おーぷんはあと心のミニ知識

 

「なりたい私」 2003年2月号
 あなたは今の自分をどう思っているのでしょうか。外見やスタイル、性格についてどんな人だと思っているのでしょうか。この自分に対するイメージが自分を好きになったり、嫌いになったりする原因となります。どちらかと言うと、人は良いところよりも嫌いなところを気にしてしまう傾向があります。まじめで何ごとも一生懸命にやろうとする人ほど嫌いなところを気にして変えようと努力します。また、嫌いなところをいけないところと考えて直そうともします。

 性格は努力によって少しずつ変えていくことはできるでしょう。ですが、頭では分かっていてもどうしてもできないこともあります。外見やスタイルはどうでしょう。思春期は成長期です。個人差もとても大きい時期です。世の中ではモデルやタレントのような外見やスタイルをもてはやしますが、あなたにそれはにあっているでしょうか。

 「直そう」「変えよう」とするあまりに行き過ぎになってしまうこともあります。また、できないことばかりを考えるようになって、不安になって落ち着かなくなったり、気持ちが不安定になって落ち込みやすくなったり、涙が出やすくなったりします。なかなか思い通りにならないことで「自分はダメな人間だ」と自分を嫌いになってしまったりします。

 「なりたい私」を求めることは自分をつくっていくためには必要なことです。「そうなりたい私」ばかりを見つめていることは辛く苦しいことです。せっかくの良いところが輝かなくなってしまいます。自分では嫌いなところも他の人にはうらやましいところだったりします。見方を変えれば「騒がしい」→「活発」、「おとなしい」→「落ち着きがある」などどんなことも良いところと考えることができるのです。

 私は「なりたい私」を求めるあまりに自分を嫌いになってしまったり、健康をそこなうことがとても心配です。自分探しは一生続きます。あせらないで、あわてないで生きていきましょう。あなたが健康で、楽しく、穏やかに過ごせることを願っています。

 

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