大山北尾根 04’4/10

天気が続いて、土曜日。小田急線 秦野駅に7:55に着いた。
北口のヤビツ峠行きバス停には既に30人位並んでいる。
8:18発であるが、8時頃に臨時増発が出た。ほぼ満員である。

ヤビツ峠を歩き出し8:40。殆どの人は表尾根に向かうが、自分は大山山頂を目指す。
平地で25℃を超える気温になったが、山の中では涼しい風が吹いていて心地よい。
左の樹の間から富士山や二ノ塔、三ノ塔、塔ノ岳から丹沢三峰などが見えている。

9時前後に、もう降りて来る人達がいた。4組6名。大山〜ヤビツ経由で塔ノ岳に向かうのだろうか。
合流点の手前で休憩も取らずに歩いたのに後ろから声がする。男女のペア組だ。ゆっくり歩きすぎなのか。
ちょっと歩を早める。1時間で下社からの登山道と合流。

一組のペアを追い越す。このペアは頂上手前の鳥居の手前を左折して、北の展望台に直接向かった。
右手の石柱には「お中道 十七丁目」とある。

大山山頂に着く。まだ9時54分。売店で生ビールは、登り返して来た時にしよう。


奥社の右を下って左のトイレの向こうに電波塔が建っている。何か工事中である。
少し左の方に行くと右手が大きく開けていて展望台になっている。
箱根は霞んでいるが、富士山や南アルプスが見える。
岳ノ台、 二ノ塔、三ノ塔、表尾根、塔ノ岳から竜ガ馬場、丹沢、丹沢三峰などの丹沢の山々もくっきり。


近くにはベンチに寝ている人、写真を撮っている人、先ほどのペアもいる(鳥居手前から直に来れる)。
天気の良いときには、是非こちらに廻るべきだ。

マイクロウェーブの電波塔の間を抜け右に回った裏で水飲み休憩をして、いよいよ北尾根を下る。10時13分。
北尾根の降り口には指導標が無い。赤テープはある。マイクロウェーブの建物の間を北に進む。

最初の数分は、深くえぐれた溝の脇を下るので少し滑りやすいが、間もなく快適な尾根道になる。

神奈川県水源協定林の標識が続いている。これの番号で支尾根に入る場所を情報交換できるようだ。

山頂から5分ほどで、道の左に「三百名山 完登」の石碑がある。この先で数m下った後平らな所がある。
( 石碑の先で左に分け入るといわゆる14号鉄塔の尾根であるが、今日は、登り返しで此処に戻って来る)

踏み跡が薄くなるのでコンパスで北に進む方向を確かめる。広い尾根の中央が窪んだような地形だ。
進むにつれ、尾根の左の方から右端の方に移って行くようになる。

大山山頂から15分ほどで、右に長い支尾根がある所で、右奥の木の枝にネクタイが結んである。
この支尾根(通称ネクタイ尾根)を経て唐沢川源流部に下って唐沢峠に登るルートの目印らしい。

更に20分程で少し痩せ尾根を登って西沢ノ頭に着く。 緑色のブリキ板に書かれた山名がかすれている。


更に30分ほどでミズヒの頭に着く。ここは見晴らしが良いので、早めの昼食にした。11:10〜11:30

更に25分ほどで16号鉄塔の先で、道は突き当たり左右に分かれる。
手作りの指導標がある。
北尾根で初めての標識だ。右は一ノ沢峠、左は県道である。(手前は大山)

左の県道方向に下る。直ぐに右に腕木の取れた指導標の柱の残骸がある。

間もなく急坂を上がってくる若い人に会った。
自分と同じに胸の前に地図ケースを下げているし、結構重そうなザックを担いでいる。北尾根を上がるそうだ。

道は非常に良い。急な所にはプラスチック製の歩き易い階段が設けられている。鉄塔巡視路だからのようだ。


尾根を忠実に辿ると、県道の近くでミツマタの群生が見られた。花が咲いているが未だ黄色にはなっていない。

県道に下りて、左に数十mで、地獄沢が見えて、林道のゲートが閉じている。

北尾根から県道に降りた所。真中の白い板が標示板 左の写真のカーブを曲がった所。地獄沢の林道ゲート

ゲートの前に名古屋ナンバーの車が一台駐車している。多分先ほどの若い人のものであろう。
「緊急車両が云々・・」とかで、ゲート前に駐車しないよう掲示板があるけど・・・。
1km程川下の札掛に駐車場がある。

「14号鉄塔尾根(通称)の登り返し
ゲートの脇を通り抜け、右の林道に入る。ここにも、道の脇にはミツマタの群生が見える。
この尾根が14号鉄塔が建っている尾根であるので、カーブを2つ通過した所で適当に尾根に取り付く。

倒木や枯れ枝で踏み跡は全く無い。柔らかい土の中を急登すると、左に金網が現れた。
向こうの尾根との間にある植林が囲われているようだ。
金網沿いに上がる道は無い。少し離れて尾根を忠実に辿る。

約1時間ほど登ると尾根も細くなり、踏み跡が、所々に見えるようになる。

左の金網と左右の植林が終わると、少し傾斜が緩み広々とした感じになる。
右手前方に鉄塔が見えてくる。


15号鉄塔への巡視路の標柱がある。トラバースして来る道があるのだろうが踏み跡は崩れていて全く判らない。

振り向いて撮ったもの。撮影時刻は13時30分。
(下りでは15号鉄塔は実際には右にあるので、一旦左に進むが、道はその後右に巻いて行くと思われる。)

新多摩線14号鉄塔には、ゲートから1時間10分だった。

鉄塔の右上には金網が張られているが、倒れていて、扉の部分を跨いで超えることが出来た。
尾根は左上の方に続いている。突端の1021m峰からは大山山頂や、北尾根が見える。

いったん下がって痩せ尾根を登って行く。


ここも神奈川県水源協定林の標識が続いている。

直ぐ傍まで、スッチーチーと鳴く鳥が遊びに来て呉れた。


北尾根の、「三百名山完登」の石碑の所には14:38着。 

地獄沢から2時間10分だから北尾根よりも若干近道?かも知れない。

(ゲートから林道を10分ちょっとで右に小尾根の突端に取り付く鉄塔巡視路の階段があるようだ。
急斜面ではプラスチックの階段があるので直登よりは大分楽かも知れない。)

山頂には石碑から10分ほどである。

神社の方に廻って、売店で生ビールを買ってゆったりと休憩。

下りは、ヤビツ峠に出るのが楽だが、今日は大山ケーブル駅バス停まで頑張る。

P.S.さすがに2日ほど筋肉痛になりました。

コースタイム
秦野8:05臨時バス⇒ヤビツ峠8:40→9:54大山山頂10:13→10:48西沢ノ頭 → 11:10ミズヒノ頭11:28→
913m峰11:43→11:44一ノ沢分岐→12:22地獄沢橋

地獄沢ゲート12:25→13:34 14号鉄塔→ 14:021021m峰 →14:48大山山頂15:38→
16:27下社→17:06大山ケーブル駅バス停17:22⇒17:45伊勢原駅

本日の行程は、距離11.5km、累積標高+1308m −1747m 。 ケーブル下バス停までの下りが長かった(^^;)


全工程のルート図は こちら 78k

大山に諸戸山林事務所から上がる黒破線の道を上がった時の記事は こちら


戻る   HOME