ゲームをやめる
最初に戻る
名前の確認
名前の変更
攻略のヒント
バージョン情報

俺は連日、回復魔法を使って聖母達を犯しまくった。

「勇者様どうぞご無事で」
殿」
聖母レイナと女神官戦士隊の隊長のクレアは俺に最後のお別れをしている。
あれから数日俺は神殿の間で美女達とくんずほぐれつの大乱交大会をくりひろげていた。
各地から集められた襟抜きの美少女のみがなれる大神殿の巫女だけに、俺は連日連夜回復魔法とエリクサーを使いまくり巫女達の処女を奪い、犯しまくっていたのだ。
「行かれてしまうのですね」
「ううっ…いかないでくさい」
「かならず戻って来いよな」
「勇者様」
聖母の後ろに並んだ数十人の女神官戦士達がそれぞれ俺に声をかける。
そのどれもが、今朝まで俺に穴という穴を可愛がられ精液を注がれていた美女ばかりだ。
うむっ旅だつって決めたのは失敗かも…
などと俺が思っていると、
「勇者様、次に向かわれる場所はやはり王都ですか?」
「ああ」
聖母レイナはそっと祈りの姿勢をとる。
それにわせて神官達も祈りをあげだした。
「勇者様どうぞご無事でお戻りください、我々大地母神の巫女達は勇者様のご無事だけを一心に祈っております」
「あぁ、ありがとよ」
なんかこう、照れるな。
「はやく、お帰りくださいね…この子のためにも…」
そういって聖母はお腹のあたりをさする。
それの瞳はクレアやほかの女神官たちも同じだ。
う〜〜む、ちと調子にのりすぎたかな…まぁ俺がいなくなっても次代の勇者候補はこれで最低でも数十人はいるから安心安心!
そんな問題じゃない?
「うははは、じゃあぁさらば!」
『勇者様どうかお気をつけて』
俺は女神官達の声援をききながら、西の大聖堂を後にしていた。

それから俺は大聖堂周辺のモンスターどもを根こそぎぶっ殺して王都に到着していた。
まぁなんだ、邪龍のこともあったからな、これで次のフラグが勝手にたっても大聖堂は安全だろう。
俺はぞろぞろ歩く行商人の群れにまぎれて、王都の中心を貫く大通りを歩いていた。
ゲームでは所詮世界最大の街といっても数えるほどしか家の無いセコイ街だったが、それが今では様々な家が立ち並び、通りには露天がたち肌の黒いのから白いのまで老若男女人が溢れてごった返している。
そしてその全ての道の行き着く先には王都の中心、小高い丘の上にそびえたつ荘厳な白亜の王城があった。
聖母の予言を聞くまでもなく、次の目的地は目の前にそびえる白い城壁の内側、王都の中心にそびえるこの王城にいる国王に会うことだ。
そこで、ゲームスタートの金や、武器それに次のレベルに必要な経験点が聞けるはずなのだが…

「なんだ、きさまこの先は一般人は立ち入り禁止だ、帰れ帰れ」
むさいスキンヘッドの門番が声高にさけぶ。
「おい、おっさん,俺はこの先のに…」
「なんだ、きさまこの先は一般人は立ち入り禁止だ、帰れ帰れ」
また、おっさんは同じことを同じアクセントで繰り返す。
「いや、俺は勇者だよ、ほれこの剣みな」
「なんだ、きさまこの先は一般人は立ち入り禁止だ、帰れ帰れ」
がーーーー!!無限ループかぁ!
俺がじろりとにらみ返してもおっさんは在らぬ方向をみて同じ台詞を繰り返すだけだ。
やれやれ、どこかでフラグを立て忘れたのだろうか?
俺が記憶の片隅を弄繰り回している時、遠くの方から盛大な歓声が聞こえてくる。
「おい、あの声なんだ?なんかあるのか?」
「なんだ、きさまこの先は一般人は立ち入り禁止だ、帰れ帰れ」
「くそっ、一生言ってろ」
俺はうざい門番の腹に蹴りをくらわすと、後も見ずに歓声の聞こえる方に走り出す。

そこは王城に通じる最も大きなメインストリート―だった。
路地に集う無数の人々を掻き分けるように豪華な馬車の一団がゆっくりと行進している。
その馬車をがっちりガードする数十機の騎馬の騎士達。
そして、金銀で飾られた豪華な馬車の上にはためく金絹の旗。
どうやら、国王の行列らしいな。
「よっと」
俺は手近にいたおっさんの肩をふんづけ、さらにその向こうのガキを薙ぎたおし、観衆の中を無理やりすすむ。
途中、街娘の胸を一揉みしたり勝手に人の食い物いただいたり、露天から物をちょろまかしたりと、どさくさにまぎれて色々しながらも、俺はなんとか最前列に来ることができた。
ちょうど、その時、目の前を王室の馬車が横切っていく!
俺は首をのばしてその小さな窓をのぞきこんでいた。
そこには、王と王妃が並んで腰掛けている。
王はすで老齢だろう髭は白く伸び、目も手もすっかり老け込んでいる。
たびかさなる魔王の侵略ですっかり疲れ果ててしまい、いまでは全ての王権の権力を年若い妻にゆずっているはずだ。
そして、隣にはよぼよぼの王とは対照的に艶やかな魅力を振り撒くその王妃がいた。
すげぇ!
俺は小さな窓越しに目えるその姿にいつのまにか見とれていた。
そこには、高位な気品をかもしだす絶世の美女がいたのだ。
凛と通った鼻筋、気の強そうな青い切れ長の瞳、薄い唇はきっと引き締めらている。
王族らしい飾りのついたドレスの胸元は大きくつきだし、絹の手袋をつけた手をかろやかに振っている。
その美貌がはなつカリスマ性は絶大だった。
馬車の外にいる俺のところまで甘い香がただよってきそうな色香をはなつ魅惑の肢体。
聖母の全てを包み込む慈愛の美とはことなり、王妃のそれは全てを服従させる支配者の美だった。
だれもがすすんでこの美女のために一命を捨てるだろう。
男を魅了し剣をとり戦場に駆けださせる、そんな魔性の魅力を放つ生粋の女王様の器の持ち主だ。
俺はすでに硬くなった股間を押さえながら王妃を見つめる。
よく見れば、周りの群集の野郎どもも前かがみだ。
いかん、落ち着かないとな。
確か、この王妃の名前はエスカリーナだったはずだ。
なんでも、もともと王家の出自ながら活発な性格だったらしい。
それが幼い時に先代勇者の仲間の魔法使いを迎えいれ王妃になった設定のはずだ。
いまでは老いた王ではなく、この王妃が事実上魔王の軍勢から国を守る最後の砦になっているのだろう。
その気負いもあるのか、小窓から見える美貌はどこかピリピリした緊迫感を漂わせていた。
『うおーーー王妃さま、エスカリーナさま〜〜』
「うわっ」
その王妃の美顔がのぞいた途端に俺の周りにいた群衆達が歓喜の声をあげ万歳三唱しだす。
すごい人気だな……だれも王の名前を呼ばないところがさらにすごいが。
興奮した人々押し合いへしあいしながら、道へと溢れ出す。
パレードはみんなのあこがれ麗しの王妃の登場で最高潮を迎えつつあった。
「こら,貴様ら王のご前だぞ、列に戻れっぇ」
 ヒュン
穂先を布で覆った槍が空を切ると、その剣圧で俺の周りのパニックってた群集が吹き飛ばされ慌てふためいている。
「たく、男って生き物はこれだから困る」
スタッと槍を構えなおすと馬上の白銀の鎧を身に着けた女騎士がはき捨てるようにつぶやく。
「まぁまぁミランダ団長お静まりください、ここは私達が……さぁ、あなたたち王の前です、静粛になさい」
そういうと、ミランダと呼ばれた女騎士よりも飾りの少ない鎧をきた女騎士達が群集と馬車の間に列をつくる。
「すまん、後は頼むぞ」
ミランダが馬の首をめぐらすと王妃の乗った馬車に続いて駆けて行く。
んっ、この白銀の鎧の女騎士どもは…
たしか王族の護衛をする白狼騎士団だったはずだ。
伝統的に貴族の子女を集めて作られる騎士団でゲームでは主人公の引き立て役とういか、まぁ飾りの花のような感じだったはずだ。
俺の目の前でまだうら若い乙女達が鎧に身を包み騎馬をかって走り去っていく。
むう、全身を白銀の鎧で覆って見えなかったが…それでもなかなかいい体つきをした女の子ばかりだった。
さすが、貴族の高尚な乙女の中でも選び抜かれただけのことはある。
とくにあの団長のミランダはちらりと覗いた引き締まった筋肉がおいしそうに汗をしたたらせ、一房流れ出いた白銀の髪の毛が印象的だった。
それに、あの気の強そうな美貌の王妃。
凛と前を見据えたあの意思の強い眼差しを俺にだけ向けさせたらきっと気持ちがいいだろう…
俺はぼんやりと立ち去っていく王の馬車とその一団を見ながら考えを巡らせていた。
どうすれば、あの王妃と会うことができるんだ?
ゲームではほとんど王の後ろにいて、「がんばってくださいね」「たのみましたよ勇者」の台詞しかないただのNPCだったのに、あんな美人だったなんて俺は嬉しいぞ!
それになにより、いま俺は王城に入ることができないらしい。
なにかのバグだかわからんが、門番が同じ台詞をリフレインしてるからなぁ。
なんか王都にかかわるイベントがまた勝手に始まっているんだろう。
それは、いったいなんだ?
女盗賊が来るやつか?それとも黒コショウ探しか?下水道のモンスターか?
それとも、えーと…
「ん?」
その時、俺の足元に一枚の紙切れが風に吹かれまとわりついてきていた。
「なんだ?」
何気にそれを拾うと、そこには、
「え〜と、なになに『第十回王都武道大会開催 参加資格:制限なし 優勝者には王より直々にいかなる褒美も与える、集え魔王を倒す戦士よ…』だって」
これは武道大会イベントじゃないか!
王にも会えるし、優勝すれば確か王直属の聖騎士になって城にもでいり自由になるんだよな。
しかし、このチラシこのタイミングのイベント発生、なんてご都合主……ごほっ。
いや!何もいうまい、これが勇者効果!すべては俺の思うがままよ!
深く考えたほうの負けさ!
さてと、確かこのイベントは中盤であるはずだったよな。
俺は頭の中の必勝本を紐解いていく。
選択ミスが命取りだからな、いくら最高レベルでの最強勇者でもフラグミスでのバッドエンドからは逃げられない。
ここは慎重にだ。
確か、武道大会はレベルが50あれば楽々優勝できただよな、ここは問題ない。
次に大会に出るために街の武器屋で登録しないとダメなんだよなぁ
ここで寂れたジジィのいる武器屋で登録すると魔剣の情報がもらえて「帰らずの森」に取り行くって一連の連鎖イベントの始まりだったはずだ。
さて、ど〜しようかなぁ?


ここで俺は……

まずは順当に登録にいかないとな、武器屋街にいくぜ!
がまんできるか!もちろん王妃に夜這いをかけないとな!


(C)MooLich 2001