おーぷんはあと心のミニ知識

気持ちを感じて言葉にしてみよう! 2002年7月号

 日頃、私達は主に言葉で会話をしています。目つきや表情や態度でおしはかることはできますが、確かにそうかどうかはわからないのです。日頃の相談の中で、自分の気持が「言えない」、相手の気持ちを「聞けない」という話をよく聞きます。また、友達から聞いた話しや相手の様子から「〜と言っている」とか、「〜と思ってる」と話してくれることも多いです。しかし、それは事実でしょうか。

 私が気になるのは、相手と関わることをやめてしまうことによっておきるあなた自身の気持ちです。その後はどんな気持ちになるのでしょう。自分ばかりがいつも我慢しているような気持ちや誰も自分をわかってくれない気持ちや誰も信じられない気持ちなど、どんどん嫌な気持ちが心の中に積み重なっていきます。ほとんどの人は信頼できる誰かに話しをしたり、自問自答しながら気持ちを整理していきます。ところが、そのときの状況によって自分の中にどんどんと積み重ねていってしまう時があります。心の中にためられる気持ちには限りがあります。あまりにたまってしまうと頭が痛くなったり、おなかが痛くなったり、気持ちが悪くなったりします。熱が出てしまうときもあります。このような状態には誰でもがなるわけではありませんが、自分の気持ちを我慢しているときにはなりやすいといえます。

 気持ちは飲み込んでしまうよりも言葉にしてみましょう。必ずしも適切に気持ちが言葉にできるわけではありません。言葉にして口にしてみると気持ちがまとまったり、落ち着いたりするものです。できるだけ正直な、ぴったりとする言葉を捜してみましょう。言葉にするのが難しかったら、気持ちを感じることからはじめてみましょう。モヤモヤした感じとか、重たい感じとか‥そうして、自分の心の中にある気持ちを感じることは、自分を知っていくことになります。自分探しは、自分の気持ちに出会い、そしてその気持ちを確かめて、自分のものとわかっていくことから始まっていきます。

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