図:バイオ・リスク グループ
< リスク・グループ分類 >
微生物・病原体等の危険性に応じて 各国により分類される。
病原体などの危険性は地域の環境に左右されるため、病原体
などのリスク分類は地域ごとに定めることになっている。
日本では、厚生労働省所管の国立感染症研究所が、国立感染症
研究所病原体等安全管理規定(第三版)において日本国独自の
リストを作製した。
下表は特に感染症法の定める特定病原体などをリスク分類した
ものである。 参考:抜粋:WHO 実験室バイオセーフティ指針 第3版

★ グループ_4:
[個体および地域社会へのリスクが高い]
ヒトあるいは動物に通常重篤な病気を起こし、容易にヒトからヒトへ
直接・間接の感染を起こす。
有効な治療法・予防法は普通得られない。エボラウイルス・マール
ブルグ- ウイルス・狂犬病・天然痘ウイルスなど。

★ グループ_3:
[個体へのリスクが高い、地域社会へのリスクは低い]
ヒトあるいは動物に通常重篤な病気を起こすが、普通ヒトからヒト
への伝染はない。有効な治療法・予防法がある。
黄熱ウイルス
など。

☆ グループ_2:
[個体へのリスクが中等度、地域社会へのリスクは低い]
ヒトあるいは動物に病気を起こすが、実験者およびその属する集団や
家畜・環境に対して重大な災害を起こす可能性は殆どない。
実験室感染で重篤感染を起こしても、有効な治療法・予防法があり、
感染の拡大も限られている。インフルエンザウイルスなど。

☆ グループ_1:
[個体および地域社会へのリスクは無い、ないし低い]
ヒトあるいは動物に病気を起こす可能性の低い微生物。