02’07/30(火曜)-8/1(木曜) 栂池から白馬岳2932mに登りました。
この山は99年に猿倉から白馬尻まで上がってテント泊したが翌朝の小雨で逃げ帰ってしまって以来です。
天気の具合と込み具合を勘案して、8月の混雑に入る前ということで急遽出かけました。

7月30日(火曜)
34℃位の炎暑のなかをドライブして栂池に着いたのは14時頃。しばらく近くのスキー場などを見て廻った。
栂池のゴンドラの駐車場そばの案内所から山荘の宿泊申し込みをしてもらって上にあがることにした。
15時頃にゴンドラを降りて来た団体が団体としては下りの最終らしい。(最終が着くのは18時頃)
ゴンドラとロープウェイを乗り継いで終点まで40分位かかる。
下りの終発は17:20分である。(駅にはその30分以上前に着くようにとある)
10分ほど樹林の中を歩いて栂池自然園の村営栂池山荘に泊まる。一挙に1900mの高みである。
お風呂に入れるし、食事も良かった。

登りで一人が足をくじいたとかで引き返して来た高校生と先生の6人と
ロープウェイの最終に乗り遅れた親子3人と相部屋になった。 足をくじいた本人は翌日下ってしまう。
彼らはテント泊で三国境から 雪倉・朝日岳に向かうそうなので予定外の小屋泊まりだ。
17:20の最終ロープウェイに間に合わなくなった人達が3組ほど泊まったらしい。

白馬山荘から来た人達は皆さん大池からこっちの、大岩だらけの下りに難渋したと言っていた。
29日(月)夜の白馬山荘は1000人近い宿泊だったようで廊下に寝た人もいたとか。

7月31日(水曜)
快晴。朝5時に出発、銀嶺水というベンチがある所に5:43に着く。更に30分ほどで天狗原という湿原に6:15着く。
ここの標高は2180mだがワタスゲなどがあって尾瀬を思い出す。

この後、大岩の頭を踏む道になり、急傾斜が続く。



途中のベニバナイチゴの木が並んだ所で天狗原を見下ろしながら朝食を摂る。
高校生と先生の5人が天狗原を横切って来るのが見えたので、腰をあげた。
急傾斜が終わると巨岩のあるハイマツ帯に出た。大きな雪田が横たわっている。8羽の子供を連れた雷鳥に出会った。

雪田の下を左の方に巨岩の連続した岩場を上がって行くと右に折れて雪田を横断するべくロープが張ってある。
アイゼンは不要である。渡り終わった雪田のへりにハクサンコザクラの群生があった。

更に20分ほどで白馬乗鞍岳の頂上に7:37着く。休んでいた団体さんに出会う。
殆どが女性だ。まだ7時半なので大池泊だったのだろうか。

この辺り一帯が岩の頭を踏んで歩く、バランスが悪い人には酷な路だ。
乗鞍岳山頂。左が山頂標識。

天狗原-白馬大池の間が大岩の連続の道だ。大池に下る途中でも単独行者3人に対向する。


白馬大池は澄んでいて綺麗だ。向こうに雪倉岳が見える。ここまでで約3時間である。
大池の小屋の辺りはお花畑だ。勿論ハクサンコザクラもある。
小屋の前がテント場だ。8:05〜8:11。

お花畑の脇を上がって行くと森林限界を超えコマクサの群生が多い。
目の前の先行する人達は蓮華温泉から上がって来たか大池小屋泊の人達だ。
8時半頃、時折対向者とすれ違いはじめる。白馬山荘を5時前後に発ったのであろうか。

大池から40分ほどで船越ノ頭というピークに着く。皆さん休んでいる。小蓮華山までの稜線が見渡せる。

小蓮華山の手前で、会津駒ケ岳で会った事のある群馬からのお二人さんにばったり出会った。
今朝白馬山荘を出てきたそうである。
10:31 小蓮華山まで来ると白馬までの稜線が見渡せる。

小蓮華山を越えた所で会った男性は今朝5時に猿倉から来たそうである。まだ11時前なのに・・・健脚だ。
栂池まで日帰りが可能だろうが、白馬大池で泊まるそうだ。

11:25 三国境の標識の所で大休止をしている学生の一段に追いついたが、そのまま少し歩き続けた。
どこでも高校生達に追いつかれなかったのは不思議。
彼らの荷物は13kg程度らしいが、事故の後なので慎重に休みを取っているのであろう。

三国境から55分で白馬岳に着いた。12:12


白馬山荘側から見上げる。

下り10分で大きな白馬山荘についた。12:30頃であるのでこれから猿倉に下れないことはないが・・・・
標高の高い所で少なくとも2泊はしたいので白馬山荘に泊まることにした。
今日はすいているそうである。1500人収容というが百人強程度しか居ない感じである。

8月1日(木曜)
一晩中強風とガスがかかっていたが朝になっても晴れない。
自分としては栂池のゴンドラ・ロープウェイは往復券を買ってあるし、車も置いてあるので栂池に戻るのもいいが
ガスの中を来た路を行くよりは大雪渓を歩いてみる方を選択した。下の村営山荘でアイゼンを購入。

出発は6時半。 小雪渓は既に融けてない。ハクサンフウロ、シナノキンバイ、ミヤマアダマキ、ウルップソウなどが咲いている。
お花畑の中を下っていくと縦走路の稜線がはっきり見える。天候はあくまでも晴れで白馬岳の辺りだけガスがかかっているのである。

大雪渓を見下ろす所に着くと既に数珠つなぎ状態で上がってくる人々が見える。大雪渓の上端に着いたのは8時頃。
アイゼンは4枚刃で前後には効かないタイプ。次々上がって来る人を退避するには横を向いて歩く必要がある。
みなさんちょっと歩いては立ち止まっている。永年の憧れの雪渓を十分に味わっているのだ。
自分も下りなのに汗をかく。とにかく暑い。


大雪渓の下端には1時間10分の下りで着いた。大勢がアイゼンを装着中である。
白馬尻までの20分ほどの下りでも大勢上がって来る人にあった。 皆さん10時までには上がり始める。
9時半に白馬尻につくとテント泊の若者が大勢いた。

ここで30分ほどいて体を冷やしたが次の猿倉発のバスの時刻は12時なので未だ時間が余る。
猿倉までの50分の下りは暑かった。大雪渓を見物に来ただけの人達も見かける。

10時47分に着いた猿倉荘での生ビールがとても旨かった(^_^)/。 


テーブルの上に、白馬駅まで20分3500円(4人だとバス代と同じ)栂池までタクシー30分、5050円等と書いた
タクシーの料金表がある。タクシーは5台待っている。 迷わずタクシーに乗り栂池に向かった。

雪渓の下りだったせいか、筋肉痛の全く無い山行だった。
名前を知らない花も多かったので図鑑で調べる必要がある。

下界は記録的猛暑が続いていた。が然し、 1日夜と2日午後には長時間の雷雨があって東京でも涼しくなった。
(写真帳)


’7/08/23-25テント泊で同じコースを歩いた。 こちら

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追記:猿倉から白馬山荘まで標高差1600mを6時間程度で上がる人もいれば、9時間の予定で9時間半かかる人もいる。
    夕方、山荘で見ていると殆どの人が山荘の極く直前で立ち止まって息を入れて居る。上りは大変らしい。

    白馬山荘から栂池に縦走する人が圧倒的で、13時頃には着くのが普通だが、中には最終17:20発に
    遅れる人もいる。登りで酷使した筋肉に下りの岩だらけの路がこたえるのだろう。

    そういうことで、自分の今回のコースは標高差1000m程度なので楽だった(^_^)/  
     昭文社の地図でのコースタイム+30分程度の歩きであった。
     大雪渓を登り白馬鑓温泉に入る楽しみは次回に残す。