おーぷんはあと心のミニ知識

思春期 2001年10月号

 中学生時代は思春期と呼ばれる頃です。自分はどんな人なのかをじっくり考えるようになったり、男女異なる体の発育が現れる時期です。例えば、性格や体の変化など人と比べてみたりします。心の中でじっくりと繰り返し考える人もいれば、日記を書いたりして文字にして考える人、他の人に話して心の中を整理しながら考える人などそれぞれ考え方は違っています。そうして自分に自信をつけたり、コンプレックス(劣等感)を持ったりするようになります。このようなことは思春期には誰にでもあることです。心も体と同じようにいろいろな過程を経て成長していくのです。 

 今はまだ、体も心もはっきりとしない自分に戸惑ったり、迷ったり、悩んだりの繰り返しだと思います。心の不調が体の不調となって現れることもしばしばあります。そんな時は、心が疲れていたり、無理をしていると無意識が信号を発しているのです。無意識とは、心の一部ですが意志ではコントロールできない、普段は認識できない部分です。例えば、言い間違いなどは無意識の働きかけによって起こるといわれています。体の不調が長く続くような時には病院で心の診察をしてもらう必要があるかもしれませんね。

 思春期は誰しもが通る道です。少なからず悩みをかかえながら過ごす時期でもあります。思春期が過ぎ去る頃には「自分らしい自分」に少しだけ出会えることになるでしょう。

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