バルサミコ酢

イタリアン料理の味付けなどに使うバルサミコ酢
不思議な響きがありますね。
「黄金の液体」とも言われるお酢をご紹介します。



バルサミコはイタリア語で「香りが良い」と言った意味があります。
北イタリアのエミリア・ロマーニャ州の町、
モデナ一帯で造られてきた伝統的な酢で、
名前通りの芳香と複雑な味わいを持ちます。
原料はワインビネガーと同じくぶどうですが、
絞った果汁を半量になるまで煮詰めて、
酢酸発酵させるのが異なるところです。

木の樽に移しての熟成も、樫、栗、桑と素材の異なるものに移し替え、
通常で5〜10年、長いものになると何と50年以上もねかせます。
長いものほど、まろやかで美味しく、高価であることは想像できますね。

このため、昔は商売の対象と言うより、
名家の財産の一つとして代々受け継がれたものだそうです。
長期熟成中に独特の香りが醸し出され、とろりとほのかに甘く、
艶やかな暗褐色の液体になります。

酢というよりも旨みの詰まったエッセンスのような調味料で、
ほんの少量加えることで、
いつものサラダもプロの味に変わります。
香りを活かすには生でお使いください。
ソテーなどのソースにするときも仕上げに使うのがコツです。
和食にも意外と合います。
アイスクリームにかけて大人の味をお楽しみください。
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