【イシュティ公爵記】


【第2編、シェイドアルカンの星追い狼編】【第2章】

【二人の生徒】

チカを身請けして数日、女の子の躾がまったく身に付いていないチカに召使の心得と閨技の伝授に勤めた。ハーシェが雌猫館で発現した魔法は神聖魔法の一種で「活性化」の変形だと思われた。魔法理論上は間違ってはいない。大抵は神官が神への信仰か狂喜への傾倒など純粋精神を媒体に力を引き出すのだが神への信仰に替わりイシュティの娼妃の規範をヒサイエに当てはめているのだ。純粋培養の王女という育ちが魔法を使える状態にさせたのだろう。まれに団結強固な騎士団が非常識なタフさで戦いぬいたり、カリスマを持つ軍団長が率いた軍団が敵の暴雨のような魔法攻撃の中を兵を率いて進撃して魔法兵団を打ち破った例がこの世界にはあるのだ。


そして魔法を使えるようになったのがハーシェだけではなくほどなくチカも使えるようになった。中年の持久力とテクニックに無尽蔵の精力を手に入れたが、二人してヒサイエに使う神聖魔法はヒサイエに筋肉質のむらむら感を与え、何か支配欲を満足させねばおさまりがつかなくなって来ていた。



彼女の生い立ちが分かってきた。物心付いたときには国中を荒らすガラの悪い盗賊団に囲われていた。さらわれたのかどうかは分からない。スリからカッパライ、コソドロ、盗賊の階梯を積んでナイフ、盗賊剣を学んだが歳を経て明らかに女の性質が出てくると盗賊団の頭は盗賊としての彼女に見切りをつけ強姦し、逆らえば「しつけ」と称し盗賊団構成員に輪姦させた。十分女の不幸を体験させ素の性格も出ないようにした後に雌猫館で働かせるようにしたのだ。男の子と一緒に育ち女の何たるかも知らないままやってきて、ヒサイエとハーシェを客に迎えたのだ。感謝と陶酔の元、チカは信仰のようなものを見つけたのだ。


そのうちきっかけがあれば「治癒」も使えるようになるだろう。ヒサイエは二人にイシュティの娼妃が副次的に持つ可能性があるもので本人の資質とわかっただんなさまが両方いて使えるものだ。と説明してやった。「だんなさま」を精神的触媒にしないと使える話でもないのだ。チカの場合はハーシェに置き換えても使えるかもしれなかった。いや、チカを作ったのは明らかにハーシェだ。雌猫館での交わりの中で「神聖」なモノを無意識に刷りこんだのだろう。おしえてやれよ、かわいそうだろう、という始める前の会話で教えちゃったのだ。


ヒサイエは考え込んだ。何か似たような・・・・。ボウチュウ術とかトキメという例があるっけか、どっちも対象者が男で女の技術だった気がした。


なるほどこおいうものか。


ヒサイエはこれらを考えると二人にお着せの服を作ってやった。やわらかい肌着と深青のワンピース、重ね着用の上短着(上短着にはヒサイエがこの世界で剣士を名乗るときに決めた紋章「星追い狼」)

、外套、家事用エプロンは揃えて他のこまごました留め金やアクセサリー、靴下、靴などは個々の好みをつけるようにさせた。


召使といったらメイド服。ハーシェやチカの年齢は制服も似合うだろうとデザインを制服っぱくしてやった。チカの小剣と二人の練習用胴衣も追加したがご愛敬の範囲だ。





ヒサイエの剣は現代一般に知られる日本刀のイメージからすこし短くし、幅を広くとった野太刀だ。基本姿勢は剣道の中段の構えで30代からの剣はスピードより筋力を使ったほうがよいと思ったので叩き割る能力を強化したのだ。格闘では少林寺拳法の打撃、間接、投げと昆を知っていたのでこれらを基本に練習した。ヒサイエは事務職だったが勤め先は警備会社だったので知識と若干の実践があったのだ。


アニメの物語をこの世界に置き換えて話してやる。例えば「ルパン三世のカリオストロ城」をルパン三世という凄腕盗賊がサムライという種類の剣士と弓使いと娼婦盗賊の仲間とともに難攻不落、アサシンの巣窟カリオストロ城に潜入し塔の上から姫君を救う話をカリオストロ伯爵城は本物以上の偽金を作っていてカリオストロスタイルのアサシンは両手で長い爪や剣を突くように使うんだ。とヒサイエが話をしてやるとチカなどはルパン三世クラスの英雄のような盗賊もいるんだと目を輝かせた。



それからチカとハーシェを前にウンチクを足れ練習する。実際、力技の強盗に不向きと判断されて雌猫館に売られたチカは呼吸と気配を見る集中力を得てどんどん活発さを取り戻して行った。

チカが元気な素を出して、ヒサイエが喜び、ハーシェも元気な傾向を喜ぶのを感じるとますます身が入るようになった。


ヒサイエはチカにあっという間に勝てなくなった。剣でも徒手でも昆でも気がついたら間会いの内側に入られているのだ。理由はなんとなく分かった。彼女達はだんなさまの呼吸を計るプロだったのだ。

ハーシェは受身や親指の付け根を抑えて相手を抑えたり圧迫止血法や三角巾の使い方、テーピングなど救急技術を学んだ。ストレッチや体を動かす考え方を教えて行くのだが二人は優秀な生徒となった。

公衆衛生、地理、気候、旅して回った土地のこと。料理、習慣、農学、しゃべってやれる事はいくらでもあった。チカには文字も特訓した。

召使教育は宿に女官経験者を呼んで裁縫や洗濯、掃除を学ばせた。後で追加する知識も多かった。洗濯板と叩き棒も作らせておいたが元女官はこっちのほうに関心したみたいだった。


夜は閨技とマッサージと按摩、弱点とツボ、バトン状の木棒をコロがして皮膚刺激したり、手の中に入る突き棒を使って足裏を刺激する方法など整体に関する実践を教えて3人で楽しんだ。

ハーシェとチカの猫修行も続いた。ほとんどがチカがネコでハーシェがタチだったけど。チカはハーシェに支配されたい役をやりたがったのだ。


毎日、ベッドに入る前の決まりごとでヒサイエがハーシェの時からやっている事が就寝チェックだ。就寝用の肌着やインナーで並んでひざまずかせ膝を立て肩幅より広く開かせ、腰を上げ、両手を後ろの腰の上で組ませる。胸を張らせ、顔を上げさせて口を開かせる。



まずはハーシェ。あーん、と開かれた口に鼻を寄せ匂いを嗅ぎ舌を見る。磨かれた歯や舌、内臓に繋がる口内の様子を確認して抱き寄せディープキス、舌で直接口内の感触を確認する。顔を両手で挟んで体側にそって手を降ろす。床の膝まで肌のすべりを確認し内腿を両手が触りあがって行く。まんこの両側を手のひらが上がって行きせり出された両胸をつつんで大きさ、形を確認し。腹をすべってまんこをつつんで終わりだ。


ハーシェに続いてチカも同じ手順で行なう。最初は避妊薬アプテの樹液の影響や旅のストレスで肌に影響があるかと調べていた。栄養や歯磨きなどの手間を省けば良いことはないので健康管理の一環でやっていたが今はチカも来たので完全に習慣化した。二人とも「金で買われた」奴隷だったのでこじつけたのだ。二人は疑問もなく受け入れていた。毎日、一方的に触られる検査はじれったく、自己主張はせり出した胸ができる唯一だ。


毎夜、前儀のような検査を受けてベッドに向かう。規則正しい生活だった。

チカは元気な少年ぽさを残しながらスレンダーな美少女という自分を徐々に受け入れて本当に美しくなっていった。


二人を連れて街を歩くとハーシェだけのときより注目された。王城に登城すると女官達の悲鳴があがった。

ハーシェは光る髪はアップにしているのは常の登城と一緒だったが控えめなシンプルなメイド服に光る銀糸のエンブレム。身につけた銅色、琥珀色の留め金と実用兼美のアクセサリーをつけていた。控えめな服が返ってハーシェの気品を上げており女官達は良く似た服なので決定的に差を思い知らされたのだ。いや、比べるなど考えつかないほど格違いだ。

チカはつややかなまっすぐの青黒の髪はボブで揃え、スレンダーな体形に健康的で好感が持てる笑顔を振りまいていた。もっとも注目されたのは胸に掲げた銀糸のエンブレムと手に持たされた細身剣の組み合わせだ。美少女でりりしく、かわいいという奇妙な混在感があって、こちらは女官の範疇から大きく方向性が違ってやはり比べられなかった。

チカは登城ということで最初は怖がったがヒサイエの後ろをハーシェと並んで歩いているとどんどん誇らしくなってきたのだ。ハーシェもそんなチカを笑ってくれたのでますます図にのったのだ。


ヒサイエにはなんとなく分かった。女官はエンブレムの付いた服など着る機会がないのだ。貴族の女子にあっても、女騎士のように戦場で功績があって男装のものか爵位をついで女領主になるか、騎士のような名誉は賜れない。いやドレスや女官服にはそのようなものはつけられない。伝説では女騎士はいても彼女達がいるこの時代のこの城にはそんなものは存在しなかったのだから、チカのスタイルは快挙だったのだ。


当然のことながら諸外国の大使級の外交特権を持つヒサイエ卿の従者だから主人の意向できたことなのだが城の女官にはかなりの刺激だったらしい。ハーシェだけの時も従者が女性の召使なら対応は女官がやるべきだとやりあって控えの間の接客は取り合いになったが今回もそうなったもそうだった。


騒ぎ立てる家臣達に気づいて国王は帰りしな二人に謁見を許した。


「ハーシェでございます。」

ハーシェは両手でスカートをつまんでしとやかに礼をして名乗った。

「チカでございます。」

チカは左手に持った剣を剣帯にさし、元気に名乗った。


王は傍らに立つヒサイエに聞いた。美しい組み合わせだな。ヒサイエ卿は召使に囲まれるのが好みなのか?と


ヒサイエはほほを掻きながら。まあ、そうです、家事に関しては二人はまだ見習いですが。と答えた。王と側近はヒサイエがほほを掻いて目をそらせている間に目配せしてうなずいた。





【シェイドの館】

登城から数日後、宿のヒサイエ達を王の側近が訪ねてきた。館を送りたいとの申し出にヒサイエは少し渋った。このような申し出を受けて恩を売られることから避けてきたのだが、気に入らなかったら返してよいから試していただきたい、との懇願に負けたのとハーシェとチカを手に入れて定住を考えていたので受けることにした。連れて行かれたのは貴族や将軍の王都館が立ち並ぶ一帯に近くで塀付き館に庭、馬場、衛兵教練場までついた城館であった。聞いてみるとやはり元は貴族の城館で今は王家が管理している物件ですと返事があった。


このような広い館は手に余るとヒサイエが言い募ろうとしたとき城館の門が見えた。そしてその前にズラリと並んだ女官達が出迎えたのだ。


王の側近はちらりとヒサイエの方を向くと説明しだした。館を構えるにあたってさすがに人手不足でありましょうから最小限の人数をお付けいたします。国内の信頼できる筋から集めたものと城からの志願者で卿のお情けをいただくことも言い含めてあります。衛兵は城から1個小隊を派遣いたします。館の下働きと警備兵を直接ヒサイエ卿が雇えるように年金も至急されます。と言って心配そうにヒサイエを見た。


ヒサイエの方はハーシェとチカと相談しようと顔を向ける。側近を遠ざけ意見を聞く。


「おい、どうする?」

ハーシェとチカは不思議そうだ。


「だんなさまのような方が女の方を囲うのは当然ではございませんの?」

王宮の奥で育ったハーシェは地位がある殿方が側女をおく話は聞くことだし、ましてや今はイシュティの娼妃だ。だんなさまの種まきに積極的に協力して畑を耕すためにチカと経験させたと思っていたのだ。チカも右に倣えだ。ちらりとみる女官達はつぶぞろえのようだ。


ヒサイエは結局、館に入った。館で出迎えたのは全員女で20代前半の世話役の男爵未亡人と召使頭の2人、18歳までの召使と見習い召使が5人、召使頭の娘が一人で合わせて8人が出迎えた。


「よろしくたのむよ。話を一人づつ聞きたい。俺がヒサイエだ。」

部屋に入るとヒサイエは事情をよく知らないことを正直に話して自己紹介を互いにするよう言った。


「サーラ・デュー・フォン・レッグフォレスト男爵夫人です。夫は死別し身を遊ばせておりましたので館を新しく構えるヒサイエさまのお世話をさせていただきます。」

25歳を出ていないスレンダーな体型でありながらちゃんと女の肉とラインを持っていて熟し所の女性だ。ストレートの金髪。ハーシェ同様の気品を成熟させ非常に美しかった。すらりと流れる銀糸のドレスを着ておりなぜこの女性が家怜のまねごとをするのか分からなかった。マダム接待を狙ってるんだろうか、とヒサイエは思った。


「アン・マクファニーでございます。家事を取り仕切るよう言い使っております。娘、リリアは見習いに上がる歳ではありませんが一緒にお使いくださいますようお願い申し上げます。」

女官服を着ていた。豊かな胸を持ちながらどうやら家事で本当に体を動かすタイプらしく腰がきゅっとくびれていて生活感がある感じがした。波打つ栗毛色の髪は親娘そろって女らしかった。


「ポーラでございます。」

「ハリエットでございます。」


・ ・・・・


個性的に見える召使と見習い召使はどうやらでは騎士階級らしかった。しかし一見して裕福な育ちでないように見えた。十分貞淑で若く美しい様子だ。好奇心が抑えられなくて皆顔にでていたが・・・。


「ハーシェでございます。わたくしはヒサイエさまの奴隷でございます。」

ハーシェはそう言ってにこっと笑った。自分の立場にまったく卑下びた考えをまったく持って居ない堂々とした態度だった。まったくそのとおり雇われている離れた関係ではなくヒサイエのモノなのだからと自然にそのような自己紹介になったのだ。


「チカでございます。わたしもだんなさまの奴隷です。」

同じようにニパッと笑った。こちらはハーシェと同じ身分と名乗れることがうれしいのだ。


「あー、、、この二人は俺のもんだからそのような紹介になったが、、召使だ。」

貴族のサーラ以外は目が丸くなって動揺が出ていたのでバツが悪かったのだ。次に一人づつ部屋に呼んで話を聞いた。

男爵未亡人サーラは俗に言う没落貴族の家系で荘園も父の代には失っていた。サーラは婿を取ったが子供もできず。婿は外で子供を作ってタネなしではないことを散々証明してから死んでしまった。サーラは子供ができない体である事に傷つき、未亡人となった後、自暴自棄になったと正直に告白した。


「求められるまま色んな殿方に体を任せてしまいました。王宮からのお話もその経歴を知ってのことでしょう。わたくしを女と思ってくださるならお求めくださいませ。」


サラリとサーラは口にした。たおやかで気品あふれる女性が自分を征服してみろといったきがしてヒサイエの股間はたぎった。


次に呼んだアンもサーラと似たようなものだった。荘園もない平騎士にとついで早々と夫と死別。女の身で働く方法は機織の内職ぐらいしかなく身を持ち崩そうとしたときに王宮から、後添えに行くつもりで、と働き口の世話になったとのこと。ヒサイエ卿に満足していただくあらゆる手段を行使するよう申し付かっているとのことだった。娘の年齢から考えて見習いに上がると同時に子供を作ったことになるのか?と聞いたところ。そうです。と顔を真っ赤にして返事した。アンの体は肉感的で襲いたくなるのだ。成人の儀が済む前にあせった男がお手付きしてしまったのだろう。娘にも早くもそのような空気の兆候があった。ただし非常に堅い教育を受けてきていて清楚でまじめという性格はすぐ分かった。


召使、見習い達も実家が豊かでなく、兄弟が多いとか恵まれない類の娘達であることは分かった。全員騎士の家の出で城で見たハーシェ達が印象的で、王宮に残って年季が明けて家に帰っても嫁に行く持参金すら出せない家での見の上の事情もしっていたから。ヒサイエが貴族として館を構え、大成することに期待したようだった。親か仕える主人が結婚相手を認めて持参金を出すシステムなので王宮の女官の中にはそのようなチャンスを待つ女性もいたのだろう。実際ヒサイエは仕官すれば爵位を貰えそうだった。前フリの館が将軍か伯爵より上の格式の城館だったので彼女達の読みもあながち外れているわけではなかった。彼女達の望む体面は保たれる将来になるだろう。そのためには奉公を期待されているのかもしれなかった!



「サーラから抱くことにしたいが・・・。」

「わたくしたちにお任せくださいますか?」

夕方のもてなしが無事すみ。サーラを相伴させて雰囲気を味わったがサーラの囚われているトラウマを解消させるにはハーシェとチカの協力が必要だった。「活性化」がサーラの不妊治療に効くかは分からないが二人掛で卵巣と子宮を刺激できないか考えたのだ。ハーシェ達の神聖魔法はまだ系統だってはいないが「活性化」「浄化(解毒)」「祝福」など体に関係あるものから発現してのち「ヒーリング」「障壁」などへ発達するものと思われた。

神聖魔法は非常に珍しい魔法だ。神官達でも使えるものは少ない。魔法使いの魔法は学べばある程度は使えるが神聖魔法の使い手はそうはいかない。信仰があっても波長のあう資質しだいなのだ。ヒーリングについては信仰に関係無く発現するケースもあるが個人的資質が大きいとされていた。


「頼む。」

ハーシェ達に相談した結果やってみる事になったが彼女達はまだ魔法を使っている自覚が無い、精一杯奉仕をした結果がだんなさまを喜ばせている。といったレベルだ。頼むとはつまり男爵夫人に奉仕を頼んだのだ。子宮とか卵巣とかの体の仕組みの知識は教えてあるので刺激するように言いつけた。



するりと滑らかな空気をまとわりつかせた大人の女を抱き占める。

心の傷の諦めが感情をうつろにしていても男に抱き占められると貴族の育ちゆえか、なぜ自分がこのような境遇にいるのか一瞬考える表情になる。きゅっと体をローブの上から抱き占めると心をもどすのだが・・。

ゆっくりディープキス。


「お前を妊娠させる。」

「・・・・・・・お好きになさいませ。」

ハーシェとチカを呼び込む。

二人は左右からサーラの手を取ってベッドに導く。二人で一つのような連携でテキパキとベッドにひいたシーツにうつぶせに横たわらせると頭の先からマッサージを始めた。二人の両手はサーラの肌を刺激する。首、肩、腕、手の平、指、脇、腰、太股、脹脛、かかと、足裏、足指。ぱきぱきとことをおこなう。1時間ほどほぐすとローブをはいで素肌にするとハーシェは香油を手に取り刷りこみはじめる。足裏やかかとなど皮膚の厚いところは特に念入りにすりこむとサーラは完全に力が抜けてしまったようだ。お尻の穴にハーシェの手が沈んだときにはビクっと体を振るわせた。


「やっ、、、やめ、、。」

「いけません。続けますよ。」

ハーシェは休ませることなく後ろの穴を徹底的にほぐす。チカは上半身を抑えて腰の後ろ腎臓の裏を指圧で刺激した。


あ、、お、、、。

マッサージの刺激の吐息が続く。背後を完全に香油を塗り終わると今度は仰向けにさせた。


ぎゅ、、ぎゅ、、ぎゅ、、。

ハーシェは頭の方にチカが足に回って顔と足指に香油を塗りこんだ。顔の繊維にそったマッサージ、反射を利用した足指刺激、前肩、すね周り、乳房脇、前太股、腎臓、まんこ脇と指圧を続けた。最後は二人の親指の腹がチカは卵巣、ハーシェはクリトリスよりすこし上の子宮を香油を塗りながら刺激した。


サーラも香油マッサージを受けたことはあるがその手際には関心するしかなかった。もう蛸のような軟体動物になった気がするほどすべてを忘れリラックスしてしまった。


二人は敷いてあるシーツでサーラを包んで余分な香油を拭き取る。べとつくところをすべてなくしてシーツの上からサーラの下腹を刺激する。クリトリスと上1センチ程度まであるクリ管を刺激し、まんこや乳房そのものをシーツの上から刺激するとシーツを再び開いて両側から卵巣の上に愛しげにキスをした。



ヒサイエは月のような上流麗人が吐息を漏らし続ける光景をゆっくりワインを飲んで楽しんだ。ことが終わってシーツが広げられるとそこには汁を滴らせた熟したざくろの実のようなまんこがあった。

準備ができました。ハーシェが言うとヒサイエも服を脱ぎベッドに上がった。サーラは目隠しをされ万歳脇さらしにされていた。ハーシェ達は完全にこれがはじめてのお迎えの作法だと思っているようだ。


まあ、いいか。ヒサイエは苦笑しながらサーラの股を割って体を抱きしめる。ディープキスしながら胸をゆっくり刷りつけるながら腹を押し出しすように腰を進めた。


くちゅり。


小さめのサーラのまんこにずっとちんこが差し込まれる。

ヒサイエはちんこでサーラのまんこを探るように動いた。唇を離しサーラの首筋に顔を移動させると頭の上にハーシェが座りこんで何も聞こえていないようすのサーラに何かつぶやいていた。チカの時と同じか、と思ってそちらはまかせることにした。チカには一人じゃ収まらないからアンをこの調子で先にほぐしておいてくれるように言った。うん、わかりました!とチカが部屋を出て行くと再びサーラに集中する。


ズシッ、、、、、、、、、、、、、ズシッ、、、、、、、、、、、、、、ズシッ。


ヒサイエの一撃一撃が重い打つ込みがはじまる。くちゅり、くちゅりとまんこは叫ぶ。

ふと何が入ってきているのか気が付いたようにサーラがびくっと体を震わす。きゅっとまんこが締められたと思ったら目を見開いて体がびびびっと微動していた。


「よ!」

目隠しをしているから見えないだろうがヒサイエがニヤッと笑いかけると顔が泣きそうになり口がガマンするようにわななく。涙をこらえようと必死のようだ。

のしかかった男が男爵夫人の虚勢をはじき飛ばし少女のような性格を暴き出す。

男の手はやりたいほうだいだ。


「女はどんどんイッタほうがいいんだぜ。体が成熟している証拠なんだ。子沢山な女は、のしかかれば濡れて抱き占めればイッテしまうんだ。イキっぱなしって知ってるか?そういう体になるんだ。」

腋毛のフェロモンを存分に楽しむ。サーラの胸が、はんはん、いいながら跳ね上がりヒサイエの愛撫に答えようとする。

「淫乱になれっていうことじゃない。お前は一人男を決めてそいつの雌奴隷になるんだ。メスになって夢を見ても男の精を搾り取る夢を見るくらいになるんだ。」


あはぁぁぁぁーーん、ああ、、、、、、。


サーラがあえぎをガマンしなくなりまんこのひだがしゃぶる動きをする。きゅっきゅと絞るだけじゃない。ちんこを一生懸命引き込む動きだ。


「ん?俺でいいんだな?かわいい子だ。」

ズシズシズシズシ


はぁん、はんはんはん


射精モードに入り下半身を連続で押しつぶすように打ち込む。あたまのなかで俺の子供が欲しいって思いっきり叫ぶんだ。


おうぅ


ズヴューーーーーーーーーーーーーー。どぴゅー。


まんこのひだがイソグンチャクのようにちんこの射精をうながすとヒサイエは思いっきり射精した。ちんぽを走る精子の振動がサーラを痙攣させるかのようだ。きっちり一撃を出し切るとゆっくり抜き出す。


チラっとハーシェを見るとそのセリフに平常ではいられないように内股を抑えていた。足にそって淫液を漏らしていた。


「ハーシェ!服を脱いでベッドに上がれ。」

ヒサイエはそういうとハーシェを剥いて横たわらせる。前儀などなく一気に挿入し射精体勢にはいる。


はんはんはんはんはん、、、。


「ハーシェ。お前も体ができてきたら必ず妊娠させてやる。いいな?」


ハーシェはズシズシとヒサイエを受け止めながら首を振った。目に涙が溜まってた。

俺の精液で妊娠するんだぜ。耳元でつぶやいてやるとハーシェの上品なまんこがうれしそうにしゃぶる。


どぴゅーーーーーーーー。


連続発射したはずがハーシェに対しての射精量がものすごい量となった。

ちゅうぅぅ。とディープで決めたあと、後は任せていいか?はい。という会話をして引き抜く。ハーシェが奴隷の務めとばかりにひざまずいてちんこを口淫し、精道の精液を吸い上げる。丁寧な、くちふくみのあと。アンの所に行ってってくる。とローブを羽織ってハーシェを抱き占めてキスをする。ちと自分の味がしたがハーシェの献身には感謝しているので気にしない。


部屋の扉をあけると女が暗い廊下を逃げて行くのが見えた。

ハーシェを振り向くとニッコリ笑って、ポーラさま達ですよ。

なるほど当然ハーシェは気が付いていたが害が無いと判断したのだろう。


「じゃあ、いってくる。」

「いってらっしゃいませ。」

ニヤっとハーシェに笑いかける。ハーシェはぽーっとヒサイエの方を見ていたがお任せくださいませと言ってヒサイエを送り出した。

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