女族隷属

4−1 学園講和

「え〜それでは、次の時間は光合成の仕組みについて詳しくお話したいと思います。え〜それと今日話した植物の分布が実際どのような地域にあるのか次の時間までに調べておいてください、え〜家のまわりの身近な例でかまいませんよ、そ〜ですねレポート3、4枚程度でよろしく、では今日はここまで」
ペコリと老教師は頭をさげると、教材用に持ってきていた植木鉢を小脇に抱えて教室を後にした。
その途端ザワッと教室中がざわつく。
「げ〜今日もレポート最後に残していったよ秀爺ぃ」
「ほんと、どうするよ?身近な植物の分布ってなにさ?」
「だよなぁ、でもさタンポポとか探せばいいでない?ほらB錬の校舎裏でさ」
正樹の周りにめいめい座っていた山岸たちが背伸びをしながら教科書を持って立ち上がる。
教科書といっても国から指定された本だけでなく、老教師(揶揄と尊敬をこめて秀爺とよばれる)の手作りの冊子が数冊ある。
先程の授業も一度も正規の教科書が開かれることはなく、秀爺特製の冊子ですすめられていた。
「かわった授業だったよね」
正樹はまじまじと茶色い再生紙でつくられた冊子を見る。
今日の授業では基本的な植物の分布の話だったのだが、きちんと整理された話を聞きながら埋めた空欄とメモ書きで正樹の貰ったばかりの冊子はすでに年季のはいった物になっていた。
「おかしいなぁ僕こんなにメモした気はないんだけど…」
今までの学校授業といえば黒板にかかれた文字をそのまま写して丸暗記するだけだったような気がする。
それくらべて今日の授業は、秀爺は本当に重要な語句しか黒板にかかず、後は噛み砕いた話口調で話すだけなのだ。
正樹はしらずにそれを頭の中で理解し要点を取り出してメモ欄に書いていようだった。
それに、添付されている参考資料の冊子も正樹は気にいった。
それは実際の研究機関でかかれた植物分布の概要報告書や論文などだった。
中学生の正樹には全部を理解することは到底できないが、今日の授業で教えてもらった語句や計算方法を実際に使っている所を見せられると、なんだか無駄じゃないなぁって気にさせられる。
そう授業って言うより講義っていう感じなんだよなぁ
ぼんやりと正樹がそんな風に思っていると
「おい高梨!教室もどるぞ、教室で帰りのHRあるからな」
賀川が正樹の肩をバシバシっとたたく
「あっうん」
正樹は筆記用具と冊子をまとめて胸にかかえると、第301教室からぞろぞろと歩きだす今日できたばかりのクラスメイト達の後を追いかけだしていた。


今から一時間ほど前……
あの第5保健室のとんでもない昼食がすんだのは結局5限目終了のチャイムが鳴りひびいた時だった。
「あ〜〜ん、もうこんな時間」
「あんっぅう、正樹ぃ」
ぴったりと左右から抱き合い正樹の胸に舌を這わす薫子と春風の二人の美貌教師はすごく名残惜しそうに舌をはなす。
「ほらほら、二人とも早く着替えな、いまなら6限目に間に合うよ」
麻耶がそう言いながら親友の女教師達をせかしだす。
自分はこの第5保健室に日がな一日いるのが仕事なだけなので気楽なものだ。
ニヤニヤ笑いながら白衣をまとっただけの抜群のプロポーションを惜しげもなく晒し、見事に突き出た胸には大事な正樹の頭をしっかり抱え込んでいる。
「まっ麻耶さん僕も……」
「こら、少年、君はここでわたしと個人授業だ」
「だめよ、正樹様も6限目はお勉強」
「うっうん」
麻耶のふかふかしたおっぱいに後頭部をうずめながら正樹も頷く。
たしかに転校初日で受けた授業は、春風先生の体育の授業だけだ。
しかもその半分は体育準備室でスケベなことしていただけだし……。
「落第したら大変でしょ」
ピンと指をたてて薫子は説明しはじめる。
「正樹様、この学園では別に勉強をやらなくてもだれも文句はいわないわ、だれだってやりたくないことはしたくないからね、でもそのツケはかならず自分に帰ってくるシステムになっているの、各授業の単位がとれなければ進級できなし……私は正樹様の担任として正樹様には授業をうけてもらいます」
いかにも正論っぽいのだが、1限目、2限目と正樹をさぼらせて校舎裏で愛し合っていた薫子先生ではまったく真実味の無い言葉になっていた。
「まぁ体育関係はOKだな、あれだけ腰がふれるんだ、ぜんぶ特丸にしてやるよ」
春風はまた正樹の足のほうに四つん這いの姿勢で這いながらにやっと笑う。
その無駄な贅肉のない引き締った体は、正樹のつけたキスマークと淫液が淫らにデコレーションされている。
「ちょっと!不正はダメよ!」
教師の顔に戻った薫子が、きっと後輩をにらむ。
「だったら正樹は今からあたしと今から二人っきりで体育の補習を……」
「駄目だ、少年は今からわたしとだ」
ぐいっと麻耶が正樹の頭を胸におしつけ、春風が正樹の足に舌をはわせる。
「うわっ」
「もう、二人とも!正樹様のことを考えなさいよ!正樹様を愛してるなら」
ほっそりした腰に手をあてて薫子が本気で怒った声をだす。
「うっ……」
「センパイそんなに怒らないでも」
「駄目です!わたしだって正樹様にもっともっと可愛がってもらいたいわ!でも正樹様に迷惑をかけるのは違うんじゃない?」
ただでさえ大きな胸をぐいっと突き出す薫子は、親友と後輩を睨みつける。
「うっ確かに……すまんな、少年無理をいって」
「あたしが悪かった……ごめん」
そんな担任の勇姿を見ながら、正樹はただ「薫子先生の胸ってやっぱりでっかいなぁ」と人ごとのように感心しているだけだった。

結局その後、正樹は保健室の横にあるシャワールームで急いで体を洗うと、学生服に着替えて教室に駆け戻っていた。
シャワールームはどうやら鈴掛保健医が自分のために勝手に敷設したようで、他にも隣の空き部屋にはテレビや書庫、それにソファーやテーブルが置かれており、後で聞いた話では半分あの保健室で暮らしているらしかった。
「とりあえず、次の授業は選択式だから、長谷川先生の生物学なんていいんじゃない?」
「そうだなあの老教師の授業は評判だしな」
担任教師と知的な保健医に薦められ正樹は筆記用具片手に第301教室に駆け込むと、なんとか最後の講義を受けることができたという具合だったのだ。


「お〜い、高梨ぃ、もうどの授業をとるか決めたか?」
隣を歩く山岸に声をかけられ正樹ははっと気がつく。
「え?授業」
「時間割だよ、時間割、まぁさ中学生のうちはほとんど必須の授業ばかりだけど、いくつか選択しなくちゃいかんのもけっこうあるわけよ、薫子ちゃんから聞いてなかった?」
賀川が金髪の髪の毛をいじりながら聞いてくる。
そういえば、初めて会った時そんなことを言ってたような気がする。
「まぁさほとんど俺達と一緒じゃない?俺らの写すといいよ、特殊な奴以外は」
寺田が後ろからさっとコピーされた紙を差し出す。
「昼のうちにさ、コピーしといたからよかったら使ってやって」
「あっ、うん、ありがとう」
正樹がにっこり笑いながらうなずくと、なぜか寺田はもごもごと口篭もるように頬をかく。
「まぁさ、人気授業とか取るといいよ、人気があるだけあって面白いから、さっきの秀爺の授業も面白かったろ?」
「うん」
正樹は先程もらった冊子を両手で抱え、首を大きくふる。
たしかに薫子先生が薦めてくれるだけあって興味深くて面白かった。
「オレのお勧めとしては、春風先生の基礎体育TとU、それにやはり、うちの担任の薫子ちゃんの現代社会に地理だな!これははずせん! 後は柏原先生の魅惑の理科実験!それからモニカ様のリーダーに――」
「うおぃ全部女の先生ばっかやないか!」
暴走する賀川に寺田がさりげに蹴りをいれる。
「まぁ自分でいくつか見て回るといいよ高梨」
山岸がそんな二人は無視して小柄な正樹を連れて教室に向かって歩きだす。
「そうなの?」
「あぁ、たしか提出まで1週間ぐらいはあるはずだからな、自由に選べるのにすぐ決めさせるなんておかしいだろ?高梨にあった奴を選ぶと良いよ」
山岸は糸のように細い目で隣で考えるように小首をひねる転校生をちらりと見る。

山岸は、高梨が今朝奈津と一緒にいたのを見ていたので第一印象はいいとはいえなかったけど、今は話して見ると意外にいい奴で仲良くやっていきたいと思えていた。
ただ心配なのは、女の子ように優しげな顔立ちと小柄な体から想像した通り相当体が弱いのだろういう事だった。
有名な春風先生の授業で無理矢理懸垂をさせられた後、他の授業に顔出さなかったのはきっと保健室とかで寝込んでいたに違いない。
俺が面倒見てやらんとなぁ。
いや待て!別にへんな意味じゃ……ただ時々、女の子かと思う時があるんだよなぁ……その笑ったときとかさ…
いかん!俺には心に誓った奈津がいる!
「あの?山さんどうしたの?」
突然ブンブンと首をふる山岸に正樹は恐る恐る声をかける。
「へ?あっいや、なんでもない!本当だ!なんでもないんだ、きっ気にしないでくれ」
「そっそう」
なんだか聞かない方がいいのかなっと正樹は勝手に判断する。
そんな風に話しながら歩く正樹達の視線の先に見慣れた女性が立っていた
「あっ薫子ちゃんだ!」
賀川が嬉しそうな声をだす。
そう廊下の曲がり角で彼らの担任、沢木薫子が誰かと話しこんでいた。
白いジャンバーの胸元をおしあげるブラウスに包まれた爆乳、きゅっとくびれた腰からヒップをぴったりと包むタイトスカート、そして驚くほど長い脚。
まちがいなくこれほどのスタイルに目も覚めるほどの美貌、それ以上に凄い爆乳ををもった先生は二人といないだろう。
だが、いつも人当たりのよいフレンドリーな美貌が、今はまるで輝きを失ったように曇っていた。
「おい、あれ見ろよウジ山だぜ」
そう寺田にいわれ見つめた先、廊下の曲がり角の向こうには、薫子先生と向き合うようにして一人の太った男の人がたっている。
頭は禿げ上がり、ズボンの上にはどんっとのるような太鼓腹がでている。
顔は……お世辞にもいい男とはいえないだろう。
見かけで人を判断することは良くないけれど、そう思われてもしかたのない程、漂わせる雰囲気があまりも嫌な感じなのだ。
「あれは?」
「英語のグラマー担当の宇治山、通称ウジだ、あいつの授業は受けない方がいいぜ、時間中ずーーと英語のテープが流れてるだけだからな」
賀川が憎々しげにそう言いながら、ぎりっと歯を鳴らす。
「しかもあいつさ、俺らの薫子ちゃんにすげぇちょっかい出そうとしてるんだよ、ほんとムカつく」
どうも私情が多分にはいっているらしい、だがそんなことを言えばその美人担任をメス奴隷にして散々色々している正樹は半殺しじゃ済まないだろう。
「まぁ何にしてもいい噂は聞かないな」
山岸も細い目をさらに細くしてズンズンと歩を進めだす。

やがて、件の宇治山先生(通称、ウジ山)と薫子先生の側まで4人が近づいていくと、その会話が聞こえてくる。
「どうですか?今晩飲みにいきましょうよ?暇なんじゃないですか?」
「いえ、私忙しいので」
「いやだなぁ、知ってるんですよ、今日は放課後の職員会議の後は何もないでしょ?先週そう言ってるのを聞いたんですよぉ」
「ですから、忙しいのでお断りします」
「いいじゃないですかぁ、僕がこうしてお願いしてるんですよぉ」
なんだかとっても不快になる声でどうやら宇治山は薫子先生を無理矢理誘おうとしているみたいだ。
しかも薫子先生は彼女にしてはめずらしく、あからさまに嫌な顔をしているのに宇治山はまったく意に介す 様子もない。
無遠慮に目の前の女性の胸をちらちら見ながら目じりをさげて更に空しい誘いの文句を言いつづける。
その時、
「沢木先生、もうすぐ帰りのホームルームですよ」
賀川がわざと大きな声で薫子先生に呼びかける。
「あら!賀川君、それにまさ……高梨君達も!そうねもう時間ね、いかないと駄目だわ、それじゃ宇治山先生さようなら」
これはチャンスとばかりに薫子先生は棒読み口調でいっきにしゃべり尽くすと、さらっと長い黒髪をなびかせ宇治山から顔をそむけ、正樹たちの方に駆け寄ってくる。
「さっ沢木先生……」
後ろから声をかける男性教諭の声なんて完璧に無視している。
「ふぅ、もういやになっちゃう」
小走りに正樹達の側に駆け寄ってくると、いつもの輝いた笑顔に戻っていく。
「災難でしたね、先生」
山岸がちらりと廊下の曲がり角の方を見つめる。
「まぁね、宇治山先生断っても毎日くるんだもの、勘弁してほしいわ、本当にもう嫌になっちゃ……あっ!こんなこと言ってたって他の子にいっちゃだめよ!秘密ね」
真赤な唇に白い指をあてウインクされれば、どんなくだらない秘密でもしゃべる者はいなだいろう。
正樹達はその美貌にドキマギしながら一応に顔を縦にガクガクふる。
「よろしい!……でも、本当に助かったわ、ありがとう高梨君」
美人教師は正樹にとびっきりの笑顔を見せると、カツカツとヒールを鳴らして大事な生徒達と一緒に教室に向かい歩きだしていた。
その背後で……
「あの、助けたの俺なんだけど……」
賀川ががっくりと肩を落としていた。


「はい、それじゃ連絡はこんだけよ、みんな気をつけて部活するなり家に帰るなりすること!」
「きり〜〜つ、礼」
日直の号令で2−14組の生徒たちは立ちあがると、バラバラと礼をする。
「ほいじゃ、また明日ね〜」
薫子先生の気楽な挨拶に一同が「また明日〜」「先生バイバイ〜」などと雑多な挨拶を交わし席をたつ。
正樹が「先生さようなら」と小学生の頃から言いなれた挨拶をして律儀にお辞儀から顔を上げた時には、すでにクラスの半数以上がワイワイと騒ぎながら教室から帰りだしていた。
「よう、高梨は放課後どうする?部活見学か?」
前の席の寺田がぐるっと振り返ると、いきなり目の前に一枚の紙切れを差し出す。
そこには、麻卓をかこむ人と、点棒らしき物が描かれデカデカと「きたれ若き雀士よ」というロゴが踊っている。
「どうだ?高梨も入らないか?麻雀同好会!楽しいぜ」
「いや、僕はそういうのは……」
「そっか残念だな……おい賀川今日はうってくか?」
「いや悪ぃ、今日はスタジオ借りてっから急いでかえるわ、じゃな皆、あでぃゅう〜〜」
そう言うと賀川は脱兎の勢いで駆け出していく。
「スタジオ?」
正樹はバタバタと駆け出して去っていく賀川に手を振りながら隣でカバンに教科書を詰めている山岸に質問する。
「あぁ賀川は軽音でバンドくんでるんだよ、ちなみに俺はサッカー部、かつレギュラーだ」
そう言うと、山岸は胸をはって自分を指さす。
「何よ、部じゃなくて同好会でしょ?ほんと、弱小のくせにいばっちゃって」
突然、長谷川奈津が山岸の肩口に横から顔をひょっこりだすと、可愛らしく鼻に皺をよせて山岸を挑発する。
「じゃ弱小とはなんだ!」
間近に接近した奈津の顔にどきまぎしながら、山岸は照れ隠しに叫ぶ。
「あははは、本当に弱小じゃん、この前の試合だって1回戦でボロボロ、山だって途中でイエローカードくらってたし」
イヒヒヒっと小悪魔の笑い声をあげながら風紀委員のワッペンをつけた少女がひらりと身をひるがえす。
「なっなんで知ってるんだよ……見てたのか?」
「えっ……そっそれは」
などと、山岸と奈津が中学生日記のようなやり取りをしている横で、正樹は寺田に学園での部活動についてレクチャーを受けていた。
「いいか?うちは生徒数多いだけあって海千山千の部活がある、同好会をいれたらもう確認できなほどな、しかも部費の関係もあってどの部も新人をとろうと必死だからへんなのにひっかかるなよ、特に高梨みたいなのは騙されそうな気がしてならん!そこでどうだ?我が麻雀同好会?ここなら俺が責任をもって……」
途中から勧誘にかわっていた。
正樹は人がかわったように麻雀について熱く語るクラスメイトを見ながら、「あははは」と大粒の汗を頭に乗っけて適当に相槌をうちかえす。
その時、
「ちょ〜ちいいかな?高梨君!高梨正樹君!業務連絡よこっちきてぇ」
「え?」
振り返ると教室のドアからひょっこり顔をだした薫子先生がニコニコ笑いながら手招きしていた。
「あっはい」
正樹は寺田に別れを告げると、急いで担任の女教師のもとに駆け寄って行く。
「こっちこっち」
タイトスカートをきゅと持上げる形のいいヒップが動くと、正樹を廊下の曲がり角の奥にある、階段下にある掃除用具入れの裏の暗がりに連れて行く。
そこはちょうど廊下から死角になり外から見えないような位置だった。
薫子先生は辺りをチラチラと伺い誰もいないことを確認すると、おもむろに正樹に向き合うと、
「あのね、ごめん」
「え?」
突然、両手をあわせて、てへっと正樹の方にウインクする。
「今日の職員会議抜けようとしたんだけど無理で、ごめんなさい、正樹様」
二人っきりの時だけの雌犬の声で薫子は正樹を見上げている。
「あの、別に謝られることじゃ……」
「放課後はやっぱり何かと忙しくて、本当なら24時間いつでもご奉仕しないといけないのに……」
どうやら薫子先生は本当に24時間正樹のメス犬として飼われるつもりだったらしい。
「あっあの、先生も自分の仕事しっかりしてください……その僕、僕だけの…どっ奴隷も好きだけど、先生のときの薫子先生も大好きですから」
「正樹様!!」
がばっと正樹の顔がブラウスを犯罪のように突き出した爆乳に抱き締められ、ちゅっちゅっちゅと顔中にキスの雨が降らされる。
「正樹様、正樹様、正樹様」
「ちょ、先生、だっだれかきたら」
しかし、興奮している薫子はまったく聞きはしない、最後には正樹の唇を覆い尽くすと、そのまま舌を絡めてくる。
「うぐぅ……ううっ」
「あふぅ、んっんんっ愛してる……んんっ愛してるの…ううぅん」
くちゅちゅる くちゅ
担任教師の舌先は丁寧に正樹の歯を舐め、口の中に踊りこむと唾液をかきだしゴクリゴクリと飲み干していく。
まるで口での交わりのような激しく深いキスが数分続くと、やがて薫子の口がちゅぽんっと離れ、名残おしそうに正樹の下唇を甘く噛んでくる。
「はうぅ……お仕事しないとね……正樹様の大好きな薫子先生のお仕事だもん……我慢、我慢」
そう自分に言い聞かせると、もう一度ぺろっと少年の唇をなぞってから身を離す。
「ふあぁ」
正樹はその間、あまりにも激しく突然のキスの上、酸欠状態になりくらくらしていた。
「ふふふ、じゃぁ正樹様明日ね」
「え?……はっはい、また明日」
なんとか意識を取りもどした正樹は、にっこり笑って女教師を見送ろうとする。
だが、その笑顔が逆にまた薫子をひきつけて離さない。
「あうぅう、正樹様、……もう一回だけね?」
重なり合う唇。
結局この後、3回以上も正樹は酸欠状態に陥るほどの美女のキスを堪能したのだった。


誤字脱字指摘
1/13 mutsuk0i様 1/14 ミラクル様 2/1 TKX様 2/22 Joker様 4/14 あき様 3/31 狂気の月様 ごんべえ様
ありがとうございました。