「良い子と過食症 家族と援助者のためのQ&A」 R.T.シャーマン・R.A.トンプソン 斎藤 学監訳 創元社 1600円 過食症の理解と援助に役立つ本です。どんな障害なのか…どうしてそうなってしまうのか…そして、どうしてあげたら良いのか…とてもわかりやすく、出来そうなことが示されています。まずは理解することが支援の始まりではないかと実感させられました。摂食障害の家族の方々に是非読んでもらいたい一冊です。 |
「こころの科学 112 拒食と過食」 青木 省三・村上 伸治編 日本評論社 1143円 現代病とでも言うのでしょうか…思春期の女子に増えてきているようです。拒食や過食以外にモロモロの問題行動もついてきます。専門的な治療が受けられる医療機関が少ないことや、症状が長引く、繰り返すことで本人だけではなく家族も巻き込まれていきます。現在では、摂食行動に焦点を当てる方法と環境に働きかけて行く方法とが回復への取り組みのようです。 |
「共依存 自己喪失の病」 吉岡 隆編 中央法規 2400円 相手のために…私がいなければ…それは共依存のサインなのかもしれません。アルコール依存症のパートナーにつけられた概念の言葉でしたが、今ではトラウマがごとく言葉が独り歩きを始めてしまったかのように思えます。自分自身のことで物事が解決しえなくなってしまった時、「私は今…」と問い直して欲しいと思いました。「まさか、私が…」と思ったら共依存状態に陥ってしまったのかもしれません。誰にでも起こりうることとして知っておいて欲しいと思いました。 |