<骨董市における根付販売の実態>
(1)骨董市の概要 =東京平和島・全国古民具骨董まつり」(平成14年12月開催)
年間5回定期的に開催される骨董市で、国内では最大級の骨董市。出展する骨董商の顔ぶれは毎回大きく変化することはないが、古民具から洋骨董、着物等の様々な種類の骨董商が日本全国から並ぶ。開催場所は、東京都大田区平和島の東京流通センタービル内。
今回の総出店数は224店。会場の入り口で、店舗配置図入りの「東京アンティークニュース」(全16ページ)の冊子が無料でもらえるのが嬉しい。また、受付で氏名住所を登録すると、次回の開催の案内をしてくれるサービスがあるので活用したい。
(2)根付の取扱いの状況
224店舗中、カウントしたところ根付を取り扱っていたのは24店舗であった。全店舗のうち、約1割の店が根付を取り扱っていたこととなる。それらの店舗において展示されていた根付の概数を積算すると、合計720個の根付がショーケースや桐の箱、露台に置かれていた。(店舗の奥にしまわれている根付があるかもしれないが、そこまでは確認していない。)
ある店舗では3点の根付のみがショーケースに並べられ、一方では、桐の区切られた箱に整然と100点以上の根付を並べている店舗もあった。総出店数で720個を割ると、1店舗当たりの取扱い数は3個となる。このことから、骨董市においては必ずしも数多くの根付に巡り会えるとは限らないことが理解できる。出店が200店を超える大規模な骨董市は稀であり、50店ほどの骨董市が通常の規模であることを想定すると、我々がひとつの骨董市で巡り会える根付の数は、約100〜200個くらいだと考えておいたほうがよい。
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