<< 考 察 ・・・・ 環境保全:安全・安心 >>
   
    諸産業活動を行う多様な事業所等は関連する「法律・条令等」によって その「安全性確保」されている事になっては
     居ますが 残念ながら多様な「事故・事件」が発生し 多くの市民が被害を受けています。
   
     これらの「事故・事件」の要因は「法律・条令等」が完全なものではなく また 規定される「監視・管理体制」が
      「有効性」,「実効性」を伴わない事に因るものと判断されています。
   
    身近に 「荏原ダイオキシン事故」「姉歯設計偽造事故」等を通して湘南地域の行政・市民は連携して
     「地域環境の安全確保」に向けて「地域力」の重要性等多くの教訓を得ました。
   
    日本国内では 「アスベスト問題」に起因する多大な被害者発生の結果として 急遽「法」を整備・改正して全国的な
     再発防止対策を講じました。
     諸外国では従来から「アスベストの危険性」を認識して「規制」が為されていましたが 多くの指摘があったにも関わらず
       残念ながら日本の行政府では産業界実情を配慮したため「規制」をしませんでした。
     被害者認知まで30年もの年月を経て 初めて事の重要性に気づき 国を挙げて「使用制限対策」,「被害者救済策」等制定
      するに至りました。
     危険性を予知してアスベスト使用を控えた見識有る企業が当時から存在していた事は 日本の企業の「良心」を見た気が
      します。
     必ずしも「法」が完全ではない事を 改めて認識し市民は多くの教訓を得ました。
   
    「再発防止」に向けては諸行政組織が 次のような対策を表明していますが 各地域行政・市民も総力を結集して「有意義」で 
      「実効性」のある「社会的ルール策定・対策策定」に努めたいものです。
      
        安全性確保のための行政のあり方検討 及び 安全性確保のために講ずべき施策見直し・検討
         = 「制度上の現状把握と課題分析と見直し」
         = 「行政における監督体制・審査体制及び関連情報の管理・提供体制等の現状把握と課題分析と見直し」
         = 「業務遂行の資質、能力の確保等」
         = 「監理等業務の適正化と実効性の確保」&「自律的な監督体制の見直し・再確立」
               事前説明及び書類による確認の義務化
               事監理業務の適正化と実効性の確保
               業務の内容、実施方法、建築主への報告内容等の適正化、明確化
                  ・
                  ・
                  ・
         :
         :
         :
         etc
 
● 「(株)荏原製作所」引地川水系ダイオキシン汚染事件・・・・・(株)荏原製作所藤沢工場
    = 藤沢市資料「引地川水系ダイオキシン汚染事件への対応について」 平成12/2000年5月31日付
    = 藤沢市資料「ダイオキシン類の発生・排出状況(荏原製作所調査)」 平成12/2000年5月31日現在
    = 藤沢市資料「参考2 (株)荏原製作所に対する立入検査等の経過」 最終更新日:平成16/2004年8月25日付
    = 藤沢市資料「神奈川県知事から(株)荏原製作所あての勧告文」 [別添1]平成12/2000年5月31日付
    = 藤沢市資料「藤沢市長から(株)荏原製作所あての勧告文」 [別添2]平成12/2000年5月31日付
● 「姉歯建築設計事務所」構造計算書の偽装事件・・・・グランドステージ藤沢
    = 国土交通省の公表資料「構造計算書偽装問題とその対応について」
    = 国土交通省の公表資料「別紙1 構造計算書偽造物件」
    = 建築物の安全性確保のための建築行政のあり方について 答申
    = 藤沢市の公表資料「構造計算書偽装問題への対応について」・・グランドステージ藤沢
● 「アスベスト問題 (平成18/2006年3月15日)」
内容 :
1970年代から1990年頃に建てられた建築物などに資材として使用されている場合が多い石綿(アスベスト)。
石綿は、極めて細い繊維状の天然鉱物の総称でアスベストとも呼ばれます。
石綿は熱や摩擦、化学薬品に強く、値段が安く、加工もしやすいことから、建築資材などの様々な工業製品に使われてきました。
しかし、空気中に漂う石綿繊維を吸い込むと、石綿繊維は肺に入って、体外に排出されることなく長く留まる場合があります。
そして静かな時限爆弾と呼ばれるように、長い潜伏期間を経た後に中皮腫や肺がんなどの悪性腫瘍を引き起こす恐れがあります。
我が国では高度成長の時期に様々な工業製品として利用されましたが 石綿を吸い込むと中皮腫や肺がんなどの病気を引き起こす。
ことがあることが分かり、現在はごく一部を除き、ほぼ全面的に製造などが禁止されています。

  吹き付けアスベスト:一定割合の石綿とセメントに水を加えて混合し、吹き付け施工したもの。1956年から1975年ころまで
             使用された。
  吹き付けロックウール:1975年に吹き付けアスベストが原則禁止になった後、この吹き付けロックウールに切り替わり、
              しばらくの間は石綿を混ぜて使用されていた。
              石綿を混ぜて使われていた期間は 1968年ころから1988年ころまで。
  アスベスト保温材:保温材のほか、耐火被覆板として用いられた。板状・筒状のものは、プラント(生産設備)の外壁や
            配管の定形部にボルトや針金で固定されて使用され、ひも状のものは各種プラントの曲管部や
            施工しにくい部分に巻きつけて使われた。
  アスベスト成形板:代表的なものに石綿スレートがある。防火性,耐熱性に優れていることから、建物の外壁,屋根など建材
             として幅広く使用された。
  その他のアスベスト製品:石綿セメント製パイプ状製品(煙突や排気管、上下水道用の高圧管)
              タンクやパイプラインの接続部分の液漏れを防ぐシール材
              摩擦材(車のブレーキやクラッチの部品)
              
以上 政府広報オンライン平成20年11月掲載
  
    = 政府広報オンライン資料「石綿による健康被害の救済制度」
    = 首相官邸資料「アスベスト問題について」
    = アスベスト問題に係る情報の関係省庁の主なリンク先
          環境省
            環境省資料「石綿(アスベスト)問題への取組・・大気中の石綿濃度の調査結果」
          厚生労働省
          総務省
          文部科学省
          農林水産省
          国土交通省