おーぷんはあと心のミニ知識
思春期頃になると人の目を気にするようになるのは健康なことです。それは、かけがえのないたったひとりの自分になりつつあるからです。自分の表情が、視線が、動作がどう見られているのか、どう思われているのか気にしない人はいないのです。 また、何でも平均がいいことだとする日本的な考えのために、平均からはずれてしまうことを良い方より悪い方に意識してしまいがちです。自分の特徴や自分らしさが他人に不快感を与えているのではないかと意識しすぎることは対人恐怖につながっていきます。ある調査によると大学生の50%が対人恐怖を自覚しているそうです。案外多くの人が人の目が気になっているのですね。 誰しも人に嫌われるのは辛いものです。嫌われまいとして本来の自分を偽ったり、隠したりして、大勢に合わせることは度々あるものです。しかし、いつも他人に合わせてばかりで嫌われることに対する恐怖心が大きいと、自分自身が生きにくくてしかたがないはずです。 では、回りの人はどの位あなたに注目しているのでしょう。アメリカのある研究では「変な格好を気にしている人」が考えていることと、「まわりの人」が実際に考えていることを比べてみました。結果、50%の人が自分の変な格好に気がついているだろうと推測したのですが、実際に気づいていたのは25%以下だったのです。この研究から実際に注目されている以上に自分が注目されていると感じる心理状態や多くの人が自分の違いに気がついているだろうという推測は心配しすぎである可能性を示しています。他の人も自分自身のことをあなたと同じようにあれやこれや忙しく考えているため、必ずしもあなただけに注目しているわけではないということです。 こうした悩みは、生真面目で自分を強く持てない人に多く見られると言われています。人の目を気にしてしまう気持ちを横において、自分の思いどおりに自分らしく生きてみましょう。自分らしさは持ちながら、他人の意見にも耳を傾け、状況に応じて主張したり、ゆずったりできるようになるといいですね。 |