富山県東砺波郡蓑谷村大字細野村

先祖の郷里は・・・

初めて行った所なのに、昔から見てたような・・・そんな雰囲気の村でした。
位置   名前の由来    蓑谷村    能美村    細野村    細野村の風景写真
　

位
置城端町駅は
北緯３６"３１'０９.１１"
東経１３６"５４'１６.４８"
で高清水山の山麓に位置する。

由
来    蓑谷は水に恵まれた谷という「みずのたに」がいつか「みのだに」に訛ったのか、あるいは能美郷の谷に開けた土地という能美の谷がいつか「みのだ」に訛ったかといわれる。
   能美とはおそらく、野の広がりを示す言葉ではなかろうか。
   細野は能美の郷の南部に南北に細長く開かれた野原という意味を持つと思われる。

蓑
谷
村    江戸期～明治２２年は礪波郡能美郷のうちで、明治３７年～昭和２７年は東礪波郡の村名。
   その昔は加賀藩領であり、十村組は元和５（１６１９）年頃は蓑谷組に属し、家高数は１７戸（利波郡家高ノ新帳）。寛永１１（１６３４）頃は北野村太兵衛組のうち（利波郡十二組村名付帳）。明暦２（１６５６）年頃は、江田村次郎兵衛組に属し、村御印高は２３９０石・免５.２・小物成は山役１５６匁・ろう役８匁で、生産性豊かな村であった（加越能文庫）。天保１０（１８４０）年頃は山田組に属し、十村は大西村の伊藤加一郎、当時の村高は２３０２石余（天保郷帳）。藩政後期の主な稼ぎは駄賃負・柴・芋カセ・蚕・ウドの売り出しなど（菊池文書）。
   鎮守の社は神明と観音が各１社。薬師と八幡が各２社あった（正徳二年越中国社号帳）。寺院には分亀元年（１５０１）創建といわれる安楽寺（浄土真宗本願寺派）がある（三州地理志稿）。尚、明治５年頃の戸数１４２、人口７３２人（明治初年の礪波）。また、明治６（１８７３）年１１月に盈進小学校が創立された（礪波教育８０年史）。
   このほか隣村の北野村との山争いがあった。その紛争も遠く天正年間（１５７３～１５９２）に端を廃し、明治年間まで３００年有余にわたるもので、加賀藩も双方の訴えにいろいろと調停を試みたが相互に譲らず、明治に入ってからも裁判に持ち込んで解決したといわれる（町村合併誌）。
   明治９（１８７６）年石川県、明治１６（１８８３）年礪波郡能美村の大字となり、明治３１年に能美村が北野村と蓑谷村の２つに分離し、蓑谷・細野・西明・東西原・正谷の５大字を編成して成立。村役場を大字細野村に設置。

能
美
村    明治２２（１８８９）～３１（１８９８）年の礪波郡の村名。
   明治２２年、北野・北野新・東西原・西明・細野・蓑谷・正谷の各村と是安村の一部の８か村を統合して８大字に編成。しかし、各村の水利事情が相反する立場にあって、山田川の水利土木事業・山地の専用権などをめぐって紛争を繰り返した。これがために、明治３１年８月、蓑谷と北野の２か村に分離し、細野・西明・東西原・正谷は統合して蓑谷村管下に入った（町村合併誌）。

細
野
村    江戸期～明治２２（１８８９）年の村名。
   その昔は加賀藩領であり、十村組は元和５（１６１９）年頃は蓑谷組に属し、家高数は７戸（利波郡家高ノ新帳）。寛永１１（１６３４）頃は北野村太兵衛組のうち（利波郡十二組村名付帳）。明暦２（１６５６）年頃は、江田村次郎兵衛組に属し、村御印高は７０３石・免５.２・小物成は山役１０３匁・ろう役１匁（加越能文庫）。天保１０（１８４０）年頃は山田組に属し、十村は大西村の伊藤加一郎、当時の村高は６７７石余（天保郷帳）。藩政後期の主な稼ぎは駄賃負・柴・芋カセ・蚕などであった（菊池文書）。
   鎮守の社は、神明と観音の２社（正徳二年越中国社号帳）。寺院は、大永４（１５２４）年に寺号を賜って創建したと伝わるる西光寺（浄土真宗本願寺派）がある（三州地理志稿）。尚、明治５年頃の戸数７３、人口３８４人（明治初年の礪波）。また、江戸期には、この村は五箇山の杉尾村・渡原村へ通ずる杉尾峠（細尾峠）越えの登り口であった。
   明治９（１８７６）年石川県、明治１６（１８８３）年富山県に所属。明治２２年礪波郡能美村の大字となる。

風
景
蓑谷地区より細野地区方面を望む



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