横浜野外活動指導者養成講座

 今年の5月から森林インストラクター養成講座と並行してこの講座にも

通い始めました。まずその概要をお知らせします。

募集の対象:横浜市に在住、在勤、在学のこと。

研修期間: 初級1年間(さらに中級、上級もある)

研修内容(1):1泊2日のトレーニングキャンプ10回

         研修会8会

         横浜市野外活動施設における5泊6日のキャンプ実習

研修内容(2):主としてキャンプに関わる理論と実技

資格取得: ・オリエンテ−リング・インストラクター

 ・キャンプ・インストラクター

 ・日本赤十字認定救急法救急員

 

この講座を受けた動機は、野外活動の一つとして組織(集団)キャンプ

を体験してみたいと思ったからです。

 

 組織キャンプはアメリカにて発達し、教育性が強調される段階を経て、

市民の社会性を育成する方向へと変化していきました。日本へはア

メリカのYMCA、イギリスのボーイスカウト運動によって1910年代に

導入されています。その後1960年代、当時の文部省は人間形成の

場としての教育的意義を受け入れ、学校教育の一環として後押しを

するようになりました。この頃から各自治体には巨大な施設が増えて

いきました。横浜市の赤城林間学園もそうした経緯で設立されました。

やがて社会生活様式や余暇のごし方の変化に伴い、オートキャンプ

やファミリーキャンプが普及してきます。いまやキャンプは環境教育

や創造性教育、冒険(サバイバル)などが主体のものに変わろうとし

ています。元祖アメリカでのサマーキャンプなどでも軍隊を思わせる

組織キャンプは少なくなっているのが現状です。

 

 さて、キャンプ(正しくはキャンピング)はいつも楽しいものです。しかし、

赤城山麓で2週間過ごした体験ではチョット外れていました。区役所や

区のレクレーション協会、子ども会など30〜100人程度の団体が実

施する2泊3日のキャンプにおいて、参加した子供たちの顔から察す

るに、どうも真から楽しいと感じていないように思えてなりません。大人

達の押しぎせのプログラム、そして大所帯なので常に時間に追い立て

られる様子から、学校生活の延長のような錯覚に陥ります。学校、塾

から解放され、遠くバスに乗ってやって来てもやっぱり疲れが残ります。

大自然の中で自由にふれあう、創造的な空間と時間を過ごす、そんな

キャンプに日本の組織キャンプが改革するにはまだまだ時間がかか

りそうです。

この養成講座にもカリキュラムをはじめ色々と改善点はあると感じてい

ます。と言ったわけで、私は初級講座だけを受講して終わりにしようと

思っています。

 

追1:私が2週間過ごした横浜市赤城林間学園について追記します。

   赤城山麓に広がる国有林(杉、ヒノキが中心)にホテルのように

   りっぱな施設と併設キャンプ場があります。関越自動車道、昭和

   インターから約7km東。横浜からだと自動車で2時間で着きます。

 

住所:群馬県利根郡昭和村糸井7135

    横浜市少年自然の家赤城林間学園(通年営業)

予約Tel:0278−24−7011

宿泊代 食事:朝(¥410)昼(¥460)夜(¥680)

     シーツ代:¥260    計¥1,810

    (これは利用しない手は無いでしょう。)    

 

併設キャンプ場(連絡先は上に同じ、ただし7/20から8/31まで)

 常設テント使用料:無料

 薪代:炊事用¥300

 共用冷蔵庫あり

 

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