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第11回 根付の真贋 〜私の失敗談〜
続編 他のコレクターの体験@
平成15年7月12日


根付蒐集の私の体験談を披露したところ、同じ店で同様の体験をされた根付コレクターの方から貴重な体験談が寄せられました。

店が具体的に分かる部分は伏せ字にし、ご本人のご了解を頂いた上で掲載させて頂きます。




私が8,9年前に根付を初めて買ったのも、「その店」でした。
象牙?製の友一銘、猿の根付でした。

根付のことを何も調べず、いきなり行って買ってしまいました。
価格は4万円。店主に「古いんですか?」と聞いたところ、まあ、そこそことの回答だたっと思います。後から、ちょっと調べて「友一」は江戸の人と分かり喜んだ記憶があります。
 
今、思えば、まあ、なんと純真でかわいかったことだったと自分ながら、あきれてしまいます。
 
根付、そのものは香港製よりはまし、という感じのバッタもんの根付です。その後、2つ似たような根付を「その店」で買いました。
 
しばらくして、有名根付専門店で根付を買い、「その店」の根付の正体が分かり、「その店」には以後、行かなくなりました。
 
今年の春、仕事の関係で○○に行き、時間をつぶさなければならなくなりました。「その店」にでも、行ってみようかと思い、行ってみますと、「その店」は別の場所に移っていましたが、あの店主がおりました。
  
私の成長?した目で根付を見ましたところ、完全偽物3割、?の根付4割、本物3割という感じです。私が根付好きと思ったのか、店主は「よかったら、手にとって見てください」と、よってまいりましたが、私は辞退しまして、店からでました。
 
つぶれず、残っていたのも驚きですが、カモを嗅ぎ分けよってくる店主もさすがだとちょっと、感心したしだいです。
 
もう、二度と「その店」にはいかないと思います。
 

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