< 「遺伝子組み換え」P3施設の「安心・安全性」について > ・・・・・・ 武田P3関連コメント H20/2008/09/19 By 宮崎H H20/9/19に武田薬品工業(研究技術者,建設技術者,行政・地域対応 チームリーダーの三名)からの説明を受けましたのでお知らせします。  一時間半の制限時間でしたが 主要点は聞けたと思います。 今後の重点課題としては #3 に記載しましたように 計画されたの詳細 情報を十分に検証することが望まれます。 その際は 全ての詳細情報が 「公」に示されて 外部専門家を含めて多くの 国民・県民・市民の目で「評価」されることが肝要です。 ◎ 以下 要点及び所感を記載します。 #1: 施設全体像・・計画内容 =全15棟のうち P3研究室を有する研究棟は 3棟を計画中。   他には事務棟以外に P1,P2研究棟が幾つか計画中。 =各棟には 概ね100m2のP3研究室を各1室を計画中。 =各P3研究室内には 5〜6個の安全キャビネット(1mx1,5mx2m)を計画中。 =各安全キャビネットにはHEPAフィルターが1個,各研究室には   5〜6個の安全キャビネットからの排気を統合するHEPAフィルターを計画中。   従って 茅ヶ崎の県衛生研と同様に 二重HEPA構成を計画中との由です。   茅ヶ崎の県衛生研では 実験機材の浄化装置(高圧洗浄器)には HEPA>> UV>>HEPA の三層構成を採用していますが 武田がどうするかまでは   聞いていません。 #2: 安全・安心担保の為の「封じ込め」対策・・計画内容 =諸規定で示されている「封じ込め」方法の一部として「排気」にHEPA使用が   義務付けられていますが 除去性能仕様 (99.97%/300nm) が「十分か否か?」と 言う肝心な点については 幾つかの武田側の説明・理由も 妥当なものと考えます。  ・・・・  世界の専門家がカルタへナ規程等で 謳っているように「基準としては妥当」と      考えられていること。   ・・・・ 安全キャビネット内で実験中に飛散するであろう300nm以下の微小バクテリアは      空気循環拡散されているキャビネット内では 空気中物質に吸収されて      サイズの大きな「物質」となり HEPAにて除去されること。  ・・・・ 微小バクテリアは存在するが 単体では増殖機能を持たないので 人体への直接 影響はないとされる。  ・・・・ 各研究棟から空間に排気された空気は 各研究棟の「空気吸入口(直径2〜3m)」      から大量に吸い込んで 研究棟内に循環されて 害はないものとして社員・研究者が      呼吸するので 周辺住民と同様の条件であると考えている。  ・・・・ 施設・敷地内から外部環境へ排出・放出されるもの(空気,煙,水,土壌含水)は       全て施設・敷地内で規程の処置が施されから 基準を満たす場合のみ 外部に      「廃出される」。  ・・・・ 施設・敷地内で「浄化・除去」仕切れないもの(例:実験機材の洗浄排水など)は      特定産業廃棄物として法に従って外部へ搬出・処分される。  ・・・・ 煙,排水,土壌含水など外部環境への定量的な安全検証・安全確保については      いずれ行政に示される諸設計書面,仕様書にて十分に評価・検証される。 #3: 最終的には 彼等が現在行なっている詳細設計の結果として いずれ藤沢市側に 提示される筈の 全設計書(構造設計図,主要装置仕様書,配置図,etc) 及び 安全管理体制計画書などなどを 十二分にご確認下さい。 特に 主要装置として :排気・排煙・排水・土壌浸水などに関する 全ての処理(各種殺菌・ 除菌・不活性化などの)装置については 処理量,処理性能,処理結果検証方法など しっかりと 行政+専門家の検証が不可欠です。