DIY(Do It Yourself)

このホームページで紹介しているように、わが家のログハウスの躯体となる丸太(ログウォール)は、最初の3日間程でほとんど組み上がりました。そして、それから数ヶ月間、風雨にさらされながら乾燥させてきました。外壁にあたる部分は塗料により保護してきましたが、家の内部に当たる部分は運ばれてきたときのままです。屋根が上がるまでの間に雨にぬれたことや、ほこりを含んだ風に長時間さらされていたため、表面がだいぶ汚れてしまっています。また、運搬や組み上げ時についたロープの跡や金具の跡、場所によっては足跡の付いた部分もありました。


そこで、これらをきれいにする必要があります。わが家の場合、ログハウスメーカーさんとの話し合いで、この作業は施主の仕事のひとつとして割り当てられました。


道具としては、ヤスリを使います。「サンダー」と呼ばれる電気仕掛けのヤスリや布ヤスリを使って、屋内の丸太の表面を磨いていきます。左がそのサンダーです。

 
サンダーの回転部に取り付けるヤスリです。マジックテープで取り付けます。

 
布ヤスリです。先に粗めのものを使い、最後に目の細かいもので仕上げます。


実際にサンダーがけを行っているところです。当然高いところは脚立やはしごを使わなければなりません。曲面であるため「むら」ができやすく、あとから布ヤスリをかけます。

 
防塵対策のメガネです。

 
大きめのマスクも必需品です。


赤線より上は磨きをかけた後、下はこれからの部分です。丸太表面の木目の違いがわかるでしょうか。


このようにして、内部の丸太の壁はすべてきれいに磨きます。丸太との格闘です。狭いと感じていた家が急に広く見えてきました。


 
磨く前の汚れている丸太です。

 
こちらは足跡でしょうか?


左の丸太が磨く前、右が磨いた後のものです。表面を削ると、丸太の色がくっきりと出てきます。

 
天井の高い梁(はり)の丸太は・・・

 
脚立にのぼって磨きます。


2種類の目の粗さのヤスリを使って繰り返し磨き作業を行ったため、予想以上に時間がかかりました。
ここまでの所要時間は、土日のみの作業で約2ヶ月でした。


 
次に、手垢などの汚れを防ぐために、塗料を塗ります。

塗料選びは重要な要素です。外壁用は紫外線や風雨などから丸太を守る必要があるため、強力な耐候性が求められますが、内装用としては撥水性で無害のものにすることが必要です。もちろん、通気性や調湿性を考慮したものを選ばないと木の呼吸を妨げてしまいます。わが家の場合は、メーカーさんのおすすめで「浸透性の無色(クリアー)」の木材保護塗料を使用することになりました。この塗料は2度塗りすると木目がきれいな仕上がりになります。そのままでは粘性が高すぎるため、シンナーで薄めて使用しました。


実際に塗装する部分ですが、あらかじめ塗装済みの1階床材と手の届かない1、2階天井を除いて、ひととおりチャレンジしてみることにしました。


主要な道具一式です。

 
塗料とうすめ液(シンナー)です。

 
ハケとスチール缶です。蓋付きの缶は保存用です。

 
これも必需品です。マスキングテープと養生テープです。塗装の必要のない窓や建具の境目に張り付けて、塗料が付かないようにガードします。

 
この養生テープは、固定したところからビニールが広がって、きれいに床を覆うことができます。

 
そして、定番の軍手とマスクです。

 
軍手よりもゴム手袋の方が、塗料がしみ込まないので手が保護できます。

塗料が床にかからないように、ビニールシートとダンボールで保護します。ダンボールは、近くのスーパーマーケットで調達しました。

 
実際に塗装したところです。まだ、1度塗っただけですが、塗装前に比べて木目がきれいに浮き出てきました。

 
塗り方の基本は、上から下、左から右に木目に沿って横に塗っていきます。塗料をハケに付けすぎると、飛び散ったり、流れてしまったりして大変です。また、塗りムラができないように、手首を返しながら均等にハケを動かすのがポイントです。

この作業も結構疲れます。そして、時間がかかります。