書名 | 著者 | コメント |
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剣道教範 | 柳多元治郎 | 鉄舟直弟子による、多分唯一の剣道書。香川善次郎校閲、序文。一刀正伝無刀流に則した剣道の教授法を記したもの。 |
鉄舟居士の真面目 | 圓山牧田 | 著者は全生庵三代目住職。次の小倉鉄樹によれば、「記載されているところの出処は確か」とのことである。この本と次の「おれの師匠」が鉄舟伝の二大重要資料ということになろう。 |
おれの師匠 | 小倉鉄樹 (牛山栄治編) |
小倉鉄樹は鉄舟直弟子。このうち晩年の部分は、同じく直弟子の桑原千末太の手記によっている。(小倉鉄樹は明治19年から京都円福寺に修行に出ている。) いずれにしても鉄舟直弟子の直話であり、鉄舟の実像が最もよく描かれている本であると思う。しかし、この本(以下の2冊も同様)には、七日間立切千四百面の試合をすませた者は一人もなかった等とあるが、小南易知が明治十八年の四月にこれを済ませたことは、記録に残っており、間違いがない。この本が重要資料であるために、このような誤りまでそのまま採っている本が多いのは残念。 なお、この本は島津書房から復刻されていて手に入りやすい。昭和十二年刊。 |
山岡鉄舟の一生 | 牛山栄治 | 「おれの師匠」をもとに、多少の修正を加えて昭和四十二年に発行されたもの。漢字、かなが今のものになっているので、こちらの方が我々には読みやすい。 |
定本山岡鉄舟 | 牛山栄治 | 著者によると「発行後月日が経つにつれ、誤謬や表現の不適当なところが目についてきて、だんだんやりきれない気持ちになり、はじめから書きあらためることにし、出来上がったのが、この定本山岡鉄舟です。」とのこと。昭和五十一年発行。 |
山岡鉄舟 春風館道場の人々 |
牛山栄治 | これは、「定本山岡鉄舟」より早く、昭和四十九年の発行。内容的には、鉄舟門下の人々のことを中心に書かれている。しかし、取り上げられているのは、松岡万、村上政忠、石坂周三、清水次郎長、天田愚庵、三遊亭円朝などで、「春風館道場の人々」という副題はちょっと違うような気がするが。 |
明治の剣術 | 山下素治 | 著者は、略歴によると技術者のようだが、恩師牛山栄治先生に御指導賜ったとある。 内容は、山岡鉄舟、宮廷剣術、警視庁剣術、榊原鍵吉の四部構成。山岡鉄舟の項は、鉄舟の試合、稽古についての記録が中心となっていて興味深い。 |
山岡鉄舟伝 | 佐倉孫三 | 明治二十八年発行。定価金十八銭とある。 内容は、「鉄舟居士の真面目」「おれの師匠」に出てくる話とあまり変わらない。 |
山岡鉄舟論語 | 百川元 | |
県令籠手田安定 | 鉅鹿敏子 | 籠手田安定は鉄舟の弟子。ただし、この本の中心は滋賀県令、島根県令としての事跡である。鉄舟との関係については9頁ほど割かれており、鉄舟が大悟したときに籠手田安定が立ち合ったとされていることが誤りであることを指摘している。 |
武士道 | 山岡鉄舟述 | 山岡鉄舟を知るきっかけとなった本。高校二年のときだったと思う。文庫化されている。 |
剣禅話 | 山岡鉄舟 | 同じく高校のときに入手。これも文庫化されている。 |
剣道書(自筆) | 服部恕一 | 服部恕一氏は鉄舟直門の藤里新吉門下。一刀流伝書の写し、藤里新吉手記の写し等。 |
香川善治郎伝 | 森川竜一 | |
剣士松崎浪四郎 | 園田徳太郎 | |
一刀正伝無刀流 剣道教典 近代剣道名著体系第十二巻 |
峯房一 | |
鉄舟と書道 | 寺山葛常 | |
山岡鉄舟一〜五 | 岩崎栄 | |
山岡鉄舟 | 小島英熙 | |
大聖山岡鉄舟 | 鍋倉健悦 | |
山岡鉄太郎先生直筆剣道書 | 村上康正編 | |
小野家一刀流兵法秘書 山岡鉄太郎先生筆写 | 村上康正編 | |
廓堂片影 | 北條時敬 | |
春風無刀流 | 津本陽 | |
剣には花を | 五味康祐 | |
山岡鉄舟 幕末の花道 | 神谷次郎 | |
講武所 | 安藤直方 | |
百錬千磨 海舟と鉄舟 | 高橋淡水 | |
山岡鉄舟の生涯 | 谷田左一 | |
史談無刀流 | 浅野サタ子 | |
鉄舟随感録 | 安部正人編 | |
日本剣豪譚 維新篇 | 戸部新十郎 | |
活人剣 山岡鉄舟 | 今川徳三 |