西丹沢世附権現山1018.8m ’5/04/22(金)

浅瀬入口から(世附)権現山へのルートの立派な指導標は2002年秋以降に設置されました。
登山地図のルートは2004年版では黒破線、2005年版では赤破線のルートです。
初心者単独は無理。 地形図と磁石と高度計必携です。

  
   (権現山:丹沢湖BSから玄倉へのバスの車窓から)

ある山行きの後の反省会で久しぶりに会った人がいて、権現山、ミツバ岳を予定したが
権現山は迷うらしいと検索したホームページにあったので、取りやめて・・・、
来年、滝壺橋から登って二本杉峠経由にするという。

来年にする理由は不詳なんだが・・・
自分のページでも、浅瀬入口への下りでは迷うようだと書いているので、一度、山頂から下ってみないと
と思い立った。


新松田発西丹沢行きバスにて浅瀬入口で下車。870円。

バス停から少し引き返し右に曲がり直ぐに落合隧道手前の登山口がある。
この階段を上ってトンネルの上の尾根にあがる。
このあたり、暫くは左に東京電力の発電用水の設備がある。

権現山まで2.8km
後ろを振り向かないとこの看板は見えない

2.7kmの標識からは檜の植林の中を上がって行くが、2.2km地点で植林は終わる。
2.0km地点から尾根伝いに北又は北西に上がっていく。かなりの急登もある。

急傾斜では踏み跡が薄くなるが、尾根を外さないで上がれば、上のほうでまた踏み跡が確かになる。

権現山へ1.5kmの標識の先、痩せ尾根で右の金網沿いの所では、ちょっとした困難を感じる。 
金網がこちらに倒れかけているとか、ちょっとした岩場があるからだ。下巻いている踏み跡が見える。



休憩を含んで、約2時間ほどで権現山へ0.9kmの・756ピークに着いた。ここで昼食。

一旦少し下ってからの急傾斜の登りだ。
急傾斜を上りきると権現山へ0.3kmの標識があって左に緩やかな傾斜を歩いていくと権現山山頂の標識。
756mピークから約1時間である。

途中、見かけたミツマタの花は、もはやしぼんでいる。
ダンコウバイやミツバツツジが目立つ。

山頂1019mは未だ新緑にはなっていない。
浅瀬入口方面には、こんな看板


往路を下った。
さすがに登ったばかりの道なので、特に迷わなかった。
然し、曲がる所に標識のない箇所が3箇所あるので要注意だ。

1つ目。山頂から0.3kmの標識の後ろを通っている踏み跡がある。

標識の先で右に曲がって急傾斜を下るのだが、曲がり角を標す標識になっていない。

この辺り、手前で倒木や潅木が多くて標識の左右に踏み跡が分かれているのだ。
標識の左(裏)を通ると、枯枝で閉じてある東に伸びる稜線の方に誤って行ってしまう可能性がある。

標識の手前の枯れ木を除けたり、閉じている枯枝を補強したり、曲がり角のマーキングを
増やしたり、標識の裏への踏み跡に枯枝をおいたりしたが、いつまでもは、もたないだろう。

2つ目。・661の先、植林を出た所の山頂から1.7kmの標識に従い左折するが、
次の右折して枝尾根に下りるところには標識が無い。

3つ目。山頂から2km、丹沢湖0.8km地点の標識の数m先で、道が左に曲がるのを見落とさない事。
登山道は標識の数m先で左折、手前から・560の左を巻いて下がる。
登山道が左折するのを見落として、直進してしまう人が多いから、登山地図にも印が付いている(05年版)。

直進は・560の山頂。八角のコンクリート構造物が在る。手前の石柱に「神企」とあるから神奈川県が造ったものらしい。
・560山頂から先の下降は踏み跡が薄い。このコンクリートの左前方の方に進むと元展望所の所に出て登山道と合流する。



この山では、400m以上歩いても次の標識が無ければ、元に戻ると良い。
登山者が付けたテープは殆ど撤去されている。(テープは付けるなというお考えの人も居るのです)
ピンクテープには惑わされてはいけない。水源の森林の標柱の設置に使われるものらしい。

無事登山口に降り着いて、道路の反対側に左に浅瀬入口BSがあるが、時間があるので
次の丹沢湖バス停まで、橋を渡って約10分足を延ばした。

新松田9:35⇒浅瀬入口10:30→落合隧道手前階段→・560→・661→・757→権現山13:30
→15:30浅瀬入口→15:40丹沢湖BS16:01⇒新松田

戻る   HOME

ちょっと、余談。

導標が設置されたのは最近です。2002年秋以降に設置されたものです。

この種のルートを行くのに地形図と磁石と高度計を持って入るでしょう。
導標が無くても、無事に降りることが出来ていたわけです。道を失ったら戻る事で。

従って導標が悪いなどと言う気はないのですが・・・
5箇所の曲がり角の所に導標にあるのは山頂から0.9km、1.7km、2.7km地点だけで
0.3km、2.0km地点のものは曲がり角と少し離れているし水平な直板なので判り難い。

指導標を上から順に述べる。 (丹沢湖への距離は、2.8km-山頂への距離であるので以下の表では省略する) (標高は地形図からの読み)

山頂からkm
標高m
備考
山頂
1019
広い山頂から少し北にはテーブルがある。東南に向かう。
0.3
970
この辺り潅木、枯れ木あり。標識の少し先で東南向きの尾根の途中から右に南向きの尾根に移って急傾斜を下る。
標識の辺りで左の金網沿いを通ると標識の裏を通る事になるから標識を見落としやすい。枯枝で閉じてある踏み跡を直進してはいけない。
0.5
870
急坂の途中にある。この先で岩ゴロの急降下があるが、左から巻くような踏み跡の土は脆く降雨時は危険。
0.9
756
鞍部から登り返して、・756ピークの上がった所に標識がある。
ここから左(東)に曲がる。問題は、直進の登山道ではない南西尾根にピンクテープ多し。
1.1
730
なだらかな斜面、尾根上に所々潅木あり
この先 鞍部を越えると急斜面と金網の間の狭い道が始まる。 
ちょっと 危険な箇所あり。
1.5
630
金網の脇の細い道が終わり植林の中に入る手前。
右に富士山
1.7
660
(・661は檜の植林の中)から南に出た所。左(東)の鹿柵沿いに曲がる。 50m程先でマーキングに従って右に急斜面を下り南東の尾根に移る。
2.0
560
・560の手前右の鞍部にある。数m先で左に曲がる。
・560への直進方向は枯枝で閉じてある。登山地図ではこの辺りに
2.2
530
展望所との分岐。この先植林の中の道になる。
2.7
390
東電巡視路と合流
2.8
340
階段を降りて登山口
山頂から0.30.91.72.0、2.7kmの5箇所では方向が変る。見落とし注意である。
標識の位置については こちら 50kb

戻る   HOME