| ● 「アスベスト問題 (平成18/2006年3月15日)」
内容 :
1970年代から1990年頃に建てられた建築物などに資材として使用されている場合が多い石綿(アスベスト)。
石綿は、極めて細い繊維状の天然鉱物の総称でアスベストとも呼ばれます。
石綿は熱や摩擦、化学薬品に強く、値段が安く、加工もしやすいことから、建築資材などの様々な工業製品に使われてきました。
しかし、空気中に漂う石綿繊維を吸い込むと、石綿繊維は肺に入って、体外に排出されることなく長く留まる場合があります。
そして静かな時限爆弾と呼ばれるように、長い潜伏期間を経た後に中皮腫や肺がんなどの悪性腫瘍を引き起こす恐れがあります。
我が国では高度成長の時期に様々な工業製品として利用されましたが 石綿を吸い込むと中皮腫や肺がんなどの病気を引き起こす。
ことがあることが分かり、現在はごく一部を除き、ほぼ全面的に製造などが禁止されています。
吹き付けアスベスト:一定割合の石綿とセメントに水を加えて混合し、吹き付け施工したもの。1956年から1975年ころまで
使用された。
吹き付けロックウール:1975年に吹き付けアスベストが原則禁止になった後、この吹き付けロックウールに切り替わり、
しばらくの間は石綿を混ぜて使用されていた。
石綿を混ぜて使われていた期間は 1968年ころから1988年ころまで。
アスベスト保温材:保温材のほか、耐火被覆板として用いられた。板状・筒状のものは、プラント(生産設備)の外壁や
配管の定形部にボルトや針金で固定されて使用され、ひも状のものは各種プラントの曲管部や
施工しにくい部分に巻きつけて使われた。
アスベスト成形板:代表的なものに石綿スレートがある。防火性,耐熱性に優れていることから、建物の外壁,屋根など建材
として幅広く使用された。
その他のアスベスト製品:石綿セメント製パイプ状製品(煙突や排気管、上下水道用の高圧管)
タンクやパイプラインの接続部分の液漏れを防ぐシール材
摩擦材(車のブレーキやクラッチの部品)
以上 政府広報オンライン平成20年11月掲載
= 政府広報オンライン資料「石綿による健康被害の救済制度」
= 首相官邸資料「アスベスト問題について」
= アスベスト問題に係る情報の関係省庁の主なリンク先
環境省
環境省資料「石綿(アスベスト)問題への取組・・大気中の石綿濃度の調査結果」
厚生労働省
総務省
文部科学省
農林水産省
国土交通省
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