SCSI AHA-152x
PCMCIA serviceが動作しないroot imageなどでSCSI deviceを使いたい場合、 ADAPTEC SlimSCSI APA-1460 (OEM: SONY PBDKIT-PC1W) と NewMedia Bus Toasterは、 AHA-152x互換として、填め殺し(Thanks. 江後田氏)という手法が使えます。まず DOSでHostAdaptorを利用可能にします。
CONFIG.SYS: DEVICE=SSDPCIC1.SYS DEVICE=IBMDOSCS.SYS DEVICE=ASPI2DOS.SYS /D /PCMCIA /Z DEVICE=ASPIDISK.SYS /D DEVICE=ASPICD.SYS /D:CD001
AUTOEXEC.BAT: MSCDEX.EXE /D:CD001 /L:ELOADLIN.EXEを使い ADAPTECのAHA-152xのSCSI HostAdaptorを有効にしたkernelで、
LOADLIN.EXE [kernel] [OPTIONS] aha152x=[I/O],[IRQ]として起動します。
( [I/O] と [IRQ]はHostAdaptorがEnableになった時に表示される値 Enable 時は [IRQ] は 10進 [I/O] は 16進で表示 [IRQ]が10 , [I/O]が340 の場合、aha152x=0x340,10と指定)
LILO
PC110では、PCMCIA HDDはdefaultの設定では /dev/hdcとして認識されます。 そのままでは /dev/hdcにLILOが書き込まれず起動しません。以下の2行を加える事でPCMCIA HDDからのBOOTに成功しています。
disk = /dev/hdc bios = 0x80発見者のitani-mさん、ありがとうございます。
また、スマートピコフラッシュ(コンパクトフラッシュ)をお使いのかたは、 そのままでは、ブート時に認識に失敗する場合がありました。 その場合は、ブートオプションに
hdb=noprobe hdb=xxx,yyy,zzzxxx,yyy,zzzはdeviceのgeometryの適切な値を指定して下さい。 調べるtoolとしてPC-DOSのQCONFIG.EXEなどがあげられます。 他にも色々とあるようです。
また、floppyのmountしての使用に関しては、下記optionが必要な様です。
floppy=nodma floppy=10,fifo_depth
- PCMCIA HDD用 lilo.conf.gz
- SmartPicoFlash用 lilo.conf.gz
XFree86 & SVGAlib
PC110のグラフィックチップであるC&T 65535は XFree86 3.2.xから、 SVGA Server(XF86_SVGA)でサポートされています。(Chips&TechnologiesはIntelに買収されました)
C&T 65535は、C&T 65530にプログラマブルクロックを付加したモノですので、 XFree86 3.2.xより前のversionではXF86_SVGAで"ct65530"と指定するのが、よさそうです。
しかし、XFree86 3.2.x以降でデフォルト設定のXF86Configを使うと波打った様な画面に なる事と思います。 キーボードの [Fn]+[F7]を押すことで、一応正常表示にはなりますが、 XF86Config内のModelineのDotClockに正しい値を与える事で正常に表示できます。
サンプルのXF86Config.gzです。
上記のサンプル中のModelineのDotClockは15.00 [MHz]で指定してあります。
Modeline "640x480" 15.00 640 672 728 816 480 489 496 526(調整は 0.05 単位が良いようです)
但し、上記はDotClockのみを修正したもので、他のパラメーターに手を入れていません。 本来なら他のパラメーターも修正すべきでしょう。 HorizSyncとVertRefreshの変更も必要になります。
console復帰時の画面の乱れは
TextClockFreq 15.00で復帰するようになります。
SVGAlibも、/etc/vga/libvga.configを同様に変更することで、正しく表示されます。
メモ・パッド
PC110のメモ・パッドを使用したい場合はPS2.EXEで、 IRQ 10 I/O 0x15E0に設定して、以下の様にdevice fileを作ります。
# mknod /dev/pc110pad c 10 9linux-2.0.x なら http://ro.nu/~robin/pc110/の PC110 Pad kernel moduleをInstall。 linux-2.2.x以降なら、CONFIG_PC110_PAD=y にしてkernelを構築します。
使い方は、例えば、 以下のようにして gpmで中継してもらうのがお手軽です。
gpm -R -tps2 -M -tps2 -m/dev/pc110pad -g1 -i500 -d8設定は、以下のようになります。
/etc/XF86Config: Section "Pointer" Protocol "MouseSystems" Device "/dev/gpmdata" Emulate3Buttons EndSection
/etc/kon.cfg: Mouse: MouseSystems MouseDev: /dev/gpmdata
samples
- PCMCIA HDD用 lilo.conf.gz
- SmartPicoFlash用 lilo.conf.gz
- XF86Config.gz
- keymap.gz追加定義のkeymapのサンプル
- kon.cfg.gz kon.cfgのサンプル
参考
- C&T 65535データシート
- Datasheet Archive - 65535 datasheet - 65535 application note - 65535 pdf
- Battery Powered Linux Mini-HOWTO "4章 一般的なシステム設定の変更例"