調査方法


   もし、初めて調査を開始するのであればここからスタートするのがいいでしょう。
①自分の戸籍謄本を自分の本籍地の役所に行って申請しよう。
②当然それには両親の名前も記載されているので、父方の方を調べたければ、父親の戸籍謄本を申請しよう。
こうして徐々に上の方に遡って申請して行くのだが、例えば祖父は死亡しておりそこには誰も住んでいない場合などは除籍謄本の申請 となる。
   遠方で役所に行く事が出来ない場合などは郵送でも受付けている。私の場合は、「除籍謄本1通申請」と 標題を記載し、戸主(筆頭者)・本籍地・生年月日を記載。その他、申請理由(家系図作成・先祖供養等)、申請者氏名・住所・ 連絡先電話・関係(自分の戸籍謄本から遡ったコピーを添付すると良い)を記載。申請料金は概ね¥750なので、¥1000札と 返信用封筒に自分の住所と「料金不足分着払い」と赤ペンで記載し、切手¥180分貼る。これで完了だ。
   除籍謄本の保存期間が80年であるが、この調査方法で概ね4~5代前までは判明する。

   戸籍謄本や除籍謄本に記載されてる本籍地や出生地転籍地を正確に把握するのは大きな意味を持つ。 例えばお世話になったお寺、学校、等を知る手段になるからだ。それには法務局しかない。勿論役所でも可能なのだが、 役所に記録が残ってない場合が多い。そこで法務局へ行く。しかし、ここで問題がある。 法務局では土地の謄本を取寄せる事が可能なのだが、現住所からでなければ辿れないのである。そこで私はだいたいの見当を つけ申請してみた。


   4~5代前まで遡る事ができたら、時代背景を知る事も重要になってくる。例えば、入植地やその後の転籍地によって 何処の学校に行っていたのか?どんな仕事をしていたのか?など探る事が出来る。現在北海道の何処の市町村でも開基100年以上が経過 しているため、図書館に行くと必ずその市町村の郷土史があるのでそれに目を通してみる。もし、その市町村に足を伸ばす事が可能で あれば直接そこの郷土資料館に行ってみよう!館長と仲良くなれば展示ケースに入ってる資料や管轄学校の卒業者名簿を見せてくれる かもしれない。
   ひょっとするとここにご先祖様の名前が出てくる可能性だってある。

   卒業者名簿に名前が無くてもあきらめる事は無い。身分と目的を明らかにした上で学校長や教頭先生に修業記録 の調査をお願いしよう。 何故なら、昔は経済的や家庭の事情で卒業できるまで学校に行けない人が大勢いたから、卒業生名簿に無くても修業記録にある場合 もある。修業記録とは、学年クラスごとにその課程を修了したことを記録してあり、休学者の名前も記録してある物である。

   自分の(先祖の)宗教は何か?これを正確に把握しなければこの調査は出来ない。 除籍謄本から得た情報(本籍地や死亡者、死亡年月日)を元にその周辺のお寺をあたる。お寺には過去帖なる記録があるため 死亡日さえ把握してれば調査は可能である。これでいままで法名(戒名)の不明だったご先祖様が判明するかもしれないし、 過去帖以外に寄付金簿なる記録があり、どのようにしてお寺と関わってきてたのか判明するかもしれない。


   自分より年長者に聞いてみよう。両親・祖父母・曾祖父・叔父叔母(伯父伯母)誰でも良い。 意外な事実が判明するかもしれない。

   同じ地域に住んでいる同姓者に聞いてみる。ひょっとして今だ知らない血縁者がいるかもしれない。 方法はNTTに申し込めば送料はかかるがハローページは無料で提供してくれる。電話で聞くもよし、封書で聞くもよし。 ちなみに私は直接電話した。ポイントはご先祖様が本州の何処からきたか?宗教は?家紋は?


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