山岡鐵舟先生は、明治二十一年七月十九日、結跏趺坐のまま大往生を遂げた。この図は、高弟の中田誠実が写生し、南禅寺の毒湛和尚が賛をつけたものである。
賛に曰く、
作佛法金湯 稱家國柱ソウ(石に桑) 要居士眞識 鐵舟浮水上
此像、山岡鐵舟居士入定之日、門人某、面見居士座脱之相、以冩其眞者也。後付與居士四女祖眞禪尼。禪尼持來請予作賛字。因聊綴拙語以添蛇足而巳。