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わたしらしいお産

出産方法のいろいろ 妊娠・お産の本 バースプラン
 お産の施設出産の経過と医療行為

 私は10年前に第1子を助産院で水中出産し、6年前には第2子を個人開業医でアクティブ・バースで出産しました。私が何故そのような出産方法を選んだのかと言うと、「陣痛が怖かった」のと「分娩台で固定されて自由を奪われることが我慢できない」と思ったからです。恐怖感や不自由さがストレスとなることでお産に対してネガティブにならないためにはどうしたらいいのだろうと考えるようになりました。

 初めての妊娠中は、とてもたくさんの本を読みました。夫とも話し合い、自分と赤ちゃんにとってどんな出産が望ましいのだろうと考えました。そして、私は自然に主体的に出産したいと決めたのです。それは、赤ちゃんにとっても産まれたい時に産まれてくることになるだろうと思いました。私にとっての自然なお産は医療行為をできるだけ伴わない本能にゆだねた「待つお産」となりました。そこで水中出産をすることを選びました。水中出産はどこでもできるわけではなかったので、少し遠方ではありましたが、積極的に行っている助産院で出産することに決めたのです。

 第2子では、初産での経験から個人開業医での出産となりました。その経験とは…理由はいまだにわからないのですが、会陰だけではなく膣内まで裂けてしまったことです。血圧が計れないほど出血が多く、助産院では医療行為ができないため縫うこともせず、自然治癒力に任せてしまいました。その時は、「赤ちゃんに何もなくて良かった」という気持ちで一杯だったので自分のことは我慢できたのです。ですが、陰部の腫れはなかなか収まらないし、痛いし、産後辛かったのは事実です。赤ちゃんが無事なことはもちろんですが、産んだ母親も元気でなくては産後はしんどいと知りました。そんなわけで医療行為が必要になった時に即医療行為が行えることは必要だと考えました。

 安心と安全を求めてはいますが、主体的に産むことももちろん大切な私のお産です。そこでバースプランをたてることにしました。バースプランとは日本語で言うと「出産計画書」となります。どんなお産がしたいのか具体的に計画をたてて、医師や助産師と確認し合います。そのためには出産の経過やその経過ごとにどんな医療行為をすることがあるのかなどの知識が必要です。医療行為には予防的なものと対処療法のためのものとがあります。また、その産科施設では日常的に行われているものもあります。バースプランをたたき台として、「どんなお産がしたいのか」を医師や助産師と「インフォームドコンセント(=十分な説明と同意)」というよりも「インフォームドチョイス(=十分な説明と選択)」していきました。

 私は運良く希望にできる限り協力していただける医師にめぐり合いました。「分娩台は使わずに産みたいのですが…」ドキドキしながら問いかけました。「うん。そろそろやってみてもいいかなと考えていたんだよね。やってみましょう。」そして、分娩室の分娩台の横にマットを引いてのアクティブバースとなりました。あいにく陣痛のついた日に担当医師は不在となってしまいましたが、引継ぎがしっかりとなされていたおかげで無事に望むお産で赤ちゃんを腕に抱くことができました。その時、担当医師が不在にもかかわらず私のバースプランがスタッフに行き届いていたことには本当に感謝しました。また、その時担当してくださった先生が暖かく見守って下さりながら、お産への的確なアドバイスをしてくださったことも本当にありがたかったです。助産師さん達も介助しずらい体位にも関わらず暖かく励まして下さったことをありがたく思っています。

 私は私自身を実験台にした2種類のお産を試みたことになります。自分勝手のようでもありますが、私自身が主体的に産むことを選ばなければ出会えなかったお産です。お産は女性にとって一生に一度か二度の出来事です。どんなお産になるのかはなってみなければわからないことです。生きるか死ぬかの出来事でもあります。お産はどう生きていくのにかも大きな影響を与えてしまうくらいとっても大切な、大事なことだと私は考えます。貴重な経験でもあります。どうぞあなたの人生においてかけがえのない時であることを私は望んでいます。

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出産方法のいろいろ
  皆さんにお願い 復刊ドットコムへの投票のお願い
 出産方法のいろいろをまとめるにあたって「自分で選ぶ産みたい産み方 らくらくお産」 (寺田恵子著)を参考にさせていただきました。初めての出産の時この本を何回もめくりました。今でもサークルの時にお産情報を伝えるために使っていますが、すでに絶版になってしまいました。是非復刊して欲しいので賛同していただける方は投票をお願いします。
 「復刊ドットコム」< http://www.fukkan.com/ > では、皆さんの投票により絶版書籍を復刊するサービスを行なっています。
● 書籍名:(自分で選ぶ産みたい産み方)らくらくお産
  http://www.fukkan.com/vote.php3?no=13012 へ皆様の一票をよろしく
  お願いします。
もっともポピュラーな
「ラマーズ法」
発祥地はフランス。
 独特な呼吸法や夫がお産に立ち会うことなどで気持ちをリラックスさせ、お産に対しての不安や恐怖感を取り除き、できるだけくつろいだ状態で陣痛の痛みをやわらげつつ、乗り越えて自分の力で赤ちゃんを産む方法。
 自分の力で赤ちゃんを産む意思をもつことが大切です。妊娠の経過や赤ちゃんのお腹の中での成長ぶり、産むための体の仕組みなど妊娠・出産に関する知識を知っておきましょう。
 「ヒッ、ヒッ、フー」と呼吸のリズムや深さで子宮の収縮感を自己コントロールする胸式呼吸法と体の緊張をやわらげるストレッチ体操(筋肉や関節を伸ばす柔軟体操のこと)などのリラックス法を妊娠中に繰り返し練習します。呼吸法はお腹の中の赤ちゃんに充分な酸素を送る効果もあります。
 お産の不安定な精神状態を支え、同時に呼吸法のリードをしてくれるお産のパートナー(ドゥーラといいます)がいると安心できます。パートナーは夫が理想的ですが、信頼できる人であれば誰でも大丈夫です。
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仰向けではない
「座位分娩法」
 専用の分娩台に座って重力を利用する方法です。アクティブバースのひとつですが、お産の進行をある程度までは医療の管理にゆだねることになります。
 従来の分娩台での仰臥位(仰向けの状態)よりも上半身を起した姿勢の方が分娩時間が短くなり、胎児への酸素供給量が増えるなど、母児にとってメリットが多いことがすでに証明されています。お産をスムーズに進行させるために、子宮口が完全に開いたことを確認するまではいきまないように、自然に起こるいきみを上手に逃がせるよう妊娠中から呼吸法などをトレーニングしておくと良いでしょう。
 腹圧がかけやすくなることでお産の進行がよりスムーズになりますが、いきみやすくなったり、上半身の重みによって会陰部がむくみやすくなったり、会陰裂傷を起こす確率が高くなります。いきみが強く、頻繁になって、いよいよ我慢出来ないというところになったら分娩台に座るようにすることでトラブルを防ぎやすくなります。
 産婦さんが全てを自分の視野に納めることができ、赤ちゃんが産まれてくる様子を自分の目で直接見ることができます。
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イメージの
「ソフロロジー法」
発祥地はフランス。
 禅やヨガなどの東洋的なリラックス法で陣痛をあるがままに受けとめ、産む苦しみの中にありながら赤ちゃんの誕生を楽しみに待つという積極的なお産。セルフコントロールの一種でリラックス法が重要です。意識的に筋肉の緊張をやわらげるストレッチ法と瞑想に似たイメージトレーニングで積極的にリラックスを求めます。
 ゆったりとした複式呼吸法(深くゆっくりと長く完全に吐ききってから、すばやく吸うことがポイント)で陣痛の波を乗り越えます。次の陣痛がくるまではイメージトレーニングのためのテープや好きな音楽を聞きながら、かわいい赤ちゃんのことやおっぱいをあげる幸せな自分をイメージするなど具体的なイメージの力を借りて、心も体もゆったりとくつろいだ状態で痛みや不安や緊張をしずめ、心身ともにリラックスした状態に持っていきます。どちらも毎日繰り返しトレーニングをして、しっかりとマスターしておきましょう。
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主体的な
「アクティブ・バース法」
イギリスの女性が名付け親ですが、日本ではお産婆さんの時代にごく当たり前にされていたお産です。
 “自分が主導権をもち、自分の責任で産む”母親と赤ちゃんが主役です。楽な姿勢で、本能のままに、積極的な気持ちで望むお産です。「こうしなければならない」というものは一切ありません。自分がもつともリラックスできる姿勢と方法で陣痛をコントロールし、自分が楽な場所や姿勢で自分の体に聞きながらリーダーシップでお産を進行させます。
 主体的に自分のお産を進めるためには妊娠・出産に関する生理や知識を熟知しておくことが大切です。夫や安心できるパートナー(ドゥーラ)との共同作業で取り組んだ方がいい場面も多くあります。「どんなお産がしたいのか」を一緒に考え、話し合うことができれば良いと思います。
 常識や決まりに縛られることなく、本能のままに自由に自分の好きな方法をとることができますが、バースプランを用いるなど詳細を施設側と十分に話し合っておかないとイメージどおりのお産にならずに落胆するという結果に陥る場合もあります。あなたのリーダーシップと「自分の体のことは自分で責任をもつ」というセルフケア感覚を身につけることが求められます。
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賛否両論
「水中出産法」
アクティブバース法のひとつです。
 少しぬるめのお湯(38℃くらい)につかることで、体が温まり、精神的緊張がほぐれ、血液循環が良くなり、筋肉も柔らかくなり、陣痛がやわらぎます。身も心も十分にリラックスさせる効果で女性が本来持っている産む能力を最大限に発揮させ、より自然でスムーズなお産が望めます。
 赤ちゃんにとっても羊水から水の中に出てくることで、生まれる瞬間の衝撃が少ないことから体にも情緒的にも良いと考えられています。
 ソ連では頭が良くなる(???)と海中出産なるものもあるそうですが、スウェーデンでは禁止されるなど各国で論議の絶えない水中出産です。日本でも賛否両論があり、陣痛を和らげる効果については認められつつありますが、水の衛生管理や感染症、大量出血時や赤ちゃんに異常があった場合などの緊急対応など未解決な問題が多くあります。また、施設によってはプールが設置できないなど設備上の問題もあります。
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通称無痛分娩
「麻酔分娩法」
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緊急手段の
「鉗子分娩」
「吸引分娩」
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手術を伴う
「帝王切開」
「計画分娩」
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妊娠・お産の本
周産期心理学 産科医学
誕生を記憶する子供たち デーヴィッド・チェンバレン著
片山陽子訳
春秋社 2400円
誕生の記憶 春秋社 1800円
胎児は見ている T・バニー著
小林登訳
祥伝社 1500円
赤ちゃんには世界がどうみえるか ダフニ&チャールズ・マウラ著
吉田利子訳
草思社 1900円
お産
(自分で選ぶ産みたい産み方)らくらくお産 寺田恵子著 立風書房 1300円
お産のイメジェリー カールス・ジョーンズ著
河合蘭訳
メディカ出版 2800円
望ましい周産期ケアとその根拠 マースデン・ワーグナー著
井上裕美・河合蘭監訳
メディカ出版 3800円
ヨガ気功安心出産法 龍村修監修 徳間書店 1000円
それにしても楽しいお産だったなぁ グループSUN編 学陽書房 1200円
お産って自然でなくっちゃね 吉村正著 農文協 1300円
らくらくうれしい水中出産 山内孝道著 農文協 1250円
いいお産がしたい 農文協編 農文協 1530円
いいお産、みつけた いいお産、みつけた編集委員会編 農文協 1600円
イブの出産、アダムの誕生 きくちさかえ著 農文協 2000円
お産選びマニュアル 河合蘭著 農文協 1600円
わたしのお産サポートノート お産情報をまとめる会著 ママチョイス 1500円
リボーン産院リスト1999〜2000年版 REBORN編 REBORN 2100円

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