ルクスが気づくと、あたり一面、光輝く草原だった。
戦いの末、壊れてしまったはずの先祖伝来の白い鎧を身に纏い、金色の草原の真ん中にポツンとたっていた。
その身体は半分透き通り、内側から光り輝いている。
ここは、何処だ…
呆然とする王子の金色の髪を、清涼な風が撫でるように優しく吹き抜ける。
その心地よい涼風にのって、どこからか荘厳な教会の鐘の音がルクスの耳に届いてきていた。
響く鐘の音は、彼がここしばらく突き落とされていた地獄の釜底のような戦場とはまったく異なる、癒しの波動を放つ暖かな音だった。
…いったい…此処は…あれは?
半透明な姿となった王子は、鐘の音色のする方へ顔を向ける。
そこには光り輝く大きな宮殿が聳え立っていた。
そして、爽やかな雰囲気に包まれた黄金色の草がたなびく草原の彼方、まるで太陽の欠片を閉じ込めたような威風堂々とした趣の宮殿の入り口で一人の女性がゆっくりとこちらにむかって手を振っている。
まるで、神殿に飾られている一枚の絵のような、神々しく美しい光景
あああっ、あそこに見えるは母上?
母上なのですか?
唐突に、しかしはっきりとルクス・ブラックムーアは理解していた。
ここは人間が最後に訪れるべき場所。
そう人生の旅路の終着点であることを。
…そうか、ここは死後の世界、そして…俺は死んだのか…
だとすると、此処こそが戦い抜いた戦士達の最後に行きつく伝説の領域、エピックヒーローの世界なのだろうか…
そしてあそこに見えるのはきっと戦士達の安息の館、バルハラ宮に違いない。
きっと共に旅に出た仲間たちも先に此処にいるのだろう。
そう理解した瞬間、悟りを開いたようににこやかに微笑むルクスの身体がうっすらと輝くと、全ての枷から解き放たれ浮き上がり、荘厳な神殿の前で出迎える女性の前に近づいていく。
「お久しぶりです、母上」
ルクスがゆっくりと目線をあげたその先には…
「おほほほほ、ルクス様、私が母上よ」
黒い翼をもつ妖艶な美女レイラが漆黒のウェディングドレスを翻し、例の高笑いをしながら立っていた。


「うわぁぁぁぁああああああ」
ルクスが絶叫と共にがばっと起き上がると、そこは見慣れない、いや初めて目にする天蓋のついたベッドの上だった。
「あれ?俺…死んだはずじゃ…」
はっと自分の手をみるが、そこには何時も通りの血の通った手があるだけだ。
先程感じたあの澄み切った清涼感も、高揚するような魂の昇華も感じられない。
あるのは生々しい肉の感触と、そして胸の奥で鼓動する懐かしい心音。
「俺は…生きている?生きているのか?…でも確か…俺は…」
その途端、フラッシュバックするかのように、ルクスの脳裏に記憶の断片が戻ってくる。
邪悪な火竜ザゴール攫われたユリアーナ姫。
彼の元に集った名だたる王国の戦士達。
伝説の凶王の迷宮への辛い旅路。
そして迷宮の中でまちかまえていた数々の死の罠とモンスター。
散って行く旅の仲間達。
剣の師匠ソス卿の最後の笑顔。
そして…そして…
美しく危険な四匹のサッキュバス達。
妖艶に微笑む真紅の唇、たわわに揺れる豊満なバスト、淫液に濡れる白い肌、ぬるぬると蠢く淫猥な肉の疼き。
途端に、人外の快楽が背筋をゾクゾクとルクスの体内を駆け巡る。
「あぁ…そうだ、俺は…あの時…うぅ」
あっという間に熱い滾りが股間にドクドクと集まり、胸の奥で欲望の炎がまた熱を発しだす。
…かっ、体が熱くなって…うぅ…あの気持ちのいい…そうだアレは俺のモノ…はっ…おっ俺は何を!!
沸々と湧き上がる恐ろしい思いに、ルクスはブンブンと頭をふって必死にレジストを試みる。
その時、悩みにふける若き王子の周りから、あの聞き慣れた心地よくも恐ろしく美しい声が聞こえてきていた。
「まぁ気がつきましたのね、ルクス様」
「もう、ほんとハラハラしたわよ、ぜんっぜんっ起きないんだもの」
「よかったぁ、もう駄目だと思ったよ、ルクス」
「うみゃー、よかったぁ、お兄ちゃん目がさめたよぉ、わ〜ん」
そこには、あの麗しく淫蕩なサッキュバスの四姉妹が微笑みながら、ルクスを取り囲み、身を寄せ合いベッドの上に寝そべっていた。
「ひぃぃ……おっお前ら…うわぁっ」
王子は、反射的に身体の奥に染み付いた恐怖にかられ逃亡を試みようと腰を浮かす。
だが前後左右を、忘れることなどできないあの魔性の白い肌を晒した全裸の妖女達に囲まれ身動きすらとれない。
しかもルクスの肉体は、精神が恐怖に震えるのと正反対に、何故か彼女達を見ただけで身体の芯から欲望を沸き立たせ熱く煮えたぎっていく。
「くぅぅ…なっ何なんだ…こっこれは」
ルクスはそんな自分の生理反応に怯えるように、急いで辺りのシーツをかき集め、まるで邪悪なドラゴンに囚われた姫君のように体を震わせていた。
「なっ、なんだ…俺をどうする気だ!」
口ではなんとか強気な口調を保っているが、内心はもうすっかりサッキュバス達への負け犬根性を植え付けられてしまっているルクス。
「まあまぁ、怖い声をださないでくださいませルクス様、わたし達は何も恐ろしくありませんわよ、先程もあんなに愛し合ったではありませんか、ふふふふ」
ルクスの背後から、あのレイラがジリジリと四つん這いでにじり寄ってくる。
その口調は、前に聞いた高飛車なモノとは異なり、おっとりとした別人のような話し方だった。
そしてルクスの背後を奪ったレイラは、あの魅惑的な濡れ光る唇の間から、王子の首筋にふっと息を吹きかけてくる。
「ひぃ…はっ母上…いや…レイラ…」
ビクビクっと体を震わすルクス。
王子の思考は、相手がサッキュバスのレイラだとわかっているのに、似てもない母上と混同してしまう。
しかも、先程からレイラの側からすぐにも離れようと必死に動いたはずなのに、何故か体はピクリとも動かない。
それどころか、なんと恐ろしいことか、あの何度も何度も狂ったように交わり生命力を奪い取る甘い肉の罠のレイラにもたれ掛かろうとさえしてしまうのだ。
「あらあら、こんなに懐いてくれて可愛いわ、ふふふ、やりましたわ、童貞くんに刷り込み大成功ですわぁ」
もたれかかってくる幼い王子の首筋に、レイラのしなやかな腕がゆっくりと絡まり、豊かな双球が羽毛のクッションのように、むにゅっと王子の背中を受け止める。
レイラの美貌は軽やかで柔らかな微笑みに包まれており、事情をしらない人が見ればまるで聖母の抱擁のようにさせ見える美しいものだった。
もっともその漆黒の瞳の奥では、絶えることの無いサッキュバスの欲情の炎が燃えたぎっているのだが……
「ひぃ、あぁぁ」
そして、そんな淫らな女神に抱きつかれたルクスは、たったそれだけのことで四肢がぐにゃりと力を失い、代わりに体に巻いたシーツを押し上げるように股間の部分がグングンと硬く盛り上がっていく。
…にっ逃げないと…また…あぁ…にっ逃げたいのに…かっ体が勝手に…
どこからともなく湧き上がる無形の恐怖に掻き立てられ、心の奥で必死に叫ぶ。
しかし相変わらずルクスの体は、まるで飼い慣らされた子猫のように背後から抱きつく魔性の美女にスリスリと擦り寄り続けてしまう。
「んふふふ、もう可愛いんだから、もうこの体が忘れられないのね、ふふふ」
そんなルクス王子をレイラも嬉しそうに抱き締め、その甘い香りのする白い肌で、ねっとりと優しく包み込んでいく。
「ちょっ、レイラ姉さん、何が大成功っよ、ルクス王子をオーバキルしておいて大成功もなにもあったものじゃないでしょ」
ルクスの前方にはべっていたラフィーネが、紫の色の髪をゆらしながら姉にむかって抗議する。
もっともそう言いながらも、自分もルクスの胸板にもたれかかり、これまた姉と同様に妖艶な美貌を力強さと少年らしい柔らかさを伴った胸板に擦り付け、更には白い指先をそっとシーツの内側へ潜り込ませようとしているのであまり説得力はなかった。
「ひぁ…やっやめ…え!死んだ?俺が…死んだのか?・・・そっ・・・そうだ確かあの時、俺は…ひぃ…やめろぉ」
ラフィーネの指先から逃れようとシーツを手繰り寄せて精一杯のか弱い抵抗をするルクス。
彼はようやく今の状況を理解しだしていた。
そう、あの「凶王の迷宮」のサッキュバスの部屋に囚われているのだ。
「そうよルクス、ルクスはねレイラ姉さんに精気をぜ〜んぶ吸われて死んじゃったんだよ」
今度は緑の髪のレンが悪戯っ子の笑みをその可愛らしい顔に浮かべながら、王子の肩の上に顎先をちょっんと乗せて囁いてくる。
「もうたいへんだったんだからぁ、魂が死の世界に飛んじゃったんだよぉ、ミル本当に心配したんだからぁ」
そして逆の方向からは、ピンク色のツインテールを揺らしたミルが、だきっとルクスの腕にしがみ付き、上目づかいで涙を溜めて見つめてくる。
「まぁまぁ、いいじゃない、ほらこの通り、ルクス様も生き返ってくださったのだから、ね、ルクス様ぁ」
ルクスの耳元にふーっと甘い息を吹きかけていた長女のレイラは、まるで他人事のようにそう言うと、少年の背中にたっぷりとした豊満なバストをむにゅっと押し付け、硬くなった先端を擦り当てていた。
「はぁ…もう、姉さん、本当に反省してよ、復活【リザレクション】ポーションがあったからいいようなものを…もしもルクス様が蘇生できなかったら…はぁ…まったくもう」
王子の胸に顔を寄せてしなだれかかる次女のラフィーネは、盛大にため息をつくと、「ダメな姉でごめんなさいね」と言う表情でルクスの乳首にチロチロと舌を這わす。
「あひぃ…なっ…何が…復活?…ポーション…?」
美女達の抱擁とその会話が、またもやルクスを混乱させていく。
解ることは、ベッドの上で全身に絡みつくサッキュバス達が言い合いを続けながら、それぞれ指先や舌を動かす度、自分の身体が勝手に官能の炎をドンドンと高ぶらせていくことだけだった。
「そうよ、ルクスが死んじゃったから急いでポーションを飲ませてあげたの、もちろん私の口移しだよ、嬉しいっしょ?」
レンがにっこりと笑顔を浮かべながらルクスの頬に軽くキスをする。
普通ならこんな涼やかな美少女の値千金の笑みは、少年の心に暖かい春の光りを与えてくるような心地よいものになっていただろう。
ここが死を意味する「凶王の迷宮」の最深部で、しかも彼女がサッキュバスでなければ。
「俺が死んだ……リザレクションポーション・・・そっそんな貴重なモノが何処に…」
リザレクションの奇跡を封じた復活ポーションと言えば超々レアなアイテムの一つのはずだ。
まさにその名の通りの効能で、死んだ人間を無条件で生き返らせることができる人知を超えた最大級の幻のアイテムであり、その夢のような効力のため、その一滴を奪い合うために戦争が起きてもおかしくないほどの貴重さと魅力を秘めた一品のはずだった。
「貴重?あんなのだったら家の宝箱にゴロゴロ沸いて出てくるよ、ほらあそこ」
驚愕に歪むルクスの目線の先には、床に無造作に置かれたチェストから文字通り溢れ出した神秘のポーション瓶が山積みにされている。
「なっ…あれが全部…」
呆然と口を開けるルクス。
「あっ、また沸いた」
スカイブルーの目を見開くルクスの目の前で、ガタンッと宝箱が震える。
すると積み上がったポーションの瓶がガチャンと揺れ、まるでキノコが生えるように新たな瓶が顔を出していた。
「あっあれが…ふっ…復活のポーションなのか?…全部?」
ようやく思考がまとまり擦れた声をだすルクス。
「そだよ、他の宝箱からも色々出てくるよ、もう多すぎてゴミになって困ってるの」
緑の髪をさらっとなびかせながらレンはまったく興味なさげにそう言う。
彼女にとって、そんなこの300年間見飽きた光景よりも、眼前の人間の方がもっともっと興味深いようで、その頬に擦り寄り、あ〜んと舌を這わせてくる。
「ふぁん、もうルクスの汗も美味しいっ、ルクス〜、好き好き」
肉欲や食欲や愛情の境界線がごっちゃなサッキュバスの美少女の愛撫に、ビクビクと体を震わせながらルクスは再度この部屋を見渡していた。
先程、そうこの恐ろしく抗い難い魅惑という名の魔力をもったモンスターに殺される前は、血走っていて部屋の中を見渡す余裕などなかった。
改めて見れば、この部屋はとんでもない魔法の品々、それもどれもが神々の域に達するほどのレアなアイテム、いやアーティファクトと呼ばれる極上の品々で埋め尽くされている。
壁に据え付けられた棚には、王子であるルクスが話しでしか聞いた事のない効力をもつポーションやエリクサーが無造作に置かれているし、壁にかけられたタスペトリーは一見ただの品に見えるが、その中では異界の英雄達の物語が紡ぎ続けられている。
それどころか、テーブルの上に無造作に置かれた食器類も銀どころか、希少金属ミスリルの魔法の輝きをはなっていた。
なんだ、なんなのだ、ここは?
ルクスにはそのあまりの品々と、それに加え、まるで気の利いた宿屋の一室のような作りに、ここが「凶王の迷宮」の最深部であることが信じられなくなってくる。
ここがダンジョンの一室であるここを思い出せてくれる証拠はただ一つ、そう目の前の人間離れした美しさを持つ四人のサッキュバス達だった。
そんな彼女達は部屋を見渡すルクスの様子をドキドキと見ながら、しなだれかかってくる。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん、ミル達のお部屋気に入ってきれた?ミルねず〜〜っとお兄ちゃんがいつ来てもいいように毎日お掃除がんばってたんだよ?ほめて、ほめてぇ」
舌っ足らずな口調のミルは、ぺたんっとない胸をルクスの胸板に当てると、ぺろっと出した舌で顎先を舐めてくる。
「えへへへ、ほらこのシーツだってとってもスベスベで気持ちいいでしょ?これねキラキラ光る魔法の衣を解いて、あたしが作ったんだよ」
レンもにっこりと笑いながら、まるで猫がじゃれつくように目を細めて気持ち良さそうにルクスに頬を摺り寄せる。
「あっそうだ、ルクス様、後であたしが作った料理を頂いてくれませんか?」
頬に纏わりつく紫の髪を払いながら、次女のラフィーネがハスキーな声でそう言うと、ルクスの下半身を覆うシーツをまたしてもさり気無くズリ下ろそうとする。
「ふふふ、そうそう、これを忘れていましたわ、この方がムードもでるし、ルクス様のお体も楽になるわよぉ」
そんな姉妹を見つめる長女のレイラが、ルクスの首筋に蛇のように舌を這わせながら、パチンっと優美に指先を鳴らす。
その途端、天蓋つきのベッドの上に浮遊する多角形のクリスタル、ルクスは後でその名前を知ることになるのだが「イクシオンの輝き」と呼ばれる異界の神々が創ったアーティファクトがさんさんと涼やかな癒しの光りをなげかけてくる。
「なっ…こっこの光は…」
それだけルクスの体中から疲れが抜け落ちるのを感じていた。
それだけでなく、まるで高司祭達から祝福の魔法をかけてもらった時のように、体の芯からふつふつと生命力が湧き上がってくる。
「ふふふ、これでもう疲れ知らずですわよ」
艶やかな笑みを浮かべる黒髪の美女は、そう言うと妹達とは段違いのたっぷりと柔らかくゆれる乳房で再度ルクスをねっとりと抱き締める。
「だからって姉さん今度こそ暴走しないでよね…お願いよ…もうあんなの勘弁してよね」
ため息まじりでラフィーネは小声でそう呟くと、ルクス王子の手を掻い潜りシーツの中にしなやかな指先を潜り込ませることに成功していた。
「やっ…やめっ…ううぁっ」
ベッドの上で輝く神々のアーティファクの力に驚いていたルクスは、あっという間にまた官能の虜になると体を震わせる。
その下半身を覆うシーツの中で、ラフィーネが既に元気を十二分に回復して漲る王子の肉棒に指をからめ優しくシゴきだす。
「そうよレイラ姉さん、せっかく人間様のためにあれこれ用意したのに何も使わないまましちゃうんだもん…あっそうだルクス、これもつけとけば安心だよ」
レンも口を可愛らしく尖らせながら、目の前で肉棒を姉にシゴかれビクビクと喉を震わせ喘ぐ王子の手首に煌く金色の紐でできたリングを嵌める。
途端にルクスの体に、今までにないほどの活力が漲りだし自分でも信じられないほどの力が沸いてくる。
その無限に湧き上がる力は、ルクスを神話で語られる永遠に戦い続ける戦士へと変えていく。
ベッド上に浮かぶ輝石の効果と、金色のリングの神秘の力で、ルクスはその見た目はまったく変わっていないにもかかわらず今ならレッドドラゴンも一撃倒せてしまうのではと思える力を手にしていた。
「へへへっ、これ手に入れるのはちょっと苦労したんだからね、大切にしてよね、私ともども」
緑の髪のレンは、はにかみながら笑うとルクスに鼻先を押し付け幸せそうに抱きしめてくる。
「この力は……こらっ…あぅっ…やっやめ…ろっ…ううっ…きっ気持ちいいぃ」
計らずも世界をかけて戦う英雄達と同等の力を手に入れてしまったルクスだが、その力は残念な事に精神面にはまったく及んでいないようで、サッキュバスの甘い抱きしめ攻撃にあっさりと陥落してしまう。
「あぁっ、レンずっこい、ミルもルクスお兄ちゃんに色々用意してるんだからぁ」
反対側でルクスに甘えるように体を擦り付けていたミルは、そんな姉達の様子に腹を立てると、慌ててベッドの下に用意していたお気に入りの宝石箱をひっぱりだす。
「あのね、あのね、これでしょ、それとこれも、あっこれも」
そう言いながら取り出すのはどれも妖しい雰囲気を醸し出す腕輪や宝石、はては髑髏が連なった混沌の力を帯びた禍々しい首輪だったりした。
「ミル…それはおしまいなさい」
ちらりとそのカースアイテムを一瞥したレイラが冷たい声で一蹴する。
「えぇ…でも、ひっ……ハイ、ワカリマシタ」
抵抗を試みようとするミルだったが、三人の姉達から底冷えのするような視線の集中砲火を浴びるとカタカタと恐怖に震え、件のアイテム群をベッドの下にぎゅうぎゅうと押し込みだす。
「さてと、準備もできたことだし、ルクス様それではまたあたし達にお情けくださるわよね?」
シュシュッと若き王子の肉棒を、愛情と欲情たっぷりにしごき続けていたラフィーネが、にんまりと魔性の笑みをつくる。
「なっなにを、貴様らなんかに…うひやぁ」
「だめですわ、ルクス様に拒否権なんかありませんことよ、なんたってルクス様はもうわたし達の虜なんですから」
強気を装うルクスの声は、背後から王子の耳たぶを甘噛みするレイラの愛撫によって、あっけなく中断されていた。
「えへへへ、それじゃご開帳〜」
レンが本当に楽しげな声をあげ、ルクスの最後の砦、腰に巻かれた薄いシーツをあっさりと引き剥がす。
「ふふふ、もう力がみなぎってビクビクしてますわよ…ごくっ…堪りませんわ」
「おおおっ、美味しそうっ」
「うひゃぁ、すごい、すごいよお兄ちゃん」
レイラ、レン、ミルが思わず涎をはしたなく滴らせ、目をみはる。
その視線の先では、硬く勃起したルクスの肉棒が、ラフィーネの白い指先によって根元からなぞり上げるように優しくシゴかれビクビクと脈打っていた。
「ふふふ、もっともっと硬くなるわよね、あたしの勇者様」
ルクスの股間に密着するように体を丸めたラフィーネは、姉妹達の視線を捕らえて放さないペニスをさらにシゴキあげ、夢見るように囁きかける。
「あぅう…やめ…やめてくれ…うあっ…みっ見るな…くそぉっ…ううっ」
ルクスは、サッキュバスとはいえ極上の美女と美少女達にまじまじと股間を凝視され感想を言われるという異常な状態に、心から羞恥を覚え赤面すると必死に身をよじろうとする。
「だめよ、こっちそうは言ってないんだから、ふふふ、この素敵なおち○ちん、お姉さんのお口の中であっためて蕩けさせてあげる…んんっ」
ラフィーネは片目をつぶって紫色の髪をかきあげると、ルクスの肉棒を先端からゆっくりと口腔の中に収めていく。
「じゅるるぅ…んぐっ…じゅる…かっ硬くて…い…いわよ…んっ…じゅるぅ…それにこの味…んあっ…じゅるるるっ」
ラフィーネの凛々しい美貌がほんのりと染まり、すぼめられた唇に王子の猛りきった肉棒がじゅるじゅると卑猥に吸い込まれていく。
「ひぃぃ…いいぃい…うぁぁぁああああ」
「じゅるるるっ…にちゅ…じゅるっ…くちゅくちゅっ」
さらに美女の濡れた舌が包み込むようにベロベロと這い回り、口内粘膜がぴっとりと張り付き追い討ちをかける。
「くううっっっ」
ルクスは歯を食いしばり、精気を根こそぎ吸い出されそうな魔技に必死に抵抗していた。
…だっダメだ、ここで流されちゃ、またさっきみたいに…いやだ…もういやだ…あっあんな風に…あんな…あぁぁぁぁああああ
股間を包み込むネットリとしたラフィーネの口腔の感触が、先程自分を性欲の境地に追いやったレイラの肉穴の感触を連想させ、王子の理性は嵐の中の小船のように激しく揺れ動く。
「ああん、ラフィお姉ちゃんいいなぁ、ミルもミルもぉ」
「ちょっ…あっあたしも!あたしも!ルクスの舐めたい」
快楽に顔を歪めるルクスにはお構いなしに、彼の両肩に張り付いていた姉妹がご馳走を貪ろうと四つん這いになり、王子の肉棒に殺到していく。
「あららら、もう困った妹達ねぇ、ごめんなさいねルクス様、テーブルマナーのなっていない子達で」
先ほど膣奥にたっぷりと人間のそれも極上童貞ザーメンを注ぎ込まれてご満悦のレイラだけは、余裕の表情で腕に抱きいだいたルクスの頬に舌を這わせながら謝罪をする。
もっとも先程の吸精程度では、300年にわたる過酷な虜囚生活で飢えに飢えたサッキュバスの性欲を満たせるはずがないのだが、そこは落ち着きを取り戻した長女としての貫禄か、レイラは今回は妹達に譲るようだった。
「でも、あの子達にたっぷり出したら、またこのレイラの肉穴も使ってくださいませ、ルクス様、レイラのあそこはもうルクス様のおち○ぽ専用のお約束をさせて頂いておりますから…いつでもお好きに使って頂いて結構ですわ」
そこは愛欲に満ちたサッキュバスの長、ルクスの首筋に長くしなやかな黒い尻尾をするりと絡め、白い指先をその胸板に這わせながら、しっかりと次の予約を入れるのは忘れない。
「あぁぁっ…やめ…なっ舐めるなっ…うあぁっ」
絶妙なレイラの白い指先に胸元をいじられ、股間に群がるサッキュバスたちの舌技に王子は翻弄される。
「じゅるるるっ…んんっ…にゅちゅ、にゅっちゅ…ふふふ、ルクス王子様をゆっくりたっぷりこのラフィーネの舌で包み込んで…んんっ…んんっ…ネトネトにしてあげるわ…じゅるるっ」
快楽に咽ぶ王子の股間に顔を埋めたラフィーネは、欲望たっぷりに蕩けた目つきで見上げると、じゅるるるっ、とわざと淫らな音をたてて頬を窄め、肉棒を口腔でシゴきだす。
「うううあっ…やっやめて…くれ…ああっ…うぁぁ」
「んふふふ、だ・め・よ、やめたげない…んふ…じゅるるっ…にちゅ…にちゅ…んんっ…ビクビクして…いいお味よ…王子様…んんっ」
ラフィーネは、口では拒否しながら王子の腰が僅かに動いて包み込む口腔を貪ろうと押し付けられるのをしっかりと感じていた。
「じゅるるっ…んんっ…ふふふ、好き者王子様、いいわ、もっとお姉さんのお口の中たっぷり…おち○ぽ擦りつけていいのよ…んっ…ほら、おち○ぽナメナメ気持ちいいでしょ…味わってね…んんっ」
「うあぁああっい、いいっ…あぁぁっ」
背筋を反らし、ガクガクと股間から脊髄にかけて迸る快楽の電撃をうけるルクス。
淫蕩な紫の髪の美女は、肉棒をなめしゃぶられ快楽に喘ぐ王子の愛しい顔をしっかりと見上げて目線を合わせる。
そしてそのまま王子にフェラ顔を見せ付けるようにゆっくりと頭を上下させ、べっとりと張りつく唇の間から肉棒をじゅちゅっじゅちゅっと出入りさせる。
しかも、すぼめられた美女の口腔内では、舌が蠢き、ゆっくりと丹念にそして容赦なくルクスの肉鞘をレロレロと舐めしゃぶる最高にスケベなおまけ付きのフェラだった。
「ひあぁっ…あぁぁつ…とっ溶ける…やっやめて…止めてくれ…とっ溶けるぅ、ううぁ」
あまりも丹念で愛欲と情欲をたっぷりと含んだそのフェラチオに、ルクスはサッキュバスの美女の口腔内で、自分の分身が溶かされていくような錯覚に陥っていく。
そう、それは艶やかでそして美しい食虫花に取り込まれていくような錯覚。
花弁の代わりにウネウネと蠢く唾液を引いた舌。
芳醇な匂いを放つ果肉のように、べっとりと絡みつく頬肉。
ルクスの敏感な器官を貪る、ねっとりとした淫肉の種皮。
まさにラフィーネの口腔は、ルクスの肉棒を溶かすためだけに存在する妖しく蠢く花弁だった。
「じゅるるっ…んっ…ふふふ、溶けちゃうの?王子様?ふふふ、いいわ…にゅちゅ…ぐちゅ…ふふ、お望み通り、ゆっくりたっぷりお口の中で王子を溶かしてあげる…じゅるるっ」
ラフィーネは、ルクス王子の言葉に満足げに目を細めると濡れ光る唇をぎゅっと窄め、有限実行とばかりにさらに丹念に口腔内に咥え込んだ肉棒に口腔奉仕を咥えていく。
「うああっ…あっ、あっ、あっあぁぁぁ」
「にゅちゅ…じゅちゅっ…んんっちゅ…ちゅるるっ…んっ、んっ…舐めて溶かして…たっぷり…いつまでも…んっ…可愛がって…んっ…あげるわ…んんっ、じゅるるるっ」
はしたなく頬をくぼませ唾液を肉棒ごと啜り上げるラフィーネ。
その整った鼻先は既にルクスの下半身にぴったりと押し付けられ、その口腔内に王子を根元まで飲み込み好き放題にしゃぶり続ける。
年若い人間の股間に張り付く一匹の淫らで美しすぎるサッキュバスの淫靡を極めた極上のフェラチオ。
「んふ…にちゅ、んぐっ…じゅるるっ…くちゅっ…ちゅるるっ…じゅちゅじゅるる」
ラフィーネはそのまま顔を固定すると、しっかりと王子の肉棒をほうばったまま、頬を何度もすぼませ口の中いっぱいで最高の人間様のペニスを味わい尽くす。
「うあぁっ…いいっ…いっ…ああぅ、はひっ…あっ、あっ」
美女の口腔の柔らかな粘膜に、どろっと溶かされるように包み込まれて愛撫され、ルクスの声は徐々に高まっていく。
「じゅるるるっ…じゅちゅ…にちゅ…にちゅにちゅにちゅにちゅにちゅ」
たっぷりと溢れる唾液と、うねうねと蠢く舌、絶妙の感触で包み込む頬肉。
そして下品な唾液の音が響くたびに、じゅるじゅると啜りとられるその吸引の感触。
それは人間に耐えられる限界を超えていた。
その口は、まるでルクスの肉棒を咥え込み舐めまわし、啜りこむためだけにある器官のようだった。
…溶ける、溶かされる、女の口の中で、あぁ、こんな気持ちのいい、あったかくて…
ルクスは、あひあひっと情けない声を上げながら、無意識の内に背中を丸め、股間に顔を埋めるラフィーネの頭を抱かえこむような姿勢をとると、さらに気持ちのいい口の愛撫を貪ってしまう。
股間に潜り込み丹念にフェラチオをする美しく淫らなサッキュバスの悩めかしい肢体を、決して放さないように……
「あらあら、ラフィちゃんのお口そんなよろしいのですか王子様?ふふふ、ラフィちゃんもあんなに丹念に嘗めしゃぶりあげちゃって、ああんっ姉さんちょっと妬けちゃうわ」
ルクスの背中に張り付いたレイラが楽しげな声をあげながら、たっぷりとした豊乳を淫らに擦り付け、チロチロと舌を伸すと、王子の耳の穴を中まで嘗め回す。
だが、そんな姉達の様子とは裏腹に、まったく楽しくないサッキュバスが後二匹残っていた。
「もうラフィーネ姉さん、はやくしてよぉ」
「そうだよ、お姉ちゃんそんなゆっくり舐め舐めしてないで、はやくはやくぅ」
レンとミルの二人である。
せっかく超最高のご馳走を頂こうと王子の下半身に抱きついたものの、肝心の王子のソレは一寸の隙間もなく次女のラフィーネの口腔に咥え込まれていたのだ。
おまけに、この紫色の髪をした美貌の姉は、いつもの冷静な態度をかなぐり捨てるように、王子の腰にしっかりと両腕をまわし下半身にむしゃぶりついて独占しているのだ。
どうにも、レンとミルに残り汁一滴さえ譲ってくれそうにない雰囲気だった。
しかも、まるでわざとそうするかのようにゆっくり丹念に嘗め回しているものだから、いつになったら自分達に順番が回ってくるのかもわかったものではない。
300年間待ちに待ち続け餓えたサッキュバスの三女と四女は、これ以上一秒だって我慢できそうになかった。
「姉さんったら、はやくっ、ねえ、ねえ」
「ミルもう我慢できないよぉ、ミルもお兄ちゃんのおち○ぽお口の中でくちゅくちゅしたいのぉ、ねぇ、ラフィお姉ちゃん、かわってかわってよぉ、あ〜んっ」
だが、可愛い妹達の懇願にもラフィーネはちらりと視線を動かすだけで、すぐにじゅぶじゅぶと淫らでディープなフェラに没頭していく。
その舌使いは、けっしてあせってルクスを追いこむようなことをせず、ゆっくりとした悩めかしいものだった。

サッキュバス四姉妹の次女ラフィーネが、彼女の妹達がやきもきするほど慎重にそして、ねっとりと優しくフェラチオ奉仕に励むのは理由があった。
300年前のラフィーネは、サッキュバスとしては非常に珍しく食事は常に無駄なく手早く行うのが常だった。
口や体を使った精気の吸引などめったに行わず、強引に手コキし、時には尻尾や羽を振るうだけで捕まえた冒険者から精気を搾り取る方法を好んでいた。
その食事…いや捕食の方法は、迷宮の壁沿いに魅了の視線で捕獲した人間を一列にならべ、次々と流れ作業のように精液を吐き出させるといったまさに機械的に精気を補給するといった具合だったのだ。
そんな強引すぎる精気の搾取にほとんどの人間はあっけないほど簡単に力尽き、干からびて死んでいくのが大半だった。
ラフィーネにとっては、人間は精気のつまったただの食料袋にすぎず、そこから精気を取り出す行為はまったく興味をそそられない、つまらない食事のための儀式にすぎなかったのだ。
それになにより餌になる人間は掃いて捨てるほど大量におり、事欠くことなどなかったのだ。
だが300年前、凶王が去ってからその状況が一変した。
あれ程いた人間達が、そう彼女の食料袋がいなくなったのだ。
つまらないとるに足りない人間ども。
サッキュバスに精を搾り取られだけに存在する下賎で卑しい生物。
だが、その人間がいなくなってはじめてラフィーネは食料袋、いや人間達にこそ自分が生かされていたことを自覚したのだ。
そして粗末に扱っていた彼らの事に興味がわいた。
時間と暇だけには事欠かない彼女は、ニンフやエルフなど比較的人間に詳しいモンスター達から必死に人間について聞いて回った。
そして人間達のことを調べれば調べるほど彼らに興味が沸いてきた。
その時、はじめて人間がサッキュバスとは異なり食物を直接口にして食べることも知った。
人間のための料理の方法を訓練しだしたもその頃からだった。
そしていつの頃からか、人間への興味が、そのまま人間への好意に変じていた。
ラフィーネの中で人間はただ精気を吐き出すだけの食料袋から、彼女にとってなくてはならない大切な存在、人間様になっていたのだ。
そしてそんなラフィーネが、昔の自分を、あの恵まれた環境で粗末に人間の精を粗末に扱っていた愚かな自分のことを、後悔しない日なんて一日だってなかった。
最も「凶王の迷宮」に住むモンスターの大半が、この300年間で同じような過程を経て人間様好きの思想に毒されていたのだが、もともと人間軽視が激しかったラフィーネは、その偏向の度合いが非常に激しかった。
姉や妹達には内緒だが、妖女ゴーゴンが主催する人間様至上主義を掲げる過激な人間擁護集団、ヴァルプルギス魔女団にこっそり入団していたりもする。
そんなラフィーネにとって、ついに、そうついに念願がかない人間様を迎え入れることができたのだ。
しかも相手は、超極上の若い青年で、さらに血統は王族、くわえてサッキュバス以外の女性と経験がないときている。
一度はラフィーネにとって唯一の恐怖と尊敬の対象である姉のレイラの暴走で失いかけたこの人間様は、彼女にとってもう失うことなんて考えられない絶対的な存在だった。
そんな大切な大切なルクス様相手に、ただ精液を搾り出すだけのような無粋で恥知らずな行為などできるはずがなかった。
「んふぅ…んんっ…ちゅるるっ、ルクス様、気持ちいい?もっと舐めしゃぶって欲しい?それとも唇でシコシコして欲しいの?」
ラフィーネは300年前の彼女を知る者なら腰を抜かしそうな甘い声をだしながら、紫色の瞳を潤ませてルクスの顔色を伺う。
「ひぎぃ……舌が動いて…おっおかしくなるぅ…ああぁう」
「そう、舌でレロレロがよかったのね、了解したわ、ふふふ…ねちょ…れろっ」
ルクスが顎を反らせビクビクと快楽に浸るのを確認すると、満足げに笑みを浮かべ、またじゅるじゅるとゆっくりと肉棒を飲み込んでさし上げる。
頬肉を擦る人間様の、ルクス王子の逞しく若い欲望が心地よかった。
「んふ…いいのよ、何時までもゆっくりたっぷり愛してあげる…にちゅにちゅ…んんんっ」
口腔内で、王子の要望に応え、レロレロと舌を動かし肉鞘に絡ませ、尖らせた舌先でカリ首から裏筋にかけて丹念にほじくりまわし唾液を染み込ませていく。
だが、ラフィーネのモンスターにあるまじき偏った人間様大好きな心を知らない妹達は、そんなゆっくりとした愛撫が終わるまで待つなんて殊勝なことはできなかった。
「もうだめっ、我慢できない!ミルもうやっちゃうよ!」
「おっけレン!あたいも我慢が限界だもん、ごめんねお姉ちゃん!」
二人の小悪魔は、お互い目線でしっかりと頷き合うと、ルクスの股間に顔を埋めるラフィーネの頭を左右からがしっと押さえつける。
「?!ふぐうっ」
その衝撃で、ラフィーネの喉の奥までずんっと突きこまれるペニスの先端。
二人の妹の手でぐりぐりと押さえこまれる度に、亀頭がさらに強引に喉奥をかき回す。
「うおおっ」
そして、思いがけない美女の喉奥がもたらす締め付けに喘ぐルクス。
「うぐぐぐっ…なに…ひてるの…ふぐっ」
ラフィーネも予想もしなかった喉奥への侵入に苦しげに声をあげる。
「ごめんね、ラフィ姉さん、でも姉さんが悪いんだよ、ルクスを独り占めしてぜんぜん代わってくれないんだもん、へへ、ほんとごめんね」
「そうだよ、もうミル我慢できないもん、ラフィーネお姉ちゃんそんなゆっくり舐めてたら全然ミル達の順番がまわってこないんだもん、だ・か・ら」
ラフィーネの頭を押さえつける二人の妹の手に更にぐぐっと力が入る。
「んぐううううっ…らっらにするき…まっまさか…んんんんっ」
勘のいいラフィーネは、妹達の企みに気がつくとはっと目を見開き、ほつれた紫色の髪の間から鋭い視線を投げつける。
「だ〜め、そんな目でみたって、ふふふふ、ラフィ姉さん、ささっとルクスのおち○ぽ汁びゅびゅさせてあげてね」
「ラフィーネお姉ちゃんちょっとついらかもしれないけど我慢我慢だよ、じゃ、いくよ〜」
「んぐぐぐぐぅつ」
トパーズ色の瞳をかっと見開いて妹達の企みに、必死に抵抗しようとするラフィーネ。
だがレンとミルは容赦なくしっかりとその頭を掴むと……
『せーの、それぇ!』
サッキュバス姉妹の声が綺麗にハモるのと同時に、ラフィーネの頭を強制的に上下にシェイクしだしていた。
「ふぐっ、ぶほぉっ、んぶぶっ、んぐぐっ、ふぐうっ、んっ、んっ、んっ、ぐっ、うぐっ」
激しいリズムでラフィーネの美貌が上下するたびに、えづくようなくぐった声と、肉棒が口を犯す音が溢れかえる。
「それ、それ、それ、さぁルクス、お姉ちゃんのお口でさっさっといっちゃえええぇっ」
それでもレンは、強制的に喉奥でフェラをさせられる姉の頭から手を離すことなく、むちゃくちゃに上下させる。
無理やり首を振らされるラフィーネの口から、ズボズボと出入りするルクスの肉棒。
「じゅぶっ、じゅぶっ、じゅぶっ、じゅちゅ、じちゅ、ちゅっ」
ラフィーネの口からは唾液が迸り、肉棒が激しく口腔を出入りする音が急ピッチで響き渡る。
「えい、えい、えい、えい、うわぁ凄い音してるっぅ、もうエロエロのぐっちょぐっちょだよぉ、だしちゃえだしちゃえお兄ちゃんっ、ラフィお姉ちゃんのお口に精液びゅびゅしちゃえ!」
ミルも楽しそうな声をあげてラフィーネの頭を掴んで上下に激しく揺すりまくる。
その瞳は、幼いながらも性に貪欲なサッキュバス特有の輝きをはなっていた。
そしてルクスは、そんな唐突に訪れた激しいフェラチオにあひっあひっと声にならない喘ぎ声をあげ続けるしかなかった。
幼い王子の眼前で、彼のいきり立った肉棒が、美少女達の手の動きに合わせて上下する美女ラフィーネの唇に、じゅぼじゅぼと音をたて激しく抜き差しを繰り返している。
「んぐっ、んぐっ、んぐっ、んぐぐぐぐっ」
ラフィーネは、美しい紫水晶の瞳を見開き、搾り出すような声をあげ、妹達の手のひらで操り人形のようにただ頭を揺すらされ喉奥でのフェラを強制され続ける。
「おぶっ…んぐっ、んぐ、んぐっ…ぶはぁ…ぐっ…ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ」
まるでボールが跳ね回るように激しく上下にバウンドするラフィーネの頭。
肉棒の激しい出入りに合わせて、唾液がダラダラと零れ落ちる。
「あらら、よかったわねルクス王子、ラフィーネの喉の奥まで犯せるなんてめったにありませんのよ、ふふふ、たっぷりイラマチオを楽しんでくさいませ♪ちゅ」
長女のレイラは、そんな妹達の様子を叱り付けることなく、まるで子猫達が悪ふざけするのを見守るように笑うと、王子の首筋に舌を這わせ続ける。
「ほら、ほら、ほら、ラフィ姉さん、お口をもっと窄めてあげて、そんなんじゃルクスがいけないよ、頬を窄めて、そう、そうだよ、あはは、ルクス気持ちよさそう、いいでしょ、わたし達の自慢の姉さんのお口なんだから、最高でしょ、ほら、ほら」
「えい、えい、いっちゃえ、お兄ちゃん、ラフィーネお姉ちゃんのお口をおま○こ代わりにザーメンだしちゃえぇ」
調子乗った妹コンビはさらに激しく姉の頭を上下させ、姉の頭を捻るように左右にもグリグリとこねくり回し、喉奥まで容赦なく肉棒をねじり込む。
「ふぐっ、んっ、んんっ、んんっ、んじゅ、じゅるっ、じゅぶ、じゅぶっ」
だが、流石は性を主食とするサッキュバス、最初は苦しそうに篭った声を絞り出し無理やり首を振っていたはずのラフィーネだったが、それが徐々にリズミカルな喘ぎと吸引の音に変化していく。
妹達を睨んでいた瞳は、今はもうトロンと蕩けたような淫欲に濡れた輝きに彩られ、サッキュバスの本能がそうさせるのか、喉奥への突き上げも気持ちよそうに受け止めだしていた。
「ずちゅ、にちゅ、じゅちゅ、じゅっちゅ、じゅっちゅ」
すでにレンとミルが手を動かすのを止めても、その激しい首の振りを止めることはなさそうな勢いでラフィーネの頭が淫らな反復運動を繰り返す。
「あひっ…あっ、あっ、うぁあっ…もうっ、俺、俺、うううぅ」
ルクスは、背中をまるめラフィーネの頭を抱きかかえるような姿勢で喉を震わせると、切羽詰った声をあげる。
「あっラフィ姉さん、ルクスがピクピクしてるよ!ねぇルクス出ちゃう?ザーメン出ちゃうんだね?あは、ラフィ姉さんのお口の中に精液ぶちまけちうゃんだ、エロエロだね」
「ああんっ、お兄ちゃんあひあひ言って可愛いいのぉ、えへへ、ラフィーネお姉ちゃん、お兄ちゃんのおち○ぽ汁喉の奥の奥で受け止めてあげてね、いっぱい、いっぱい受け止めて、たっぷりごっくんしてあげてね、えい、えい」
肉棒をほうばる姉の頭をしっかりと掴む二匹のサッキュバスもはぁはぁと興奮した声をあげ、ラストスパートとばかりにグイグイと口ま○こに肉棒を押し込んでいく。
「んふっ…んぐぅ…じゅるるるるるるるっ」
そしてラフィーネも、人間の肉棒の突き上げを喉奥で受けとめ恍惚としたまま、無意識のうちに頬を最大限に窄め、ルクスのペニスを一気に啜り上げる。
そんな刺激に年若い少年が耐えられるはずもなく…
「ううあぁぁっ、でるぅぅぅっ」
王子はあっけなく、美女の口腔内に精液をはなっていた。
しかも、無意識の内に、まるでそうするのが当然のように、股間に張り付く美女の紫色の髪をしっかりつかんで固定して、腰を震わせその口の中に精液をびゅくびゅくと注ぎこむ。
「んぶっ……んぐぐぐっ、んんっ…んぐっ…んんっ、んんっ、んんんっ、んぐっ」
激しく脈打つ響きとともに、こっとりと粘つくザーメンが、ラフィーネの口腔に叩き込まれ、そのまま喉奥に直接ドクドクと流れ込んでいく。
「うあっ、あっ、あっ、あっ」
背筋をそらせ舌を突き出し、ラフィーネの頭を抱きかかえその口の中に射精を続けるルクス。
「あらぁまぁ、出てますわ、ルクス様のたっぷりねっとり濃ゆ〜い精液、あぁん、わたしの可愛いい妹のお口の中にドクドクしてるのねぇ、ふふふふ、いいわ、素敵よ、ルクス様、その気持ちよさそうに射精するお顔、ああん、惚れ直しちゃいますわ…んちゅっ…ちゅる…くちゅ」
そんなルクスを背後から、しっかりと抱きしめた淫蕩なレイラは、うっとりとした表情でヌメひかる舌を差し出すと、王子の顔を横抱きにして口を奪う。
年長のサッキュバスと青年と言うにはまだ幼い人間の舌が、ぴちゃぴちゃと絡まり、唾液を啜り合う。
「んぐっ…じゅる…にちゅにちゅ…ああっ…いいぃ…きもちいぃ…じゅるぅ」
黒い翼のサッキュバスの舌に捕らえられたルクスは、まるで桃源郷にさ迷いこんだ旅人のように、陶然とした幸福感を味わいながら、ただ腰から湧き上がる快感に従い、ぐいぐいと両手で押さえ込んだ美女の口腔に精液を吐き出し続ける。
そして王子に押さえつけられザーメンを注ぎ込まれるラフィーネは、愛しい人間様の精気だけを感じるように目をつぶると、一心不乱に白い喉をゴクゴクと動かし喉奥を叩く白濁液を嚥下する。
「んぐっ、ごく、んふぅ…んっ…ん、んんっ」
若い王子の前で蹲り、祈るように美しい肢体を屈ませるその姿は、聖餅を受ける聖女のように見えるほどの献身的な姿だった。
もっとも汗と淫液にまみれた白い肌、見る者を魅了する卑猥な腰つき、むっちりと色づいたヒップ、そしてたゆんっと揺れる乳房は、聖女の持つ清純さとは真逆の強烈な淫靡さの塊だった。
そしてなにより腰から伸びた黒くしなやかな羽と尻尾が、彼女がまごうことなき魔の物であることを示していた。
「ううぅっ…うあぁ…とっとまらない…あぁぁっっ…ううぅ」
「んぐぅ…んんっ、んっ、んっ、んっ、んごくっ」
ラフィーネの黒い尻尾が、ぴくんぴくんとシーツの上で跳ね上がる度、美女の喉の奥に極上の人間のスペルマが注ぎ込まれ、サッキュバスの臓腑の奥にたぷんたぷんと溜まっていく。
「すっ凄い、ルクスったら…うはぁ、まだ出してる、もうトンでもない量だよ、これが次はあたしのお腹の中に出されちゃうんだ…ごくっ…これは、堪んないかも、えへへへ」
レンは唖然とした顔でビクビクと姉の口の中に射精を繰り返す結合部を見つめ続ける。
「うん、すっ、凄いね、ミルもこんな凄いの見るのはじめてかも…しかもお兄ちゃんったらラフィお姉ちゃんの頭をしっかり抱きこんでグイグイ押し付けて…無理やり全部飲ませてるだもん…あっあんなことされたら…ミルだったらもう、おかしくなっちゃうよ」
ミルもはぁはぁとその幼い唇から熱い息をはきながら、ゴクゴクと鳴りながら定期的に上下する姉の白い喉を瞬きも忘れ凝視している。
すでに二匹の妹サッキュバス達の手は、ラフィーネの頭を押させつけるのをやめていたが、代わりにルクスの両手がしっかりとその後頭部を押さえつけていた。
「はふぅ……ふうううっっ」
やがて、ルクスは心底気持ち良さそうにゆっくりと息を吐き出すと、放尿を終えた時のようにぶるっと身体をふるわせ、長々と続いた射精を終える。
「んふっ……じゅるるるるっ」
ラフィーネはそんなルクスをちらりと見上げると、射精の終了に合わせた絶妙のタイミングで、激しい音をたてて肉棒の先端をストローを吸うように一気に吸い上げる。
「ふぁ……ああああっ、あひぃ、ああっ、いぃ、ぁぁぁ」
尿道に残った最後のザーメンと精気を啜りとられたルクスは、放心したように口の端から涎を流し、ようやく抱え込んだサッキュバスの頭から手を放す。
そして、じゅぼんっと美女の口腔から肉棒を引き抜かれると、そのまま力なく背後に控えるレイラの豊満な乳房にもたれかかっていく。
「はいご苦労様ですわルクス王子、女の子のお口の中にた〜んとおち○ちん汁だせませたねぇ、よくできました、しかも無理やり押させつけて飲ませちゃうだなんて、ふふふ、もう満点ですわぁ、良い子、良い子ですわ…ちゅっ、れろっ、れろれろ」
優しく微笑む黒い髪のレイラは、はぁはぁと全身で息をするルクス王子を抱きしめる。
その艶かしい白い腕が蛇のように絡みつき、肉感的な唇がぐったりとする王子の顔にキスの雨を降らせ、真っ赤な舌がチロチロと汗と口元から滴る唾液を拭い取る。
「ぁぁぁっ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」
今までになくたっぷりと射精したにもかかわらず、与えられた魔法のアイテムの効力で体力をブーストされたルクスの肉棒は、またムクムクと大きくなっていく。
「あらら、ルクス様ったら、ふふふ、またこんなに大きくされて、素敵ですわぁ…それでこそわたしが童貞を奪って差し上げたおち○ぽですわよ…んっ、ちゅるぅ…んんっ」
レイラは満足そうに笑うと、そのウネウネと動く長い舌でたっぷりとルクスの顔から首筋まで舐めまわし、甘い匂いはなつサッキュバス特有の魅惑の唾液を塗りつけていく。
「はぁはぁ…あぁっ…はぁ…はぁ」
レイラの吸い付くような心地よい舌に顔を好き放題に舐められながら、射精を終えたルクスはうっとりと身体を弛緩させていく。
そしてそのまま夢見心地の王子はとろんっと口を開くと、ねっとりと塗りつけられる催淫効果をたっぷりと含んだ美女の唾液を舐め啜めとり、口元にその蠢く淫靡な舌が這い寄れば、迷わずそれにむしゃぶりつき、水気たっぷりの果肉を貪るように吸い付くと、じゅるじゅると汁気を飲み干していた。
「あふぅ…ルクス様ったら…わたしの舌を…舐めまわして…んふぅ美味しい?…そうわたしの唾液がお好きなのね?んふふ、可愛いいわ、もう一生飲ませてあげますわ、お姉さんの唾液…あら母上だったかしら?ふふふ、じゅるっ…んんっ…くちゅ…れるっ…れろれろ…くちゅくちゅっ…んふぅ…んんっ」
レイラは恐ろしいほど美しく淫靡な笑みを浮かべたまま、たっぷりと魅了の魔力のこもった甘い唾液を王子の口腔内に注ぎ込む。
さらに、むっちりと突き出したエロい乳房や、吸い付くような白い腹部、さらに肉感的な太腿全体をルクスにぺっとり絡め、その魔性の肌からじんわりと分泌する淫蕩な蜜液で王子を快楽漬けにしていく。
もちろんその間も、飢えたサッキュバスの肉体は王子からじんわりと精気を奪い続けていた。
童貞を奪われ魂にレイラの際限のない心地よさを刷り込まれてしまっているルクスは、その肌の感触に母に抱かれる幼子のような安心しきった表情で埋もれ、母乳を吸うようにレイラの舌先をしゃぶり唾液を啜る。
「あふん、可愛い、可愛いすぎますわ、ああんっ、わたしのルクス様ぁ、んちゅ、ふふふ、またお姉さんのお腹の中に出したいのかしら?ふふ、そうよね、童貞を捨てたトロトロおま○この中にまた入りたいわよね?それとも体中舐めまわして欲しい?ふふふ、どちらでもいいですわ…ふふふ、ルクス様はやはり大好きな中出し孕ませをまたご所望かしら?…ふふふ、さっきの膣内射精でお約束通りしっかり種付けされてしまいましたけど、大丈夫ですわよ……サッキュバスは多重妊娠もできましてよ…んちゅ…じゅるるっ…何時でも何人でも…ルクス様の子種だけを孕んで産んでさしあげてよ……んっ、あら?」
ねっとりと舌と身体を絡みつかせ、いままさにビロードのような黒い翼でルクスを包み込もうとしていたレイラは、何かに気がついたようにピタリとその動きを止める。
その黒い瞳には、ルクスの精液を口腔で受け止めた妹のラフィーネが映っていた。
……あらら、まぁラフィーネったら面白いことをしているわね…ううぅん、ここは妹のためにもう少し我慢してあげようかしら?
なにやら思案したレイラは、おもむろにルクスの口から蠢く舌をどろっと引き抜く。
「ふふふ、ルクス様、残念ですけどレイラのこの身体は少しお預けですわ、すぐにでもルクス様のお好きな中出しセックスでザーメン汁を注いで頂いきたいといろなんですけど…ふふふ、あっちも見てあげてくれるかしら」
レイラは惚けたように脱力している淫蜜まみれのルクスの顎先をそっと黒い尻尾で固定する。
夢見心地で甘い美女の肌に埋もれていたルクスは、極上の快楽を与えてくれるサッキュバスに従うように、虚ろな瞳で目線だけ動かしていた。
「…んっ…んあ?」
その視線の先には、先程まで王子の股間にむしゃぶりついていた姿勢そのままで這いつくばるラフィーネがいた。
ルクスの肉棒ををシゴきザーメンをたらふく吸い上げた美女は、その見事すぎるラインを描いた腰からお尻へのラインをくねらせ、紫色の綺麗な髪を乱し王子を挑発的に見上げている。
「んふふふ、ほら、よく見てあげて、ラフィーネのお・く・ち」
レロレロと尖らせた舌先で王子の耳の穴をほじくり、その白い指先で王子の舌先をくちゅくちゅと弄ぶレイラはにんまりと淫蕩な笑みを浮かべる。
言われるままに、ラフィーネの唇を見つめるルクス王子。
しなやかな肢体をもつ美女の唇はぎゅっと窄まり、その隙間がねっとりと濡れ光っていた。
しかも、良く見ればその頬は幾分膨らんでおり、まるで口腔内に何かをたっぷり溜め込んでいるようだった。
そう、何か含んでいる……
それが何であるか、ぼんやりとしたルクスの思考でも容易に想像がついた。
この目の前の淫蕩なサッキュバス美女の口腔内に、溢れんばかりに溜め込まれている液体など決まっている。
「………ぁぁ」
ルクスは、眼前のシーツの上に獣の姿勢で、這いつくばる妖艶な美女の唇から目が離せなくなっていた。
そんなルクスの熱い視線を一心に受けたラフィーネは、ゆっくりと、そうゆっくりとルクスに見せつけるように顎をあげ、その真っ赤な濡れ光る唇を開いていく。
「ふふふっ…んっ…あ〜ん」
ねば〜っと糸を引き、広がる唇の奥には……
ドロドロと粘つく白濁したルクスの精液が、なみなみと溜まっていた。
「んふふふ…ねちゃ…くちゅ…くちゅ」
そしてルクスの見守る中で、口腔内にドロリと溜まった白い液体から、にちゅっと真っ赤な舌が浮き上がる。
べっとりと絡みつくスペルマ塗れのその長い舌は、生き物のようにくねり、ぐちゅぐちゅの白濁液の中を動き回る。
ザーメンをたっぷりふくんだその舌先が、赤い唇をなぞるように動くたびに、口腔内にたっぷりたまった白濁液が攪拌され、美女の口の中で粘着質な音をたてる。
「…ぁぁ…なっ…なんて…」
ルクスはただその圧倒的な光景に魅入られたように硬直し、自分のはなったザーメンが美女の口の中で溢れかえる様子を見つめ続ける。
「ふふふ、素敵よラフィーネ、まるでラフィーネのお口がルクス様の精液貯めみたい、うふふふ」
レイラもひどく興奮したのか、ルクス王子の耳を舐めまわすのも忘れ、妹の痴態を嬉しそうに見つめている。
「くちゅ…にちゅ…にっちゅくちゅ…ぐちゅ…くちゅ」
高濃度のスペルマの池を美女の舌が泳ぎ回るたび、ねちゃねちゃと粘着質な音が響き、精液の生々しい匂いが辺りに漂いはじめる。
レンとミルの下の妹達も、恍惚とした表情で口腔内に溜めたザーメンを見せるラフィーネの嬌態と人間の精の匂いにつられ、それぞれ潤んだ瞳を姉の口元に注いでいた。
「あは、すごいラフィ姉さんのお口の中ドロドロだよ、ザーメン、ザーメンだぁ、ああっ、いいいなぁ、すっごく濃くて粘々してるよ、はあんっ、もう飲んだだけで妊娠しそう、ああっあたしもルクスのザーメン欲しいよぉ」
レンは、姉の口腔に溜まった精気を見つめながら、もじもじと太股を擦り合わせ、背中の蝙蝠の翼をモノ欲しそうにパタパタと動かす。
「うはぁ、いいなぁ…トロトロして濃い匂いがプンプンしてるぅ、はぁはぁはぁ、ミルもミルも、一滴でいいからぁ欲しいのぉ、ねぇラフィーネお姉ちゃん、ちょっとちょっとでいいから分けてぇ」
末っ子のミルも、たら〜んとはしたなく涎を垂らしながら、ちょこんと正座をした姿勢で瞳を潤ませ、抑えきれない声をだす。
「こら、レンにミル我慢なさい、あれはラフィーネがルクス様から頂いた貴重な精液、全部ラフィちゃんのものよ…それにしても、誘惑に負けず全部飲まないでご主人様にしっかりお口に溜まったおち○ぽ汁をを見せてさしあげるとは…う〜ん、ラフィーネも成長したわねぇ」
レイラは肉つきのいい唇に白い指先をあて、うんうん頷きながらレイラは妹の素晴らしい成長具合に満足そうに頷く。
そして、呆然と魅入られているルクスの頬にちゅっと甘いキスをしてみる。
「あら、わたしのキスにも反応しませんわ、ううん、これはラフィちゃんの魅了の魔力もいよいよ一級品ね、お姉さん嬉しっ」
レイラはもう一度、口腔内でドロドロと黄ばんだザーメンを舌でかき回すラフィーネの姿を見つめる。
相手が自分の唇を意識して見ている事に無意識の内に気がつき、吸精の欲求を押さえ込み、スペルマを飲まずに口に溜めて見せつける。
サッキュバスである彼女達にとってこれは意外な程高等な性技だった。
なにせサッキュバスにとって精液を吸引することは食事をするのと同様であり、それを口に貯めて飲まずにいるなんてことは、もっとも我慢することが困難な欲求であった。
おそらく今のラフィーネも嫣然とした表情でルクス王子に口腔に貯めたザーメンを見せつけているが、その心の奥では、今すぐにでもそれを飲み干し啜りこみたい欲求に身を焦がしているのは間違いないだろう。
そんなサッキュバスの根源的な欲求を凌駕して、ラフィーネはルクスに自分がこの男の所有物であることを示すことを選んだのだ。
……さすがは黙ってヴァルプルギス魔女団に入団するぐらい人間様を愛しちゃってるだけあるわね、ううんっ、ここは、魔女団の団長のゴーゴンさんにお礼にルクス様の精液をお裾分けしないといけないかしら?
ヴァルプルギス魔女団にラフィーネがこっそり入団していることなどお見通しのレイラだった。
彼女の独自の情報網によれば、ヴァルプルギス魔女団の人間様至上主義は相当精鋭化されているらしく、半ば邪神を信奉するように人間様を奉っているらしかった。
最近では、多大な犠牲を払って禁呪を用い異世界からダンシコーコーセイとかいう職業の人間様を召還することに成功したとも聞いている。
残念ながら召還はめったに成功せず、末席の方に位置するラフィーネはその恩恵を受けることができなかったらしい。
……う〜ん、だったらいいかしら、あり得ないことだけどルクス様がゴーゴンさんを気に入っちゃうかもしれないし、そうなったら…わたしも容赦できそうにありませんしね♪
最強の淫魔「黒い翼」の本性をちらりと覗かせ妖艶な笑みを浮かべるレイラ。
そんな妖しげな長女の思考をよそに、ラフィーネのルクスへ捧げる淫蕩な演舞は最終段階へと入っていた。
「…ぁぁ…すっ…すごい……」
途切れ途切れのかすれた声をだす、金色の髪の王子。
その熱病に浮かされた視線を、ラフィーネはたっぷりと媚びと愛情を含んだ視線で受け止め、ゆっくりとザーメンをたっぷり溜め込んだ口を閉じる。
「んふふふ」
ラフィーネはすっと目を細め、ルクスの喉がごくりと鳴るのを意識すると、ゆっくりゆっくりと、その口腔内に溜めた精液を、ぐちゅぐちゅと咀嚼しはじめていた。
「ぐっちゅ…ぐちゅ…ぐっちゅ…くちゅ…くちゅ…くちゅ」
じっとルクスに視線を合わせ、ただ幸せそうに目を細め、口腔内のスペルマを噛み続ける。
美女の口腔内で空気と攪拌され泡立つ白濁液。
ぶくぶくと泡立つスペルマが紅い唇の端から溢れ出しゆっくりと滴り落ちる。
そして十分にルクスを虜にしたことを核心したラフィーネは、とどめとばかりに交じり合った視線に魅了の魔力を送り始める。
(……見ていますかルクス様?わたしがこのラフィーネが、ルクス様の精液を、たっぷりとドロドロのザーメンを口の中で噛み締め、掻き混ぜているのです。この口の中は全てルクス様のモノ、もう貴方のスペルマの濃い匂いだけが染み込んだ、あなただけの下僕です)
魅了の魔力を帯びた紫色の瞳は、ルクスの目を通してその心に突き刺さり、しっかりとラフィーネという名の淫蕩で淫乱でそして従順な性の奴隷がいることを刻み付けていく。
この魅了の魔法の効果は、今までラフィーネが使っていたチャームパーソンのような人間を支配する魔法ではない。
そうこれはまさにその逆。
自らを奴隷として人間に刷り込む。
人間に支配されるための魔法だった。
ルクスの心に入り込み、ラフィーネという名のサッキュバスの性奴隷がいることを刻み付ける。
ルクスが今後性欲を持て余す夜がくれば彼は必ず思い出すことだろう、ラフィーネという名の自分専用の性欲処理のサッキュバスがいることを。
そしてルクスは、彼女のご主人様は、思うが侭に欲望のままに性奴隷のラフィーネの肌を抱きしめ、精を注ぎ込んでくれるのだ。
(……さあルクス様、貴方のラフィーネを、貴方だけのサッキュバスを、いつでも呼んでいいのですよ、貴方だけに仕えるラフィーネを、貴方の精液だけを啜る卑しい性の奴隷を、貴方の欲望は全てこのラフィーネが受け止め、貴方の肉欲は全てこのラフィーネが処理し、貴方の情欲は全てこのラフィーネが蕩かせて差し上げます。さあお呼びください、ただラフィーネと、それでラフィーネは貴方のど・れ・い)
淫蕩な魔力の視線が視線となり、ラフィーネの瞳からルクスの心に染み込んでいく。
そして百戦錬磨の英雄志願の王子の頑強だった意思は、精液を美味しそうに口に含み咀嚼するサッキュバスの精神攻撃に耐えられはしなかった。
「ぁぁ…俺の…ラフィーネ」
ルクスの興奮で震える唇からサッキュバスの名前を囁かれる。
「ふふふ…んぐっ…ごくっ」
ラフィーネは妖艶に微笑むと、ごくりと白い喉が動かし、大きな音をたてて攪拌されブクブクと泡立ったスペルマを一気に飲み干す。
やがて全てがすっかり淫乱なサッキュバスの喉の奥に消えていく…
「んはぁっ…ふふふ、あたしの名前呼んでくれたのですね、ふふふ、嬉しいわ、ルクス様」
ラフィーネは、ねっとりと絡みつくような淫蕩で、そして心から湧き上がる幸福そうな笑顔見せる。
ルクスの心の奥に、自分が性奴隷としてすっかり刷り込まれたことを確信して。
そうもうルクス王子にとって目の前の美女は、精気を啜り取る憎むべき敵モンスターのサッキュバスではなく、王子の性欲を処理する従順な性奴隷のラフィーネでしかないのだ。
「んふふ、たっぷり可愛がってねルクス様」
口唇の端から滴り落ちたスペルマを丁寧に指先でぬぐい取ると、あ〜んと開けた口の中にくわえ込む。
その姿は、ラフィーネという名の奴隷を飼っているルクスの脳裏に、彼女の与えてくれる快楽を思い出させるのに十分な光景だった。
「……ラフィーネ」
「はい、なんですか?ルクス様」
にっこりと笑いながらラフィーネは、もう片方の手でゆっくりと白く艶やかな自分の腹部を撫で回す。
そこに先程飲んだたっぷりのザーメンが波打つように溜まっている事を、主人に教えてあげるように…
「…ぁぁ…ぁぁ……もっ…もう一度…俺を…っ」
「ふふふ、もう一度何をしたいのかしら、本当に好き者のご主人様ね、ふふふ、どうしたいのですか?貴方のラフィーネに言ってくださいな」
魅了の力でルクスの性奴隷の地位を確保したラフィーネは、余裕をもってルクス王子を見つめながら、ゆっくりとその美しい肢体を反らしシーツの上で淫らにくねらす。
「タイムっ!ちょっ、ちょっとまってよラフィーネお姉ちゃん、ミルが、ミルが次だもん」
二ラウンド目をさっそく始めそうな二人の様子にあわてた末っ子のミルが、短い手をバタバタと振りながら、熱い視線の間に割って入る。
だが、そんなミルのツインテールを後ろから、がしっと捕まえる緑の髪の美少女。
「だめ、次はわたし!ミルはもう一度精を頂いちゃったでしょ、レイラ姉さんも、それにラフィーネ姉さんも、とういことはサッキュバス家の家訓第一条により、順番的には次はわ・た・し、はいミルはお邪魔っ」
「みぎゃっ」
ぶんっとミルの小柄な体が振り回され、そのままコロコロとベッド下まで転がり落ちる。
末妹を強制的に力で撤去したレンは、にへへへっとにやけた笑顔で、希望を口にする。
「どっしょっかなぁ、あたしもお口にだしてもらおうかなぁ、ああん、でもやっぱりキスしながらっ抱いてもらうほうがいいよねぇ、あっでもバックからお尻をってのもいいかも、あっそれだとルクスの顔を見えないし……ううぅ本気で悩むうっ」
両腕肩を抱くようにして、いやんいやんと身を震わせ緑の髪を乱すレン。
だが、そんな彼女を極寒地獄に放り込むような、冷たい命令が長女の口から発せられる。
「だ〜めレン、次もラフィちゃんなんだからね、あなた達さっきラフィちゃんの真心たっぷりのラブラブフェラを邪魔しちゃったでしょ、だから、お・あ・ず・け」
次女ラフィーネの心に秘めた人間への愛情に気づいていた優しく厳しい長女は、にっこりと笑いながら底冷えのするような黒い瞳で、妹に釘をさす。
確かにサッキュバス家家訓第一条、「人間様は順番を守って皆で仲良く仲良くね♪」に反しているが、それ以上の権限をもつルールとして特例第零条、「家長には絶対なる服従を!」という暗黙の条文もまたあるのだ。
「しょしょんな、ひどいよレイラ姉さんっ…横暴だ!独裁だ!…あうぅ…ごっゴメンナサイ」
レイラの一睨みでしゅんっとうなだれて硬直するレン。
老獪なサッキュバスの家長の黒い瞳に睨まれて歯向かえる存在などいない。
これこそまさに「家長には絶対なる服従を!」が特例である理由だった。
もっとも妹達が世界で二番目に大事なレイラとしても、いままでキスだけでず〜と我慢していたレンには悪いと思っていた。
だが、それ以上に「人間様に支配される魅了魔法」と言うサッキュバスでも思いつかない素敵な手管を見せてくれたラフィーネへご褒美をあげたかったのだ。
ちなみに、レイラにとって一番目に大事なのはルクス様と自分である。
……うううぅ、立派になった立派になったと思っていたら、最後の最後にこんな素敵な魔法まで編み出すだなんて、なんて出来た妹なのかしら…わたしも後でルクス様にかけちゃおうっと♪なんにしろ良くやったわラフィーネ、姉さんの自慢の妹よ♪
そんなレイラの賞賛のこもった視線に、ラフィーネは気恥ずかげに身を震わせ、ルクスに見えないように小さくピースサインをしてみせる。
なにせ、最強のサッキュバス「黒い翼」のレイラが心から褒めてくれる事など、今まで数えられる程しかなかったのだ。
……えへへ、レイラ姉さんに褒められちゃった。
などと、そんなサッキュバスとしての成長物語を繰り広げる上の姉達。
だが欠食児童と化した下の妹達は、それでも何とか自分達の食い扶持を掴もうと、必死だった。
「ねぇルクス、ルクスからもレイラ姉さんに言ってあげてよ、レンが抱きたいんだぁって、ねぇってば、ねぇ」
レンはルクスの腕にしがみつき、あううぅっと涙を流しながらそう懇願する。
こんな時でも、自慢のぷるんっと振るえるバストをこすりつけ、さわさわと黒い尻尾を巻きつけるところはさすがはサッキュバスだった。
「……ぁぁ…ぁぁ」
だが、肝心のルクスはそんなレンに多少反応はするものの、その視線は目の前でたっぷりと嬌態を見せてくれた彼の性奴隷、紫色の美女ラフィーネの虜となっていた。
「ふふふ、ルクス様」
そのラフィーネが献身的な瞳でこちらを見つめ、自分の名前を呼んでいる。
「…ぁぁ…ぁぁ…ラフィーネ」
ねっとりと唾液とザーメンを滴らせる赤い唇、紫水晶よりも純度の高い濡れた瞳、すっと整った類まれな端正な美貌。
蕩けるような息を吐くたびに、張りのある卑猥な形の乳房がゆっくりと上下にゆれ、その頂点では吸い付きたくなるような乳首がほのかに色づきつんと尖っている。
そして見事なラインを描く、すべすべとした腹部から腰つきまでのくびれた稜線。
縦長の綺麗なお臍まで、まるで全てが完成され尽くした完璧な造形を誇っていた。
この世にあってはならないほど美しく、そして淫らな極上の女の形をした生き物。
「ふふふ、それが貴方のラフィーネですよ、ルクス様」
ラフィーネはルクスの心を読み取ったようにそう囁くと、自らの肢体を舐めるように見つめる王子の火傷をするほど熱い視線に、少し照れたように頬を染める。
…見てる、ルクス様がわたしだけを…ああぁ、人間様がルクス様があたしを求めてるっ。
ラフィーネはこの世に存在して以来の最大級の…そう人間の精を吸い取った時以上の至福を感じながら、熱のこもった視線をルクスに返す。
…お待ちください、ルクス様、いま貴方のラフィーネが全てを捧げます。
万感の思いを胸に、紫の髪の美女はゆっくりとシーツの上でその長い美脚を広げ、すでにたっぷりと濡れ落ちた彼女の熱い花弁を晒していく。
「……どうぞ、お好きに」
その一言だけでよかった。
次の瞬間、ラフィーネの白い肌の上に、まるでケダモノのように若い王子がのしかかっていた。
「ラフィーネ、ラフィーネぇえええ」
王子は己の性奴隷の名前を呼びながら、白く長い脚を片方掴むと、そのすべすべとした太ももを担ぎ上げに肩の上に持ちあげる。
ルクスの血走った目は、剥き出しにされ誘うような甘い芳香を漂わせる肉花に、向けられていた。
「あんっ…ルクス様ったら、そんなに犯したいんですか?ふふふ、もちろん構いませ、ルクス様の硬い肉棒でどうぞお好きな穴を貫いて…ああっん」
鼻息も荒くルクスは手あらにラフィーネは横向きにすると、ぐいっと片脚だけを抱きかかえた姿勢のまま、お互いの下半身を重ねるようにぐいぐいと膣口に腰を押し付けていく。
ルクスの瞳には、魅了の魔法で埋め込まれた通りモンスターであるサッキュバスへの嫌悪はなく、ただ自分の性欲処理のためだけに存在するラフィーネと言う女奴隷を犯す欲求しか存在していなかった。
「あふぅ、もうこんな姿勢を取らせて、ルクス様は本当にスケベですね…うあぁぁあん」
ずちゅっと粘液を貫く音とともに、ルクスの亀頭がラフィーネの肉びらを抉り込み容赦なくズブズブと潜り込んでいく。
「ううぅぅ…いいぃっ…ラフィーネの中が、ぎゅうぎゅうして、ううぅ…ああああっ」
ルクスは白目を剥きそうなほどの強烈な快感に震えながら、それでも更にこのサッキュバスの肉壺を味わおうとぐいぐいっと腰を進める。
「はっ入ってきてるぅ…んあああっ、人間様の、ラフィーネのご主人様の、ルクス様のおち○ぽがっ、んあああっ、すっすごいぃぃっ、人間様のおち○ぽ入れて頂いてる」
一方、ラフィーネもまったく余裕を失い、はしたなく嬌声をあげていた。
なにせ待ちに待った人間様の生ち○ぽが自分の膣肉の奥へ挿入にされているのだ。
もう、いままでの余裕をもった奴隷の態度をかなぐり捨て、魅惑的な体をくねらせ、快楽にむせび泣くしかなかった。
喉を反らせ快楽の声をあげる度、攻撃的な程に突き出した乳房がぷるぷると振るえ、引き締まった抜群の腰がヒクヒクと痙攣して王子の肉棒を受け止める。
「あああっ、いいぞ、いいぞ、ラフィーネ、かっ絡み付いて咥え込んでくるぅ…ううっ、うっ、うっ」
ルクスは直ぐにでも精を放ちそうになるのを堪える為、抱え上げたすべすべのサッキュバスの美脚にぎゅっと抱きつき、肉壺をこねくり回すように肉棒で膣をズボズボと突き続ける。
「んはぁっ、すごいの、すごいの、もうもう、んああああっ」
ラフィーネは、シーツを手繰り寄せ、紫色の髪を振り乱して小刻みに頭を振りながら、舌をつきだし、ひぃひぃと切羽詰った声をだす。
歴戦のサッキュバスであるラフィーネは、いまにも気をやってしまいそうになっていた。
ラフィーネにとっても、ここまでの快楽が自分に襲い掛かるのは計算外だったのだ。
なにせ、同族の異性を知らない若い人間して、優れた戦士であり、王族でもあるルクス・ブラックムーアとの性交なのだ。
ラフィーネもある程度はと覚悟して望んでいたのだが…
彼女を従順な性奴隷と思い込み、高まりきった性欲をぶつける王子の性衝動は、サッキュバスの予想を超える莫大な快感と精気に溢れていた。
そしてなにより、あの強力な魔法「人間様に支配される魅了の魔法」はラフィーネ自身にも反作用のように働いていた。
ラフィーネもまた、ルクスにとって最高の性奴隷になるよう、そう彼女自身が望む通りの、ルクスのためだけの淫乱な体になっていたのだ。
もっともこの反作用はラフィーネの望むものであり、まさに願ったりかなったりの祝福の魔法だった。
ただ、ラフィーネの思いが強すぎたためか、その効果があまりも凄すぎたのだ。
サッキュバスである彼女が、我を忘れルクスの肉棒に狂ってしまう程に。
「あひぃっ、だめぇ、すっすごいぃ、すごい、いいです、いいのぉ、ルクス様、ルクス様ぁあああ、んあっあっ、あっ、あっ、」
はっはっとルクスが汗を垂らして腰を打ち付けるたびに、ラフィーネはまるで本当の性奴隷になったかのように従順に腰を震わせ快感に溺れていく。
その腰から生えた蝙蝠の翼が、ビクビクっと引きつるように痙攣を続け、尻尾がくねくねと螺旋を描いて気持ち良さそうに揺れ動く。
「ラフィーネ、いいんだな、おっ俺もいいぞ、う、うっ、うっ、うぉっ、」
「こっこんな激しくルクス様が、つっ突いてくださるなんて、うっ、嬉しいですぅ、んあぁっ、あたし今人間様に犯されている、あっ、あっ、いいぃ、ルクス様の生ち○ぽがお腹の中を、ほじくり返してるぅ」
ラフィーネはぎゅうっと背中をそり返し、はしたない声をあげて汗にまみれたスケベな胸元をシーツに擦り付けながら、腰をひねって更に結合部を深くしていく。
その度に、男の精を吸引するためだけに発達したサッキュバスの膣肉が、ズコズコと動くルクスを絶妙な締め心地で包み込み、にちゅにちゅっと蠕動し続ける。
「うおぉっ、すっすご、ううっ、こんないいの、うぐっ、咥え込んで吸い付いてくるぅ、うああっあっあっ」
思わず精を出しそうになったルクスは、目の前で腰の振動とともにリズミカルにゆれるサッキュバスのふくらはぎに口をつける。
「あん、脚も、脚もルクス様のものですっ…んあっあっ」
「ああ、当ったり前だぁ、全部、おっ俺のモノだ…あぁっいいっ、腰が腰が、ううぁっとっ止まらないぃぃっ」
若き王子は抱え上げたラフィーネの美脚にしがみつき、舌を這わせベロベロと唾液で汚しながら、腰をガクガクと振りたてる。
その度に、ルクスの亀頭が、聖者でさえ昇天させると言われるサッキュバスの極上肉壺の奥を突き回す。
「あひぃっ、るっ、ルクス様、ルクス様のおち○ぽが、ラフィーネの中をえぐって、んあぁっ、おっおま○こイクっ、イクっぅ、んあああっ、」
お互いの茂みどころか、下半身がぴったりと張り付くまで腰を密着させたまま、人間の王子とサッキュバスの美女は、性器をこね合い肉の音をたてて絡まっていく。
「はぁ、はぁ、はぁ、いい、たまらない、いいぞラフィーネ、こんな、こんなっ」
汗を滴らせる王子は、唾液まみれでテラテラと濡れる美脚を抱きしめ、ただがむしゃらにもっと深く少しでも奥で繋がるようにぐいぐいと腰を押し付ける。
「んあああっ、そっそこはグリグリしちゃ、んあああああっ」
擦り付けあった恥骨の間で、サッキュバスの興奮で肥大した肉の豆が淫液に塗れじゅびっと卑猥な音をたてひしゃげると、ラフィーネに無限の快感を走らせる。
ガクガクと振るえるラフィーネは、もう目の焦点も合わず、ただルクスの腰の振りに必死に合わそうと体をくねらせ細い腰を捻り、本能の求まるままに膣内の肉ヒダを波打たせる。
「ううぅ、もう、ラフィーネ、ラフィーネ、俺、がっ我慢ができない、きっ…気持ちよすぎてぇ」
あああっと喉をのけぞらるルクスは、性欲処理のサッキュバスの膣奥でぐりっと亀頭を動かし位置を固定すると、ぎゅっとその抜群のプロポーションを誇る肢体を抱きしめる。
もちろん、性欲処理の奴隷であるこの美女の膣奥にたっぷり膣内射精を、それも子宮に注ぎ込むような中出しをするためだった。
ルクスにとってこの美しく淫靡な女は、まさに溜まった肉欲をぶつけ精液を注ぎこむそのためだけの肉壺だった。
「だしてぇ、ルクス様のザーメン、あっ…あたしの中に、膣に直接注ぎ込んでくださいっ、ルクス様のスペルマをこの淫らなメス奴隷の子宮で味わせてくださいませっっ」
そしてそれを承知で性奴隷となったサッキュバスも、まさに期待した通りのご褒美を頂けるとわかると、情欲に狂った瞳で愛しいルクス王子を見つめ、ひくひくと物欲しげに子宮を震わせる。
「あっ、ああっ、味わわせてやる、俺のザーメンでお前の穴の奥まで中に詰め込んでやるっ」
ルクスはうおおおっと唸り声を上げると、欲望のレベルをぶちきれる程に高め、カクカクと小刻みに美女の子宮口を突き上げ、ラストスパートに入る。
「あひぃ、あひぃ、おっ、お、おま○こ、こっ壊れっ、んあっ、あっ、あっ、あああっうつ」
バイブレーションするようにたぷたぷ震えるラフィーネの豊満なバストから、汗が飛び散り男を狂わせる淫蕩な匂いがあたりに立ち込める。
「でるうぅううっ」
絶叫するルクスが、ラフィーネの脚をぎゅっと抱えこむ。
そしてそのまま、密着したサッキュバスの、吸精の淫魔の膣奥にドクドクとスペルマを放ち出していた。
「でっでてるぅ、ルクス様の子種汁、あたしの子宮に染み込んできてるっ、あっ、あっ、さっ最高です、美味ですぅ、ルクス様ぁっ」
ラフィーネは、汗を滴らせ腰をひねりながら膣奥でに中だしされている自分の腹部を見つめ、うっとりとした声をあげる。
「うっ、うっ、うっ」
神々のアーティファクトの力でブーストされたルクスは、限界以上の力を振り絞りドクドクと美女の肉壺の中にスペルマを注ぎ込み続ける。
「あひぃ、んあああっ、人間様のせーえき、せーえきがぁっ」
ラフィーネの糸をひくほど濡れた膣内が微細な肉襞をぐちゅぐちゅと扇動させ、さらにザーメンを扱きだし続けるペニスをシゴキあげる。
「うおっ、うっ、ううっ、とっ止まらない、ううぅっ気持ちよすぎるぅ、あぁぁっ」
まるで命を引き抜かれるような女の柔らかな秘肉でできた天国の快感。
生命の灯火といえる魂をすり減らす射精を、ルクスは止まることなく繰り返す。
頭の片隅では自らの生命を失っていくことはわかっているのだが、淫魔サッキュバスの蠢く絶妙の膣肉は、それ以上の極上の快楽をルクスに与え魅了していく。
「あひぃ、あっあああっ、こっこんな濃いの、おいひいっ、ひあぁ、おま○こ溢れるぅ、せーえきで溢れるぅっ、だめ、だめ、だめええぇっ」
ラフィーネは、王子のくれる快楽と精気に酔いしれていた。
その紫色の艶やかな髪を振り乱し愉悦に美貌を歪ませ、せっぱつまった嬌声を張り上げ続ける。
そして、なんと驚いたことにサッキュバスらしくなく、ラフィーネは無意識の内にあまりにも勢いのよく膣奥を叩く射精の快感から逃れるように腰をひねってしまう腰をはなそうとしてしまう。
「うっ…動くなラフィーネ、一滴残らず、俺のを…しっ絞り出してやるから…ううっ、ううっ」
だがすっかり膣内射精の虜になったルクスは、このサッキュバスへの吸精地獄から抜け出す最大の機会を自から放棄してしていた。
そして、あろうことか、自分からサッキュバスの腰をぐいっと押さえつけ、そのまま自分の腰を斜め上から再度突き入れ、膣口にぴったりと蓋をする。
「ううぅつ…動くなよぉ…全部…全部…お前の肉穴の奥に…子種を入れてやるっっ」
のしかかるような変則的な姿勢のまま、ルクスは肉棒の先端から、またドクドクとサッキュバスの中に精液を流し込む。
「あひぃ、ごっごめんなさいぃ、うっもう動いたり…しませんっ、あひぃ、たっ耐えます、耐えますからっ…だっだから、ルクス様の子種をぜっ全部体の奥まで押し込んでくださいぃっ、んああっ」
ラフィーネは両手で自分の髪をかき乱し、シーツを引っつかんだりしと快楽を逃がそうと上半身をくねらせながらも、言葉通りに下半身だけはしっかりと動きを止め、ルクスの射精を受け止める。
「うおおおっ…うっ、うっ、うっ、うぐうぅ、出てるぞ、出てるぞ、お前のはっ腹の奥に、ううぁっ…ぎっぎもちいぃぃっ」
ルクスは歯を食いしばり、快感で途切れそうな意識を必死で保ちながら、サッキュバスの長く白い脚を抱え上げ、しなやかな腰に乗りかかり、ドクドクと精を放ち続ける。
王子の精液と精気がラフィーネの体中にいきわたり、膣奥に染み込んでいく。
「あっ、あっ、あっ、ルクス様ああぁっ、あっ、あっ、あああああぁ〜〜」
絶頂を迎えるラフィーネの肢体。
黒い尻尾の先がピンと跳ね上がり、バランスをとっていた蝙蝠の羽が広がっていく。
そして美女のお腹の奥でヒクヒクとひくつく子宮の中に、ドピュッとルクス王子の最後のスペルマが注ぎ込まれる。
「んあっ…ぁぁ……ぁぁぁ………ぁぁぁぁ…ぃぃ…ぃぃ」
ラフィーネは瞳孔の開ききった瞳で、ビクビクと震えながら、極上の人間のスペルマを子宮に植えつけられ、至福の表情で目を閉じる。
その見事な曲線を描く身体は人間の精気をたっぷりと吸いあげ艶々と輝き、ほんのりと桜色に染まっていた。
「……………っぁぁ」
そしてサッキュバスの肉穴の奥へ精液を出し尽くしたルクスは、ゆっくりと抱え込んだ白い脚を離し、フラフラと倒れこんでいく。
はしたなく濡れ乱れたシーツにうっとりとした表情で横たわるラフィーネの白い肢体。
そのなめらかな背中に張り付くようにルクスは、絶妙の膣穴に肉棒を挿入したままの姿勢でどさっと倒れふす。
そして、そのまま吸い付くようなサッキュバスの桜色に染まった肌に誘われ、ぴったりと身体を重ねて横たわる。
「……はぁはぁはぁ、ラフィーネ、ラフィーネ」
「………はい、ルクス様、ルクス様」
そしてお互いの名前を呼び合い、性交の余韻に浸り満足げに汗に塗れた身体を絡ませ合っていた。
そんな二人の激しい交尾を、じっと見ていた長女のレイラは、ふふふっとこちらも満足げに声を殺して笑っていた。
……ルクス様ったら自分から腰を使われてしまいましたわね…ふふふ、これはとってもいい傾向ですわ、あともう一押しってところですわね、う〜ん、ここはこのままラフィーネ任せたほうがいいかも…小食のラフィーネはもう満足したみたいだけど、きっとルクス様は……
ルクス王子を完全に堕とす計略をめぐらせる「黒い翼」の淫蕩なサッキュバス。
そんなレイラの思惑など知らないラフィーネは、お腹の中にたっぷりたまった精液と身体を潤す精気、それに背後から抱きしめてくれるルクスの存在に、メス奴隷としての幸せを噛み締めていた。
だが、余韻を楽しむラフィーネの背後で荒い息を吐いていたルクスが、おもむろにその腕に力をこめ、抜群のプロポーションを誇るラフィーネの体に掴みかかってくる。
「あんっ、ルクス様?」
脇からぐいっと伸ばされ腕が、ラフィーネのたっぷりと丸みを帯びたバストをむにゅっと絞り上げ、さらに肩口から鼻息も荒く伸し掛かる王子の顔が舌を伸ばして接吻を求めてくる。
「ふふ、キスですか?ふふふ、どうぞラフィーネの舌をお吸いください…んちゅ、あふぅ、じゅるるぅっ」
ラフィーネは顔を背後に捻ると、迷うことなくそのルクスの突き出された舌に、自分のソレを絡め、くちゅくちゅと唾液を交換する。
「んちゅ…ちゅるっ…んはぁ…くちゅ…ルクス様…ルクス様の…だっ唾液…美味しいです…んんっ…ちゅっ」
頬を染め、激しい交尾の名残に浸るラフィーネは、ぴちゃぴちゃとルクスの舌を嘗めまわす。
だが、ゆったりとした後戯に耽る満足げなサッキュバスとは対照的に、ルクスは鼻息も荒くラフィーネの極上の柔らかな肢体をさらに激しく愛撫する。
女の丸みをもった柔らかなバストが、ルクスの掌に根元からぎゅうっと絞るように鷲掴みにされ、むにむにと形が変わる程に揉みあげられる。
さらに、その勃起した乳頭を指先がぎゅりっとつまみ上げ、敏感な部分をこすりあげ捻りつぶす。
「あっ、おっぱい、んあっ、ふふふ、先っぽひねって…んあっ、あひぃ、コリコリしてるぅ…ああっもう…そんなにしちゃ…んっ、んっ」
ラフィーネは、見事に盛り上がる豊かな小山の頂を摘まれ、ビリビリと走る快感の電撃に身をくねらせる。
人間様が与えてれくれる欲望たっぷりのその刺激に応えようと、急速にサッキュバスの身体が火照りだす。
「あふぅ、もうルクス様ったら、こんな下賎なサッキュバス相手に…あっん…こっ興奮して…弄りまわしてくださるなんて、んんっ、ああっ…ラフィーネは幸せ者の性奴です」
すっかり人間に支配される性奴隷が板についたラフィーネは、背後から抱き付きいちゃいちゃと身体をもてあそんでくれるルクスに嬉しそうに鼻を鳴らし臀部をこすりつける。
その潤った白い美尻の奥で、精液を吐き尽くたはずのルクス王子の肉棒がサッキュバスの膣肉に包まれ、ぐちゅぐちゅっとお礼をこめた優しい肉の抱擁を受けていた。
そんな魅力的な美女に背後から抱きついたルクスは、すっかり淫蕩な魔力に溺れ理性の箍をあっけなく失うと、さらなる快楽を貪ろうと猛然と動き出す。
「ラフィーネ、ラフィーネっ」
性奴隷の名前を呼び続けながら、腰をぐいっと突き出し、サッキュバスの肢体を横から強引に押さえ込んでいく。
「えっ、ルクス様?あひぃ…また中でムクムク大きく…んくっ、ダメ、ダメです、少し休まないと、まだ復活したばかりだから精気の補給が……ああっん」
ルクスがさらに求めていることを知ったラフィーネは、あわてて身体を揺すって王子の腕から逃れようとする。
ラフィーネの計算では、神々クラスのアーティファクトで増強されているはいえ、ルクスの精気はまだまだ回復しておらず、このまま快楽に溺れては危険な状態にあるはずだった。
だが、甘く魅力的な女の匂いを漂わせるサッキュバスのうなじをベロベロと舐めまし猛然と腰を動かし出すルクスには、そんなことは関係ない。
ただこの目の前の、柔らかでしなやかなメス奴隷の体を味わうことしか、その色欲に狂った脳裏には残っていなかった。
「はぁんっ…だっダメです、ルクス様ぁ、ごっご辛抱くださ…いいぃ、んあぁつ、むっ胸が…あぁ、おち○ぽっ、うあぁ、つっ突いちゃ、あぁっまたきちゃうっ、はうっ」
抱きしめられ身動きの取れないラフィーネは、いやいやと首をふり哀願する。
だが、ルクスの性欲に狂った身体はとどまることを知らず、たぷたぷと突き出されたバストを揉みくちゃにし、ぐいぐいと腰を捻らせる。
そして拒絶しているはずのラフィーネの身体も、またサッキュバスの本能の命じるままに、人間の精気を吸い取ろうと、ゆっくりと長い片脚をあげ王子の肉棒を迎え入れてしまう。
「あひぃひぃ、まったまた凄い音がしてます、るっルクス様ので…あっあたしのお腹の中…せっ精液がかき回されて、あひぃ、ずちゅずちゅっいってますっ」
「はぁはぁはぁ、俺も、俺も、もうとっとまらないよ、ラフィーネを、俺の性奴隷を抱いて性欲を処理したはずなのに…ああっきっきもちいいぃ」
ルクスは、片脚を上げ尻肉を開いたラフィーネの体を背後からしっかり抱きしめ、先程放ったザーメンがたっぷりと詰まった肉壺に向かって腰を突き入れ、その膣奥を押し広げ蹂躙する。
「ルクス様、ご主人様、もう、もう、やめてないと、本当に、ううあっ、ああっ、こっ腰をとめて…あぶっ、んっ、舌入れちゃ…あひぃ…にちゅ、んちゅ、あふこのキス好きぃ…じゅるるっ」
必死なってルクスの欲望を止めようとするラフィーネ。
しかし、ルクスはそんな性奴隷の制止などおかないなしに汗で濡れた白い肌にぴったりしがみつき、その美貌を捻らせ艶やかな唇を奪うと、とろっと唾液を含んだ舌を絡ませる。
「くちゅ…ひっ卑怯です…こっこん時に、キス、キスするなんて…んんっ、ひらを吸わないで…んあぁぁっ…ひもちいいぃ」
ルクスのはぁはぁと荒い鼻息と、ラフィーネの甘い喘ぐ吐息、それに舌が絡み合い唾液が攪拌される粘液の音がベッドの上を占拠していく。
「んぐっ…んちゅっ…んふぅ…ちゅちゅっ…だめに…じゅる…んふぅ…だめになるぅ…じゅるぅつ」
汗に塗れ湯気の立つほど淫蕩な芳香をはなつサッキュバスは、その肢体を幼い人間に好きなように犯され続けていた。
淫らに喘ぐ顔は、背後にぐいっと無理やり向けられ、氷のような美しさと褒めら称えられた凛とした美貌を、ドロドロと垂らされる唾液に汚され、引きずり出された舌はぴちゃぴちゃと人間のそれに絡んでいる。
さらに、人間の手によって掴みとられた雪のような白い乳房は、まるで搾乳するようように引き絞られ卑猥な形となっていた。
そしてとどめとばかりに、その桃尻に押し付けられた人間の下半身が、むっちりした尻肉の隙間から入り込み、肉棒を容赦なく子宮までさし入れるとグリグリと臼を引くようにこねまわしてくる。
「あひっ…だっだめ、ルクス様これ以上は、きゅっ…休憩を、さっきの二の舞になって…んひぃ、いやぁん、奥で、あんっ、あああんっ」
「やめる?そっ…そんなことココは言ってないぞ、ほら欲しいだろ、俺はもっと、もっとしたいんだ」
ルクスは、意地の悪い口調でそう言うと、さらに従順な奴隷を責めたてる。
「あひぃ、つっ突いちゃ、らめぇ、欲しく、欲しくなっちゃう、体が燃えて、んあぁっ、だめ、だめぇ、おっ犯さないでぇ」
肌を火照らせ身悶えながら拒絶の喘ぎ声をあげるラフィーネ。
だが、そんな言葉とは裏腹に、そのお尻から生えたサッキュバスの尻尾は、鞭の様にしなやかにしなり、ルクス王子の腰に巻きつくと少しでも逃すまいと二人を結びつけてしまう。
さらに、くびれた腰の付け根から生えた蝙蝠の羽の表面からは、長姉レイラの「黒い翼」には及ばないが誘淫の魔力をたっぷり含んだ蜜が分泌され、辺りに霧のように広がってく。
「うおおっ、またぎゅうぎゅ絞りだしてきたぞ、ラフィーネの淫乱肉穴が、ああぁっ、最高だ、このエロサッキュバスがっ」
男の精気を啜り取る準備をはじめるサッキュバスの甘い罠に絡めとられたルクスは、嬉しそうにそのスケベな肢体の変化に喜び、さらに自ら生暖かい肉の罠に潜り込んでいく。
「あひぃ」
勢いづいて背後から子宮を捏ねりあげるゴリゴリとした亀頭の感触に、ラフィーネは悩殺的なその抜群の美体をくねらせ、舌を突き出し嬌声をあげる。
「はぁはぁはぁ、なんだ…また舌を吸ってほしんだな…淫乱奴隷だけあって…俺の唾液が好物なんだな…あぁ、いいぞ、ラフィーネ、またお前の口を使ってやる、ほらもっと舌を突きだすんだ、ほら舌をだせ」
ルクスは好色な笑みを浮かべると、ラフィーネが舌を伸ばさないと届かない場所にわざと唾をしたらせる。
「るっ…ルクス様…んあっ…ルクス様の唾液は好きれすぅ……でっでも、でも…これ以上は…ああぁ…こぼしちゃだめぇ…唾液…ルクス様の唾液が…もったいないのぉぉ」
とろっと垂れたツバに釣られたラフィーネは、我慢できないようにフルフルと震える舌をさしだし必死に伸ばすと、じゅるっとご馳走を舐め啜る。
「ふはははっ…やっぷり俺の唾が好きなんだなラフィーネは、よし、ご褒美だ…じゅるっ」
人間の唾液に惹かれてさ迷い出てきたサッキュバス美女の舌先に、ルクスがじゅるるっとむしゃぶりつく。
「ふあっ…やら…やめらいと…いけな…じゅるるっ…んんっ、んんっ」
「じゅるっ、くちゅっ、くちゅ、んんっ、ほら、いいぞ、もっと舌を絡めて…んおっ、んんっ、ちゅぅつ」
ルクスの口から溢れた唾液が、うねうねと動くラフィーネの舌を伝わりその口腔に流れ込む。
そのまま絡みあう舌に引きずられるように、お互いの唇が重なり、二人の口の中で何度も何度も縺れあった舌が行き来する。
その間にも美女の汗に塗れた柔らかなバストは背後からむにむにと揉まれ、膣穴の奥では肉棒がズボズボと小刻みに律動していた。
「れろれろっ…んちゅ…んはぁ、ちゅちゅっ、じゅるるるぅ…じゅぷっ…ぷはぁ…あひぃおいひし、おいひの、くちゅ、じゅるるぅ…あぁっ口も胸もアソコも全部ぐちょぐちょになってルクス様に、あひぃ…おっ犯されて…あぁん、だめぇぇ」
ラフィーネは唇の端から交じり合った唾液の糸をこぼし、白い喉を反らして切れ切れの声をだす。
「なっ何がダメだ、こっこんな気持ちのいいこと…やっやめられるか、ううっ、こんなにスケベに乳首を勃起させて…うぅ…ま○この穴もズリズリさせて、うおっ、いいぞぉ」
「らめぇ、きゅっ休憩しないと…ルクス様ぁあっあん、おっおま○こはまた後で、つっ、突かせてあげるからぁ」
ラフィーネは大好きな人間に犯され、じんじんと熱くなる子宮から押し寄せるサッキュバス特有の吸精の欲求に必死に耐えていた。
……だめぇ、これ以上ルクス様に犯されたら、とっ止められない、歯止めがきかなくなちゃう…
だが、そんなラフィーネの気持ちとは裏腹にその貪欲で淫蕩な身体は、人間の性欲が与えてくれる精気に歓喜の涙を流し、紫色の髪を振り乱しあひっあひっとケダモノのような声をあげてしまう。
その時、ラフィーネの視界に、すぐ側でこちらを見つめる黒い翼をもつ姉の姿が飛び込んでくる。。
「姉さんっ…ふぁ、だめっもうわたし我慢が、ねっ姉さん、ルクス様を止めっ…止めて…こっこのままじゃ…また…あっ…あひっ…あひぃっ」
一縷の望みを託し、ラフィーネは姉に懇願する。
妖艶すぎる美貌と肢体をもつ彼女の姉は、ゆっくりと小首をかしげ犯される妹を見つめて思案すると、やがて彼女なりの結論をだす。
「う〜ん、わたしもどうしようか悩んだんけど、せっかくルクス様がその気なんだがらルクス様がやりたいまでやらしてあげたいわ」
そこは百戦錬磨のサッキュバスである長女レイラ、なにより人間様の欲望を第一に考えた「凶王の迷宮」の住人らしい返答だった。
「そっそんな、姉さん、おっお願いっ…あんっ…んはっ、だめぇルクス様ぁ、もっもう唾液は飲ませないで、むっ胸ひっぱっちゃ…くっくるちゃう、あひぃ腰も、腰もだめ、お腹の奥のグリグリもっ、あああん、姉さん、お願い…あっ、んぁっ」
ラフィーネは、その整った美貌をルクスに舐めまわされ強制的に唾液を飲まされながら、ビクビクと白い肌を震わし、さらに腹の奥で暴れるルクスの肉棒に甘い声をあげさせられる。
そんな肉欲に素直に反応するラフィーネと恍惚とした表情でその身体に抱きつくルクスを見つめながら、黒い翼の長女はニンマリと笑み浮かべる。
そして真っ赤に濡れた唇をすぼめると、そっと喘ぐ妹の耳元に囁きかける。
「それにほら、ラフィちゃんもと〜っても気持ちいいんでしょ、もう最高でしょ、これ以上はないってぐらい、あなたの姉のこの「黒い翼」のレイラが保証するわよ、ラフィーネ、ルクス様は最高よ、これ以上は無いわ」
ラフィーネは、その言葉に紫色の瞳をびくっと震わせ、姉を見上げる。
そんな妹の瞳に自分が映りこんでいるのしっかりと確認したレイラは、さらに妹の耳元にねっとりと唇をつけ、サッキュバス姉妹の家長としての圧倒的な力を込めて甘く緩やかに囁きかける。
「ラフィーネお聞きなさい、極上最高の快楽を味あわずして何がサッキュバスかしら?違う?ねぇラフィーネ?…ルクス様が…人間様が大好きでとっとも大事なのはわかるわ、わたしも同じですもの……でもねラフィーネ、わたしの可愛いい妹、よくお聞きなさい…だからといってここでやめてはだめよ、わかるでしょ?わたし達は誇り高き淫魔サッキュバス、本当に人間様に愛されたいなら…どうするかわかるわよね…そうよ、好きなら最後まで快楽漬けにしておあげなさい…それがあたし達の愛し方よ」
「姉さん、でも、でも、あひぃ、ああっ、らめぇ、らめぇ、んあぁつ、ルクス様、もう腰をひねらないで…んあああっ」
よがり狂うラフィーネは、姉の魔力の篭った言葉に増幅されるサッキュバスの欲求と、「支配される魔法」で増幅された主人であるルクスを守りたい気持ちの板ばさみでむせび泣きく。
だが、そんなラフィーネのモンスターらしからぬ悩みなど、その魅惑的な肢体に狂ったルクスには関係なかった。
ただ欲望の命じるままに、腕の中の極上の性欲処理サッキュバスの肉壺をほじくりかえし、その膣奥にズリズリと肉棒を擦りつけ続ける。
「あひぃ、こすっ…擦ってるぅ…うおっ、おっく…おっおま○この…んあっ…だっだめ…るっルクスさまぁぁっ…おおち○ぽズボズボしちゃだめぇ、ダメになるぅ」
肉欲に耐えるサッキュバスと、肉欲に憑かれた人間が、淫液に塗れながら絡み合う。
二匹の身体が蠢くたび、ぐちゅぐちゅと粘着質で淫靡な音が響き、湯気の立つほど濃厚な淫液がシーツに染み込み広がっていく。
「やっ、やめられない、やめたくないんだ、あぁっ…こんな気持ちのいい穴…てっ手放せるか…あぁっ、この穴の奥で…こうやってゴリゴリすると…うおっ、さっ最高だ、このエロ肉穴っ」
血走った目のルクスは、すでに王族の矜持も英雄の誇りもかなぐり捨て、美女の体に貪りつき、その白い尻肉に絶え間なく下半身を擦り付け極上の蜜壺の暖かさを堪能する。
「ほら、ルクス様もこう言ってくださっているわよ、ラフィーネよかったわねぇ、ルクス様ったらあなたのおま○こ穴が大好きみたいよ、ふふふ、エロ肉穴だなんて…サッキュバスとしては最高の褒め言葉よね、あぁん、わたしも後で絶対言っていただかないと……ねぇラフィーネ、ルクス様のスケベな肉穴ちゃん、こんな求められてもうやめるなんて言わないわよね?家長としての命令よラフィーネ、ルクス様にここまで言って頂いたんだからエロ肉穴らしく最後までザーメンの処理をなさい…それにルクス様の体のことなら心配ないわよ、ちゃ〜んといろいろ用意したでしょ」
そういってレイラはちらりと、部屋の隅にうず高く詰まれた様々なポーションやエリクサー、最後に癒しの光を投げかけるクリスタルへと順に目線を巡らせていく。
「ルクス様っ…あっあたしのことをそこまで…肉穴だなんて…ああっルクス様のザーメン処理をしたいっ、あたしのお腹で、ルクス様の性欲処理っ、このエロ穴でしてあげたいの…あふぅ…でっでも、ルクス様がぁ、あぁぁつ、んあっ、あっ、ひっもちいいぃ…ルクス様ぁ、ルクス様ぁ」
頬を染め嬉しそうな声をだすラフィーネ。
それでもその紫色の瞳はまだ主人のことを思う理性を残し、湧き出すサッキュバスの本能を押さえつけている。
……う〜ん、ほんとラフィちゃんったら強情なんだからぁ
レイラはぺろっと舌先で妹の頬から拭い取ったルクスの唾液を舐めながら思案する。
おそらく、ラフィーネにとって先程のレイラの暴走によるルクスの死が相当ショックだったのだろう。
確かにあの時は、急なことでまったく用意ができていなかったが、今度は300年間かけた人間様用の特別な準備がしっかりと用意されているのだ。
ラフィーネが心配するようなことはもう二度と起こりはしないだろう……と思う。
だが、一度こうと決めてしまったラフィーネはこれ以上レイラが魔力がこめた家長としての命令をしても心を動かしそうになかった。
……どうしましょう?ルクス様に逃れられない快楽の味をたっぷり教えてセックス漬けにしてさあげるまたとないチャンスなんどけど…う〜ん、そうね、やっぱりここは家長としてこのわたしが打って出るしかないわよね♪
ぶるんっと豊満な胸を揺らし、レイラは優雅に微笑みながら黒い翼をゆっくりと広げていく。
なんだか最初からこうなることを予想していたかのような笑みだった。
だが、そんなレイラも予想しない事態が起きていた。
「ラフィーネ、ああっ、お前は俺のザーメン処理用の奴隷なんだろ、ううっ、おっ、お前は、この穴にザーメン欲しいんだろ?ほら、ほら、どうなんだ?俺は出したい、たっぷり好きなだけ、大好きなラフィーネの肉穴の中に」
ラフィーネの耳もとに、レイラにかわり今度はルクスが、かすれた声で囁きかけだしていた。
ラフィーネの剥き出しのお尻を割り、肉ひだを掻き分けその膣奥にずっぽり収まったペニスが、その存在を示すように、びゅびゅっと先走りを迸らせる。
「そして…ラフィーネを…エロ穴奴隷のサッキュバスを…俺の子種で孕ませてやる」
それが淫液と汗と唾液に塗れ、息も絶えだえに喘ぐサッキュバスを狂わせる最後の一押しだった。
「はっ孕ませ……はひっ…いっいります、ザーメンいりますっ…おっ…おま○この穴に…ザーメン欲しいです」
ラフィーネははじかれた様にビクビクビクっと震えると、頬を染めながら囁くような小声ではっきりそう告げる。
そしてその紫色の瞳から、ゆっくりと理性の輝きが消え、サッキュバスの本能と、そして主人を愛してやまない女奴隷としての欲求に満ちた淫蕩な輝きを放ち出す。
「ああっ、お前はいい肉穴だぞ、ラフィーネ、そして最高に気持ちのいいエロ奴隷だ、うおっ!!ぎゅぎゅう締めてくるっ…ううぅすごい、中が今まで以上に動いて…ううおおおおおおっ」
心を決めたラフィーネの膣肉が、絶妙の蠕動を運動を開始してルクスの肉棒をくわえ込み、無数の繊毛で舐め上げ、幾重にも重なる肉ヒダで包みこみ、暖かな体温で蕩けさせていく。
「ううあああっ、いいいっ、いいいぞ、ラフィーネぇぇ、うおっ…あっあっ…れろっ」
ルクスは、下半身をしびれさす快感に恍惚となりながら、水を求めるように舌を伸ばし、男を狂わす芳香をはなつサッキュバスの頬を嘗め回す。
ラフィーネも、激しく求め返すようにその柔らかく雪のような白い肌を蠢かせ、一寸の隙間もなくルクス王子に重なり合うと、肉棒の先から指の先まで、愛する主人を体中で愛撫する。
「ああっ、あっ、あっ、ルクス様、お…おち○ぽ汁を、ラフィーネのおま○こで…全部ぶちまけて…淫乱サッキュバスを…あなたのラフィーネを…はっ…孕ませて…くださいっ…んああっ」
欲望を全開にするラフィーネに、ルクスがぐいっと腰を突き入れる。
「わかってる…ううっ、すげえ気持ちいいっ…ああっ、まってろ、すぐにラフィーネのま○こを俺のザーメンまみれにして子種をたっぷり入れてやるからなっ」
ルクスは腰をラフィーネの白桃のような尻にグリグリと押し付け、いきり立った肉棒で精気を吸い取る危険で極上な淫肉のつまったサッキュバスの膣奥を擦り上げ、ズボズボと穿りまくる。
「あひいぃ、おま○こぉ、ぉおっ、いいいっ、おま○こくるうぅ、くるちゃううぅ」
白い肌から甘い香りの汗を撒き散らし、あんあんと甘い声をあげるラフィーネ。
そのサッキュバスの尻尾は彼女が本気で感じている証拠に、激しくくねりパタパタと何度もシーツを叩いている。
「あひぃ、きてるぅ、あたしの…あうぅ…あひぃ、ひぃ、ひっ、かっ体の奥まで、おっおま○こ、ひぃ、いい、気持ちいいっ、ルクス様ぁ、ルクス様ぁ」
王子の腕の中で身悶え、男を狂わす声をだす淫蕩なるメス奴隷サッキュバス。
「ラフィーネ、あううっ、いいっ、この身体、この肌、イキまくれっ、いけ、いけっ、おっ俺のモノでイクんだ、うおおおっうっうっうううっ」
紫色のサラサラとした髪に、ルクス王子は恍惚とした顔で鼻を埋めると、形のいい耳に舌を這わせ、エロく濡れ光る巨乳を鷲づかみ指のあとが赤く残るほど揉みあげる。
「ふぁっ、はひぃ、あうっ、うっ、うっ、はい、イキまくります、ルクス様ので、ルクス様ので犯されて、ルクス様のモノにされてイキまくります…ああっ、イク、イクっ、イキまくって孕まされるぅ…お腹大きくなっちゃうぅ…あっあたしサッキュバスなのにぃ…あひぃ、らっ、さっサッキュバスのくせに…あっ、あっ…人間様の精液で孕まされちゃう…あぁっ、あぁぁつ、ラフィーネはルクス様のエロま○こですっ、あひぃ、ひっ、ルクス様のザーメンで孕まされちゃうイキまくりの性欲処理のサッキュバスれすぅ」
舌を突き出し喘ぐラフィーネの瞳は、もう恍惚とし焦点が定まっていない。
「ううあっ、ううおっ、ラフィーネぇ、お前の腹ん中、ああっ、奥までニュルニュル動きやがって、うううあっ」
「あひぃ、あたしもいいです、ルクス様ぁ、そこ、そこ、そこを、あったてるぅ、ルクス様のおひんぽっ、ゴリゴリしてぇ、あっあっあぁぁすごい、すごいのっ」
二人の体は、サッキュバスの男狂わせの肌から滴り落ちる催淫効果を含んだ汗で濡れ、お互いの体が隙間なく密着して蠢く度に、ずゅちゅっずっちゅと淫らで粘着質な音を奏で続ける。
やがてその絡み合う粘着質な音のリズムが際限なく早くなり、二人の交じり合う呼吸も同時に絶頂へと駆け上がりだす。
「うううっ、もう…もうイクっ、うおっ、こっ擦り付いてくる、エロ穴の膣肉が、俺のにズリズリ動いて、ああっまた出る、また出るぅ、射精するぞ、子種でるぞ、お前の中に、中にぶちまけてやるっ、うううぉっ、ラフィーネぇぇっ」
ルクスはそう叫ぶと、ぎゅうっとラフィーネを背後から抱きしめる
「あひぃ、はっはい、出してくらさいぃっ」
ラフィーネもグイグイとお尻を王子の臀部におしつけ、サッキュバス特有の蠕動する膣肉を全開にし、子宮を広げルクスの子種が注がれるのを待ち受ける。
「うううおおっ」
そしてルクスは、人間の子種をサッキュバスの膣内に植えつけ出していた。
ドクドクとスペルマを子宮の中に打ち出し、同時にラフィーネの美貌に掴みかかるとその唇に狂ったように舌を突き入れる。
姉であるレイラに続いて、次女のラフィーネもルクス王子の子供を身篭るために、その人間の子種を受け入れていた。
「ふぐっ、るっルクス様の、ざーめんがぁ…んふぅ…おま○この中にでてるのっ…孕んじゃうっ…んあぁっ…ああぁん…んぐっ…きっキスされながら…んっ…ざーめん入れられてるぅ…んちゅっ…じゅるるっ」
ラフィーネは恍惚とした顔で口腔内を王子の舌に貪られ、たっぷりと濃い粘つく精液を膣奥いっぱいに中だしされる。
「あひぃっ…あぁ…んはぁ…んんっ、んんっ、ちゅっ、れろれろ、んあっ」
背中から抱きしめる愛しい人間の心地よい感触。
淫肉のたっぷりつまった大きな乳房をもまれ、上の口にはネバネバの唾液を注がれ、下の口からは子袋の奥にはたっぷりと溜まるほどスペルマを注がれている。
ラフィーネは人間様の子種を膣奥いっぱいに頂いた至福感と、300年の渇きを十分に癒す精気の満腹感に包まれていく。
「ちゅくっ…んんっ…れろっ…大好きです、ルクス様」
それが人間の言う愛情なのか、それとも精気を吸い取るサッキュバスの欲情からきたものかラフィーネにはわからなかったが、ただ本心であることだけは間違いなかった。
「大好き、好きなの…あふぅ、んんっ、ちゅるるっ、ルクス様ぁ」
ドクドクと子種を注がれながら、差し出された王子の舌をはむはむと甘噛みするラフィーネ。
そんな全てを満たされていくサッキュバスとは対照的に、すっかりこのサッキュバスの肢体の虜になったルクス王子は、与えられる程にさらに渇望する欲望と快楽に狂っていた。
その腰は終わりを知らないかのように射精を繰り返し、最高の肉壺の中に、精液を、王子の生命の雫を注ぎこみ続けていた。
「あああっ、いいっ、いいっ、いいっ、ラフィーネ、ああっ、ああぁ、うぁぁぁぁぁ」
ルクスは淫蕩で従順な美女を孕ませたいという欲望の命じるままに、またしても自ら命を削って際限なくドクドクと子種をはなち、その度に精気を放っていく。
そう自分の限界を超えて快楽の命ずるままに、気持ちのよすぎる肉穴の中へ。
舌を絡ませ、豊満な乳房を揉みしだきながら、サッキュバスが精気を吸収するよりも、さらに大量に生命の雫をドクドクと注ぎ込む。
「ぅぁぁっ…ぅぅぅっ…ぃぃっ」
ルクス王子は、淫魔サッキュバスの子宮の中にありったけの子種を搾り出していた。
やがて、ビクビクッと最後の一滴まで、精魂を吐き出しつきった王子は、サッキュバスの腹部を満足げに撫で、その麗しい唇からじゅるっと舌を引き抜くと、柔らかで淫蕩な白い肌に埋まる様に身を沈める。
「………っ…」
そしてそのままルクス・ブラックムーアの意識は真っ白な空間に塗りつぶされていった。


どこからか、荘厳な鐘の音が聞こえてくる。
清浄な涼風の吹く黄金色の大草原。
そして、ルクスの体は透き通るように光輝いていた。
その神聖な光景にルクスは呆然と……することなく、はぁっとため息をつく。
「何というか、二回目になると新鮮味も薄れるな」
ルクスは人生二度目の臨死体験、いやまさに死後の世界を見渡す。
英雄達が死後訪れる約束の地。
まぁルクスもモンスターであるサッキュバスと死闘を、そうまさに死闘を繰り広げ倒れたのだから、この地に訪れる権利はあるのだろう。
もっとも、なんだか他の英雄達に悪い気がしないでもない。
「確かあっちの方に…」
ルクスは目を細め彼方に広がる草原の一角を見つめる。
そこには、前回と同じく荘厳な宮殿が鎮座していた。
そして、その前にたつ人影は…
確か前回は、母上かと思ったらレイラだった。
そして今回は…
「ルクス様ぁぁっ」
そこには、ラフィーネがにこやかな笑みを浮かべながら、たおやかに手を振っている。
しかも、その格好はけっこう際どいミニのウェディングドレスだった。
「お待ちしましたわ、御主人様」
ルクスは硬直した姿勢のまま、空ろに笑うと後ろにぶっ倒れていた。

「うわあああああああっ……俺はいったい…って、もしかしてまた死んだのか?」
流石に歴戦の戦士、二度目になると状況判断も手早いものだった。
「あらルクス様気がつかれたのね、今回は死にませんでしたわ、九割がた死んだってとこかしら、ラフィーネがルクス様の精気を全部吸い取る前に、快楽に溺れて気絶してしまって…」
レイラが暢気にそう言ってちらりと横に視線を向けると、そこにはぐったりとしかし幸せそうな表情で失神しているラフィーネが横たわっていた。
「まったくサッキュバスとして一人前だとおもって褒めてあげたのに、人間様の性欲に溺れて気をやってしまうなんて、まだまだダメな妹ですわ」
前回自分が暴走したことは棚にあげて優雅に微笑むレイラ。
「ふふふふ、そして今回もルクス様を救ってさしあげたのはこの私ですのよ、ほら先程差し上げたアーティファクトの効力ですわ、どんなに疲労しても、そう例え魂が疲れ果てても、その疲労を取り除き祝福を与え蘇らせる、このクリスタルの」
レイラが満面の笑みを浮かべ天蓋つきのベッドの上で暖かな光を発する神々のアーティファクト「イクシオンの輝き」を指差す。
するといつのまにかルクスの側に控えていた緑の髪の美少女も会話に加わってくる。
「それだけじゃないよルクス、あたしのあげたこの黄金の「結び目なき無限のリング」も役にたってるんだからね、これはねルクスの力を次元を超えて引き出してくれるんだよ、しかも死んじゃっても違う次元から魂を引き出して復活できるんだから」
そう言ってレンがルクスの手首に巻きつけられた一見ただの紐にみえるリングを撫で回す。
「それに、この部屋には他にもいっぱいいっぱい人間様を元気にしてくれるアイテムがあるんだから、この枕の中には不老不死の妙薬アムリタを染み込ませてあってね、それから床には…」
レンはとっても嬉しそうにルクスに説明する。
もちろんどの魔法の品々も、レンがこの300年間ただ人間様のためだけに収集した逸品ばかりだった。
さりげなく自分の有能さをアピールして、人間様に褒めてもらうおうというレンなりの愛らしい自己アピールだった。
しかしルクスは、そんな王族とはいえども目にしたこともない神秘の品々を語るレンの肢体だけを見つめていた。
先程あれだけラフィーネに吐き出し、しかもそのせいで死にかけたにもかかわらず、股間では依然として精力を並々とたぎらせ発情した種馬のような肉棒が聳え立っている。
そして、収まりのつかない欲望は、嬉々としてルクスに語りかけるレンの艶やかな唇や、健康そうな腰つき、ぷるんっと振るえる乳房に向けられていた。
……なっ俺は何を見て、だめだ…おっ俺は……いったいどうなってしまったんだ…さっ先だってあのサッキュバスに対してとんでもない思いを抱いていたし…だっダメ…欲望に…耐える…んだ…なっ流されるな…何としてもここから逃げ出し…そして…そして…
だが、そんなラフィーネの残した魔力の名残か、それとも二度も死んだせいのか収まりがまったくつかないルクスの思考とは関係なく、体力とともに性欲までブーストされ元気になってしまった体は、ゆっくりと眼前の緑髪の美少女に吸いつけられていく。
「それで、このポーションはね…んっ?ルクス?…ふふ、そっか、もう我慢できないんだね、しかたないなぁ」
欲望に犯された瞳で自分の肩に手を伸ばしてくる王子を見上げ、レンはにっこりと爽やかな微笑を浮かべる。
「いいよ、ルクスの熱いのあたしにぶつけて、あたしだってルクスのモノなんだからね…次はあたしでいいよね、レイラ姉さん」
「ええ、勿論よ、よく我慢したわねレン、たっぷり頂きなさい……さぁ、ルクス王子様、次はレンにたっぷりお情けを注ぎ込んでくさいませね」
レイラは嫣然とした微笑を浮かべながら、たぎる欲望に憑かれた王子の背中をそっと妹の方に押してやる。
「ああぁ…俺は…俺は…そんなこと…」
「ふふふ大丈夫だよ、ルクス、あたしルクスのこと大好きだもん」
何が大丈夫なのかさっぱりわからないが、ルクスの葛藤などお構いなしのレンは、可愛らしく微笑むと、長い睫に彩られた目を閉じて唇をすぼめ、純真な乙女となってルクスにその身をささげる。
「ああっ…ぁぁっ…ぉ…」
熱病に浮かされたルクスの体は、混乱する思考から切り離され、ゆっくりとレンの唇に顔を近づいていってしまう。
そして、その美しく瑞々しい濡れた果肉を貪ろうとした、その時。
「え〜ん、やっぱりミルもお兄ちゃんにプレゼントするぅ」
突然、今まで沈黙を保っていた末っ子のミルが、がばっとベッドの下から姿を現すと、両手に掲げた何かをガチャッとルクスの首に巻きつかせた。
「あっ!ミル何を」
「えへへへ、レンだけお兄ちゃんに気に入られてずっこいんだもん、ミルもお兄ちゃんに何かあげたかったんだもん♪」
そういって自慢げに無邪気なニコニコ笑顔を見せるツインテールの幼女。
どうやら、レンの魔法の品自慢に対抗したらしい。
「どうお兄ちゃん?これねミルが持ってる宝物の中でいっちばんカッコよくて、いっちばん魔力が高いんだよぉ…えっと名前なんだっけ?えへへ、ねぇ気に入った?」
してやったりと嬉しそうなミルだったが、何故だかミルのプレゼントもらったルクスは嬉しそうにするどころか、俯いてしまいピクリとも動いてくれない。
そして二人の姉達は、ミルがルクスの首に巻きつけたモノを見て……さっと顔色を変えていた。
「あっあんた…それ…ルクスっ!」
「ミル…なっなんてものを…ルクス様、ルクス様ぁ」
取り乱した声をあげる姉達に、ミルは怪訝な顔で「う〜」と唸りながら小首をかしげ、もう一度俯いたままのルクスを見上げる。

そこには、髑髏が連なった禍々しい首輪がつけられていた。

そこでようやくミルは、とっておきのこのお宝の名前を思い出していた。
「凶戦士【バーサーカー】の首輪……だったかな?」
「ミルのお馬鹿!なんてものをルクスに着けるのよ」
「ルクス様、しっかり、しっかりしてくださいませ」
レイラが悲壮な声をあげながら呪いのアイテムをつけたルクスを黒い翼と白い腕で優しく抱きしめようとする。
「きゃぁっ」
だが、ルクスの身体を蕩かすはずのサッキュバスの抱擁は、王子の腕の一振りであっけなく振りほどかれていた。
「……ルクス様?」
シーツの上に倒れ付し唖然とするレイラの目の前で、件の王子はビクッビクッと発作を起こしたように震えると、そのまままったく動かなくなってしまう。
そして、数秒後、その喉からまるで、地獄の底から苦痛と怨念をこめた呪音のような響きが漏れ溢れ出していた。
「ぐうううっっぅぅぅぅぅぅぅぅぅつっ」
それと同時に、黄金色の髪がまるで生き物のように波打ちだす。
澄んだスカイブルーの瞳が、見開かれ、いままでにない強い意思の光が溢れ出す。
その光は、全てをそう味方さえ殲滅する殺戮の意思。
「ぅぅぅっ…ぅぅぅッぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおっ」
まるで機械仕掛けの人形のように、ギシギシとその身をきしませながら、獣のように唸り唾液を滴り落とすルクスは、やがて、ゆっくりと立ち上がりだす。
その身からは、一介の人間ではあり得ないほどの強力な力が渦を巻いて吹き上がり、辺りを底冷えのする狂気に包み込んでいく。
「ああぁ…ルクス様、ルクス様」
王子に倒された姿勢のまま、混沌の力に覚醒していくルクスの名を呼び続けるレイラ。
「う〜ん…えっ…何っ…何がおきたの」
ぐったりと倒れていたラフィーネもその強烈な力の波動にたたき起こされ、あまりの光景に絶句する。
「ルクス……」
レンは、口元を押さえふるふると首をふり、姿形は変わらないが、その王子の内面が人間を超える人間へと変貌していく様を呆然と見つめる。
「お兄ちゃん?」
そして、いまだに状況がわからずきょとんしたミル。
その幼いサッキュバスの目の前で、しっかりと立ち上がったルクスがゆっくりと背筋を反らすと…
「ぐるるるるるるるるRURURURURURUAAAAAAHHHHHH!!!」
喉も裂けんばかりのケダモノの遠吠えを響き渡らせる。
それは、人間の戒めを解き放ったケダモノが戦いの狼煙をつげる咆哮だった。

凶王の迷宮、地下47階
選ばれし英雄の力と、神々のアーティファクト、そして呪われた首輪を身につけた、最強にして最凶の人間の戦士、【バーサーカー】ルクス・ブラックムーアが誕生した瞬間だった。

<4へ>
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誤字脱字指摘
8/22 あき様
ありがとうございました。