快調。蘭越を経て昆布温泉、ニセコ町、比羅
夫に至る道は素晴らしい景色。左にニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、右に
羊蹄山まるでスイスのよう。夕焼けを眺めながら倶知安着。
夏橋や 釣り糸ゆらし 風わたる
倶知安駅前の旅館泊 走行距離67km
95/8/3 倶知安〜小樽左手からワイスホルン、後ろ背から羊蹄山、そして放牧の牛達がこちらを見
ている。道端には紫陽花の色も鮮やか、ひまわりもまた。なんとコスモスも
風に揺れている。
ひまわりも コスモスも咲く 北の谷
小沢町を過ぎ、今日の一番の難所、稲穂峠にかかる。長い長い登り、汗が滴る。
トンボや蝶が路肩で死んでいる。北海道とはいえ日中は暑い。おまけにコウ
モリの死骸まで見つけた。最高点を通過、下りを一気に駆けると さくらんぼ
海道、仁木の町である。さくらんぼを試食させて貰いつつ、余市に着いた。
余市駅の左に石造りの門構え、ニッカウヰスキーの工場で寄り道をした。ウイ
スキーを3杯飲み、飲酒ランニングでますます快調。ところが酔いとトンネル
内の排気ガスで気分が悪くなり、やっとの思いで小樽着。途中海はきれいだっ
たが道路がせまく交通は要注意。
オニヤンマ 日陰めざすも 力尽き
妹宅泊 走行距離61km
95/8/4 小樽〜札幌姪に見送られ妹宅を出発。運河と博物館を見学、30年振りに水天宮に立ち寄り
小樽港を一望。朝里、銭函、手稲を過ぎいよいよ札幌市内。国道5号線の終点
(時計台の側)に到着。
里帰り 袈裟の裾には 蝶が舞い
実家泊 走行距離43km
96年夏、エピソード2(札幌〜名寄)、97年夏エピソード3(名寄〜宗谷岬)に続く。
前のページへ | トップページへ