[件名] 武田社との対話  其の12 ・・・ 今後の「安心・安全等の対応・対策」について
 [日時] H23年01月26日 15:00〜
 [場所] 武田社展示場 
 [出席] 武田薬品工業叶V研究所:プロジェクト・リーダー:野村一彦さん
                 : 地域対応リ−ダー   : 鈴木孝平さん
    藤沢市民:宮崎碩文 湘南大庭地区在住
    
 [内容] 下記[主題]に関して要点趣旨説明を行った。
         前置:
             ◎ 湘南地域の行政・市民は
☆ 「(株)荏原製作所引地川水系ダイオキシン汚染事件」
☆ 「姉歯建築設計事務所構造計算書の偽装事件」 
☆ 「アスベスト公害事件」
              等を通して法律等が未整備である事 又規定の管理・監視機能が有効性・                実効性を有しなかった事を見聞・体験した。                             ◎ これらの事象から 当湘南地域の行政・市民は多くのことを学んでおり                 「生活環境確保」には 極めて真剣に取り組んでいる。                               ◎ この地に基盤を置く「武田新事業所」に関しても例外ではない。                 まして先進技術「遺伝子組み換え」を主たる活動とする複合施設には                 二重三重の「安全対策」が求められ 一層の「安心感」を求める事は                 云うまでも無い。                               ◎ 新事業所本稼動をまじかに控えて 事前に十分の協議を行い稼動後の                 「安心」を確保すべく協議を実施しておく事は当然の要請である。                               以上を踏まえて 下記「主題」を提案する。              尚 技術的詳細については 別途武田社の専門家と打合わせが必要と伝えた。
[主題]
1: 企業の「信頼感」を如何に伝えるか?     
  ・・・ 企業経営部門 & 実施部門 連携・・・一体性/一貫性     
  ・・・ 企業内の部門の構成・・・実行部門(大川/Chapman) vs 評価部門(山岡/田坂:環境安全管理室)     
  ・・・ 説明姿勢 & 説明力 & 説明誠意 & 説明内容        
2: 市民に「安心感」を如何に伝えるか?     
  ・・・ 地域社会性: 地域社会の一員     
  ・・・ 部外者の視点: 市民の視点,行政の視点
3: 市民に「安心感」を与える対策

  ・・ A: 本稼動以前に少なくとも下記の点を明確にしておく事。
           「環境保全協定書」に添付「覚書」として記載する事。

  ・・ B: 住民参画の対応策
           下記の吹田市例を参考にする事。・・・「安全問題協議会」設定

  ・・ C: P3・P4の対応策
     ◎吹田市バイオサイエンス研究所協定書
         吹田市地元連合自治会(甲),(財)大阪バイオサイエンス研究所及び樺`白工学研究所(乙),
          大阪市及び吹田市(丙)

          抜粋:
          (安全問題協議会の設置)
              2 安全問題については次の事項を遵守する。
                 (1) 乙は安全管理規定を作成する。
                 (2) 甲・乙・丙及び学識経験者により「安全問題協議会」を設置し乙の研究所の
                    安全問題について協議する。
           (研究活動)
             3 研究活動については次の事項を遵守する。
                 (1) 大阪バイオ・サイエンス研究所のP3レベルの実験は1年間行わない。
                    なお 実験を行うに当たっては 住民に事前に説明し「安全問題協議会」に 
                     おいて十分協議する。
                 (2) 乙の研究所においてP4レベルの実験は行わない。

     ◎大阪バイオ・サイエンス研究所・・・「P3->P2変更履歴」 by 吹田市生活環境課 H20/2008/2/26
        大阪バイオサイエンス研究所の設立当初に設置したP3レベルの実験室
         (実際は実験は行われず倉庫として使用されていた。)をP2レベルの実験室に改造を
           行った経過については下記のとおりです。
           平成11年 7月11日 安全問題協議会において、次回に協議を願いたい旨の説明あり。
           平成11年11月10日 地元自治会、吹田市が現地視察を行った。
           平成11年11月23日 安全問題協議会において研究所より改造案が提案され承認された。
           平成12年 9月14日 市が施設改造を確認した。
           平成12年10月 2日 市にP2施設として設置届がなされた。

  ・・・ D: HEPAフィルターの対応策
     ◎【 「感染性廃棄物の処理において有効であることの確認方法について」の一部改正について 】
          抜粋:  「・・・安全性を考慮して、10−6以下に減少すること。」

  ・・・ E: 各異常検知・検出装置の具体的な「二重チェックシステム」対応策を図示説明する事。
               例:  排気:異常検出の二重装置説明
                     :HEPA 差圧検出(メーカー仕様)+武田社独自の運用仕組み
                     :事務棟等へも排気を流す事
                   排水:異常検出の二重装置説明

  ・・・ F: 稼動後の周辺の状況のチェック実行計画を作成して実践する事。
        ・・・諸環境チェック(健康を害する状況が生じていない事を実証)
        ・・・周辺住民の健康チェック(健康を害する状況が生じていない事を実証)

 
[参考]
     1: 社会的安心の分類
     2: 社会的安心 & 社会的信頼
     3: バイオ・リスク グループ
     4: 参考情報00001 : 安心・安全確認フロー
     5: 「安全・安心」工程・計画確認項目:チェックリスト
 

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