NATルータを使用する環境でUDPをONにする

NATルータを介してDreamcast(DC)を接続している場合の設定方法を説明します。

with router

はっきりいって、素人さんに難しいです。読んでわからなかったという人は素直にあきらめましょう(^_^)

設定サンプルは私が持っているコレガのBAR SW-4Pと住友電気工業のTE4111Cだけ書きます。他のルータも類似に設定機能があるはずなので、探してみてください。

YAMAHAのRTA52iを使用する場合の設定例はセガが公開しています
「NATを経由するネットワークでのPSO Ver2のUDP設定について」 http://www.sega.co.jp/bba/psonat.html


1. DreamcastのIPアドレスを固定する

ルータへの設定登録はIPアドレスで行うことになります。おそらく多くの人はDHCPを使用して、IPアドレスを自動設定していると思いますので、DCのIPアドレスを固定設定に変更します。

1-a) ルータのDHCP設定

DCで使用するIPアドレスが他の機器に使われないようにします。やり方は以下の3通りあります。

  1. DHCPのアドレス範囲にDCで使用するアドレスが入らないようにする
  2. DCのMACアドレスを登録する(ルータに固定IP機能がある場合)
  3. DHCP機能を無効にする

ここでは、1のやり方だけ説明します。なお、2の方法を使った場合は1-bのDreamcastの設定は不要です

BAR SW-4Pの場合

  1. 「アドバンスド設定」「DHCP設定」をクリックして「DHCP設定」ページを表示する
  2. DHCP終了アドレスの4番目の数字を2〜253間の値にする

終了アドレスを192.168.1.253にした場合、DCには192.168.1.254のアドレスが使用できます。このアドレスをメモしておきます。

TE4111Cの場合

イーアクセスの標準設定では192.168.1.2〜192.168.1.17がDHCPで使用されています。DCには192.168.0.18〜192.168.1.254が使用できますので、変更の必要はありません。

古いイーアクセスの設定ガイドでは172.25.0.2〜172.25.0.17がDHCPアドレスでした。以下の手順で確認してください。

  1. 「設定の選択」画面で使用中の設定の「編集」ボタンを押す
  2. 「割り当て先頭IPアドレス」と「割り当てIPアドレス個数」を確認する

1-b) Dreamcastの設定

以下のどちらかの方法で設定画面を呼び出してください。

「ネットワーク設定」でBbAの設定を行います。

「IPアドレス」の項目で「手動設定」を選択します。IPアドレス欄に1-aでDC用に確保したIPアドレスを入力します(192.168.1.254等)。ネットマスクは255.255.255.0、ゲートウェイはルータのIPアドレス(SW-4PやTE4111Cの標準設定では192.168.1.1)を入力します

プライマリDNSはプロバイダが指定するDNSサーバのアドレスを入力します。(ルータにDNS proxy機能がある場合はルータのアドレスでも大丈夫です[TE4111C等])

2. IPマスカレードを設定する

NATルータを使用する場合、外部から届くUDPのデータをDCに転送する設定が必要です。やり方は以下の2通りありますが、ルータによっては使えない機能もあります。

  1. DMZ機能を使用する
  2. IPマスカレード(NATアドレス変換、又はポートフォワーディング)機能を使用する
1の方法が簡単ですが、すでに他の機器にDMZ機能を使用してしまっている場合は使えません。2の機能はWWWサーバを公開する方法としてルータの説明書に記載されていると思います。

2-1. DMZ機能を使用する

TE4111CにはDMZ機能はありませんので、BAR SW-4Pのやり方だけ説明します。(最新のTE4100シリーズにはGapNATという類似機能が追加されましたが、ここでは説明しません)

  1. 「アドバンスド設定」→「DMZ設定」をクリックしてDMZ設定ページを呼び出します。
  2. DMZホスト欄にDCのIPアドレスを入力して、「設定」ボタンを押します。
  3. 「アドバンスド設定」→「システム設定]をクリックして、「システム・リブート」の実行ボタンを押します。

2-2. IPマスカレード機能を使用する

PSOが使用するUDPのポートは40975,41231,41487,41743の4つです。このポートに届くUDPをDCに転送します。

BAR SW-4Pの場合

  1. 「アドバンスド設定」→「バーチャル・サーバー設定」をクリックして「バーチャル・サーバーの設定」ページを表示する
  2. バーチャル・サーバー欄で「有効」を選択し「設定」ボタンを押す
  3. バーチャル・サーバー欄に戻って、「追加」ボタンを押す
  4. 次のように設定する
    バーチャル・サーバー 有効
    グローバルPort 40975
    ローカルIP DCのIPアドレス
    ローカルPort 40975
    プロトコル UDP
  5. 「設定」ボタンを押す
  6. 「グローバルPort」と「ローカルPort」の番号を41231,41487,41743と変更しながら3〜5を繰り返します。
最後に「アドバンスド設定」→「システム設定]をクリックして、「システム・リブート」を実行して終了です。

TE4111Cの場合

  1. 「設定の選択」画面で使用中の設定の「編集」ボタンを押す
  2. 左フレームの「NATアドレス変換」をクリックします
  3. 表の中の未使用の番号をクリックします
  4. 次のように設定する
    優先度 1(0以外の整数)
    接続先の名称 使用している接続先
    LAN側IPアドレス DCのIPアドレス
    ADSL側IPアドレス 自分のADSL側IPアドレス
    プロトコル UDP
    ポート番号 40975-41743
  5. 「設定」ボタンを押す

40976-41742のポートを他の機器で使用している場合は、4個のポート番号を個別に登録してください。

3.フィルタの設定

もし、特別なフィルタの設定をしている場合は、PSOで使用するポートのフィルタを解除する必要があります。ただし、普通にNATルータを使用している人は設定不要です。

BAR SW-4Pの場合

設定の必要はありません。 というより、フィルタ機能が貧弱でフィルタできません(--;

TE4111Cの場合

  1. 「設定の選択」画面で使用中の設定の「編集」ボタンを押す
  2. 左フレームの「IPフィルタ」をクリックします
  3. 表の中の未使用の番号をクリックします
  4. 次のように設定する
    優先度 50(下記参照)
    インタフェース 接続先名称から受信
    送信元IPアドレス/マスク長 0.0.0.0/0
    送信先IPアドレス/マスク長 0.0.0.0/0
    プロトコル UDP
    送信元ポート番号 *
    送信先ポート番号 40975-41743
    IPフィルタアクション 通過
  5. 「設定」ボタンを押す

非通過タイプのフィルタ設定がある場合は、その優先度より小さい値を設定してください。

4. PSOのUDP設定をONにする

PSOの最初のメニューでOPTION→UDP SETTINGでUDP設定画面を出し、ONを選択します。

UDPで正常に通信できるかどうかは、TEAMに入ってみないとわかりません。できれば、知り合いに協力してもらって試験しましょう。仲間のキャラの動きが見えれば設定は成功です\(^▽^)/


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