Subject: Re: お問い合わせ頂いた件(受付番号0508200400001)について(国土交通ホットラインステーション) Date: Fri, 09 Sep 2005 17:27:39 +0900 From: H.Miyazaki To: ステーションマスター 3号 本件についてのご対応有難うございました。 記載頂いた内容は全て理解しましたが 今後の参考までに次の質問をさせて下さい。 Q1: 要処分発生土総量=1,000m3(地山)の場合 実際は残土券を総計で    枚数発行するのでしょうか? Q2: また Q1:の計算根拠はどのようになるのでしょうか? Q1〜2について  ・土木工事積算基準では、地山状態の土砂を100m3をダンプトラック1台で 積込・運搬した場合の運搬日数を運搬距離毎に定めています。 ・請負者と処分場所とのやり取りとして残土券が用いられる場合もあります が、発注者の積算においては使用していません。 Q3: 国土交通省関東地方整備局監修の「土木工事数量算出要領(案)」に    よると 「発生土は 地山ベースで 単位体積重量=1.8ton/m3 を標準    とする・・」 と掲載されているようですが 「標準」とはどのような意味を持つ    のでしょうか・・・横浜市以外は 各自治体が「工事毎の土質試験は手間が    掛かる」との理由で 「簡便的」に基準として使っているようでして結果的には    一台当たりの搬送効率が落ちている:即ち台数増加をもたらせている訳ですが    本来は各自治体自身が対象工事に見合った土質を考慮して工事事態の工期・    搬送の効率向上や社会的評価として環境・交通量評価などをも真剣に検討・    見直しすべきと考えますが・・・如何お考えでしょうか?    また 「土木工事数量算出要領(案)」を掲載しているホームページURLを    教えて下さいませんか? Q3について  ・土木工事標準歩掛は、我が国で行われる土木工事に広く使用される工法につ いて、「施   工合理化調査(施工実態調査)」をもとに、標準的な施工が行わ れた場合の労務、材料、機械等の規格や所要量を各々の工種毎に設定したも のです。 ・なお、単位体積重量=1.8ton/m3についても、施工実態調査の結果として 平均的な値として標準値として定めています。  ・また、土木工事標準歩掛を使用して算出する予定価格は、工事の入札に際し て標準的な工事が行われた場合の標準的な金額として定めらます。一方、落 札額(請負金額)は、入札参加者の技術力や手持ちの資機材等を反映した競 争の結果として定められるもので予定価格とは異なります。 ・土木工事数量算出要領は、書籍として販売されていますので、もよりの地方 整備局に問い合わせ願います。(現在、国土技術政策総合研究所のホーム ページに掲載する方向で検討しております。) Q4: 横浜市によると過去10年余りに渡っての経験では「10tダンプトラック1台当り    7.6m3の土を運搬しても10ton以下であり 過積載にならなかった」 とのことで    言い換えると 実態としてはダンプに積載した「ほぐし」状態での「単位体積重量」    は10ton/7.6m3=1.316 以下であるとの事になりますが 国交省の公共工事    においては サンプル実測等も含めて体験などありましたら 教えて下さい。 Q4について  ・各発注者における積算基準類は、各発注者の責任において定めていますの で、横浜市の基準については横浜市に確認願います。 ・なお、標準歩掛は、全国で使用できる標準的な歩掛として整備されていま す。 Q5: 発生土の「工事間利用」については 「現在、工事間で流用することが多く、    処分費を支払ってまで処分することは少ない現状となっています。」 との事で     「工事間流用」では処分費不要であるとの事ですが,    横浜市や川崎市で行われているように市発注一般工事で発生した「土」を 同一市発注    工事である湾岸埋立工事に利用する場合であっても 「処分費」を計上しています。    このような場合は何故 「工事間利用」にはならないのでしょうか?   Q5について ・発注者に確認願います。 ちなみに 当方の「視点」は ; 貴省を中心に推進している「公共事業の改善・見直し」に関しては 「事業のしくみ改善・ 効率化・経済化・・・」 のみならず 「社会的価値評価(環境・交通量・・・・・)」なども含めて なされていますが 「社会的価値評価」の一環として「交通量緩和」「環境汚染量」などを 残土処理などに係る観点から考えることも重要であろうと考えています。 勿論「過積載」法遵守はいうまでもありませんが・・・。 宮崎碩文 ステーションマスター 3号 wrote: >国土交通ホットラインステーションと申します。 > >お問い合わせいただいた案件につきまして、大臣官房 技術調査課より以下の回答 >が来ましたので送付致します。 > >1: 建設発生土のダンプ運搬 > 土木工事積算基準では、ダンプラックによる土砂運搬作業におけるダンプトラッ >ク1台当たりの積載土量につきましては特に定めておりません。 > 土木工事積算基準で定めているダンプラックによる土砂運搬作業の標準歩掛は、 >地山状態の土砂100m3をダンプトラック1台で積込・運搬した場合の運搬日数を >運搬距離毎に定めております。 >例) > ○積込機種 バックホウ(排出ガス対策型・クローラ型山積0.8m3) > ○運搬機械 ダンプトラック(10t) > ○運搬距離 片道1.5kmを超え2.0km以下 > ○運搬日数 1.0日/100m3 > また、運搬対象の土質が硬岩や軟岩の場合は、運搬日数に岩種に応じた補正を行 >います。 > なお、工事の都合上、土砂運搬の積算対象土量を掘削仮置きした状態(ほぐした >状態)とする等の必要がある場合は、対象土量を地山状態の土量に換算して積算し >ます。 >2:建設発生土の処分については、現在、工事間で流用することが多く、処分費を >支払ってまで処分することは少ない現状となっています。 >なお、処分費についてはその都度調査して決定していること、処分場所により受け >入れ費用が異なることから、発注者に確認願います。 > >*************************** >国土交通ホットラインステーション >東京都千代田区霞が関2-1-3 >連絡担当 伊藤 >TEL 03-5253-8111(代表) >    03-5253-4150(直通) >*************************** > 国土交通ホットラインステーションと申します。 お問い合わせいただいた案件につきまして、大臣官房 技術調査課より以下の回答 が来ましたので送付致します。 回答が大変遅くなり、申し訳ございません。 *************************** 国土交通ホットラインステーション 東京都千代田区霞が関2-1-3 連絡担当 伊藤 TEL 03-5253-8111(代表)     03-5253-4150(直通) *************************** ************************************* *************************