おーぷんはあと心のミニ知識

自分らしい自分 2001年11月号

 「自分らしい自分」と言われてもどんなことかわかりずらいですね。「自分らしい」ということは、言葉を変えると「どの位自分のことを知っているか」ということになるでしょう。そこで自分を知る上で「心の窓」を使って考えてみましょう。

@自分は知っている
他人も知っている
B自分は知らない
他人は知っている
A自分は知っている
他人は知らない
C自分は知らない
他人も知らない

 @は、「動物が好き」とか「音楽が好き」とか、自分も他人も分かっている部分です。もちろん、良い面ばかりではなく嫌な面もあります。

 Aは、「実は家にいるよりも出かけるほうが好きだ」など、自分から話さなければ他人には分からないことです。内緒にしたり、隠したり、うそをついているわけではないですね。自分だけが知っていることはけっこうあるものです。

 Bは、癖やしぐさなど自分では気がついていないけれど、他人には良く知られていることです。人から言われて気がつくと、驚いたり、嫌な気持ちになったりします。自分のことは自分が良く分かっているように思うのですが、案外そうではないのですね。

 Cは、心の奥深いところにあるので、自分も他人も知らない部分です。自分らしさをつくる源はここにあると言われています。成長するごとに少しずつ自分をつくる気持ちが大切にしまわれていきます。

 心の窓の大きさは少しずつ違っているものです。図のようにきちんと四等分されていることはありません。自分らしくあることは@の窓が広がっていく状態になっていくことです。これからの成長とたくさんの経験、そして人との関わりの中で少しずつ自分を知っていけるといいですね。

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