おーぷんはあと心のミニ知識

カウンセリングとは… 2003年1月号

 カウンセリングとはどんなものだと思いますか?日本語にすると「相談」が一番近い言葉になりますが、お説教や説得とは違います。アドバイスをもらうことでもありません。カウンセリングは悩む人とカウンセラーが同じ気持ちを共有し、解決に向かって一緒に考えていく話し合いです。何かを教えたり、「こうしなさい」と助言したりするものではありません

 悩みの答えを導き出すのは、カウンセラーではなく悩むその人自身です。カウンセラーは悩んでいる人の心を支えて、解決の糸口を見いだしやすくする手助けをします。悩む人の気持ちを整理して、今できそうなことを提案したりはします。その提案を実行するかは悩む本人が決めることです。何故ならば、本人が納得し、やろうと思わない解決策は本当の答えにはならないことがあるからです。

 カウンセラーはどんなに時間がかかっても『人は自ら変化し、成長していく力を持っている』と信じて悩む人を支えます。ただ黙ってじっと待つこともあります。大切なのはお互いを尊重しあう関係だからです。

 では、どんな時にカウンセリングが必要とされるのでしょう。悩む人が自分だけではなかなか解決できないと思うときや何だかはっきりしないけど「モヤモヤ」「イライラ」してしまうようなときはカウンセリングに適しています。カウンセラーではなくても友達や親など信頼できる他の人に話をして解決するときもありますが、「誰もわかってくれそうもない」と思えたり、知ってる人には話しにくいと感じるときにはカウンセリングを体験してみてください。

 カウンセラーには秘密を守る義務があります。その話しを他の誰かに話すことはありません。安心して話しをしてください。カウンセリングは安心して、ホッとして、温かい気持ちになります。そして、何だか気持ちが軽くなったような、スッキリしたような、何とかできそうな気持ちになります。カウンセリングにはそんな効果があるのです。

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