てのなかにあるもの
完成日:2000年10月
初出:旧とらハSS投稿掲示板
自己評価:C
『とらハ』で書いた初めての文章にして、ivoryさんの『とらハ倶楽部』内に投稿した唯一の作品。
と 今から思えば末期の旧投稿掲示板も、今の投稿掲示板と同様『戦う人』がクローズアップされていました。それがどうだと言うのはさておくとして……『退魔師として以外の薫も、もっとクローズアップされていいはずだ!』と思ったのが最初のきっかけでした。
プロットについては、わりとあっさり決まりました。キャスティングも何故かあっさりと、真一郎と薫に決まっていました。
尤も、意外性を狙った訳でなく、結果としてそうなってしまっただけではありますが。
今だってそうですが、この作品は『原作の雰囲気を壊さないようなもの』を目標として書いた、初めての文章でした。
上手くいっているかどうかは、読者さんのご判断にお任せ致します。
そして内容。
肉体的な『強さ』と精神的な『脛さ』、という点については、頂けた感想からして、概ね伝わっていたようでしたが……実はもうひとつ、言いたかった事がありました。
『当たり前の日常とそれが続く事の価値』、格好良く言えばそんなところでしょうか。
変わる事のないと思っている、当たり前の日常。実はそれは薄い紙の上に乗った、とても脆いもので。
それを薫の口から言わせたかったのですが……やっぱり強調しないと、いけませんね、こういう事は。
あなたは、手の中の日常を、大切にしていますか?
ちなみに完成目標は『薫お誕生日記念SS』だったのですが……見事に出来上がらず、何と初期構想から完成まで、3ヶ月もかかるという体たらく。
まあ、今も変わっていないと言えば、全くもってその通りなのですが……
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