『根付鑑賞時のエチケット集』
(平成18年2月策定、試案第1版) |
1.基本的考え方
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根付(ねつけ)は、文化的・歴史的に貴重な美術品であり、良好な保存状態で後世に伝え、継承をしていくことが必要であること。
同時に、根付の美術的価値、学術的意義、現代作家による創造活動、根付に対する一般の関心喚起等の観点から、鑑賞や展示、解説等を通じて優れた根付を広く紹介し、理解を深めることも重要である。 |
2.鑑賞の前に
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鑑賞の際、袱紗(ふくさ。お茶道具を拝見するときに使用する布)などの敷布を各自可能な限り用意すること。用意していない場合は、根付が収納されている箱や他人の敷布の上で鑑賞すること。
飲み物の入ったコップなど根付を汚損するおそれのある食器を近くに置かないこと。
鑑賞時は万年筆や毛筆の使用は避けること。
会合の種類又は持ち主の希望によっては、眺めるだけの鑑賞のみを許している場合があるので注意を要する。また、直接触れられる事故を避けたい場合は、持ち主は透明のアクリルケースに入れて展示又は回覧する等の方法を考えることが必要である。
白手袋の使用は根付を落下させるおそれがあるので、避けること(漆芸、金工等の鑑賞時は除く)。
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3.取り扱いの方法
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根付を箱から取り上げるときや手のひらに乗せるとき、箱に返すとき、次の人に回覧するときは、いずれも片手ではなく、極力両手を添えて慎重に取り扱うこと。(二本の指でつまんで鑑賞するのはタブー。)
万が一落下させてしまった場合でも損傷を避けるため、鑑賞時は根付を高く持ち上げないこと。目安としては、敷布の上空30cm以上には持ち上げない。
拡大鏡を用いて観察する場合は、レンズの硬いフレームを根付にぶつけないように注意すること。
蓋付きの鏡蓋根付や饅頭根付は、無理に蓋を開こうとしないこと。また、可動部分のある細工は無理に動かそうとしないこと。開いたり、動かしたい場合は、持ち主に相談すること。開いたり、動かされたくない持ち主は、口頭で周知したり、紐などで止める工夫をすること。
破損しやすい細密彫刻の部分、取れやすい象嵌細工の部分、古色がそのまま残っている染めの部分など、決して触れてはいけない部分があることに注意すること。
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4.その他
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本規程は、適用について鑑賞の前にアナウンスする等の方法により自由に使用することができる。
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