■ＺＥＮはこんな香り

日々のストレスで身体も心も疲れた時、休日にお寺や庭園を散策すると心が安らぐ気持ちになりませんか。
ＺＥＮの香りは、伽羅・竹・苔の素材とフローラルの香りで精神を落ち着かせ、心洗われる香りです。
香りを楽しみながらリラックスし、私たちの肌まできれいにしてくれるんですね。
緊張をほぐし、リラックスさせる効果があるので、やすらかな気持ちや幸福感にひたりたい時、いつでも一吹きしてみてください。

トップノート（透明感・みずみずしさ）
リンドウ・ヒヤシンス・スペースローズ

ひと吹きした瞬間から、気分を落ち着かせ幸福に包まれるようなリラックス効果が得られるのは、資生堂独自開発の「改質バレリアン」によるものだとか。
新鮮で爽やかな水生ヒヤシンス、ニオイアラセイトウが生み出すみずみずしい植物の生き生きした香りが、心を解きほぐしてくれますよ。

ミドルノート（静粛・自然）
スミレ・イリス・スペースローズ

ラストノート（奥深さ・温かな甘さ）
ペアウッド・ムスク

うっとりするような「スペースローズ」の香りが、無限のやすらぎへといざないます。この「スペースローズ」は地球外、そうスペースシャトル内で誕生した香料で、世界には類をみないものなのです。
静粛感を感じさせる禅空間の孟宗竹、自然で奥深い杉苔の香りと質の高いフローラルが調和して何ともいえない優しさをかもしだしています。

東洋の精神性と西洋の木々の落ち着きとの結びつき……
現代的で繊細で生き生きとしたペアウッド……
それらが精神を清めるような奥深い緑油伽羅の香りを一層引き立ているようです。
落ち着いた雰囲気のムスクの中で、アンバーとトンカビーンの甘い香りが溶け合い、ほんのりセクシーな一面も。

破竹、真竹、孟宗竹は、古くから日本の歴史や文化に深く関わり、生活の中にも利用されてきました。禅庭園や京都の坪庭等にも植栽され、日本情緒あふれる空間を形成しています。
ＺＥＮの香りの抽出には１年目の孟宗竹の若竹を選び、瑞々しさと力強さをバランスよく再現しているそうです。

香の１つである伽羅は僅か１ｇが１万円といわれるほど、希少で高価なもの。
ジンチョウゲ科アキラリア（またはゴノチラス）属の古木に細菌がつき、稀に樹脂化したものを沈香といい、その中で最も香気が優れたものが伽羅。 伽羅の中でもグレードがあり、最高級なものが緑油です。 東洋の香りの極致ともいえる、奥深く幽玄な印象があります。

「苔寺」で有名な西苔寺は、禅宗の理想世界を庭園として表現されたもの。庭園に「座禅石」がいくつも置かれ、季節で彩りが変わる美しい苔に覆われています。 「枯山水」様式の他の禅宗庭園にも苔は多く使われていますね。
杉苔の葉の部分のみを抽出し、雨に濡れしっとりとしたグリーンが鮮やかなビロードのように広がった苔の香りを強く引き出しＺＥＮに配合してあるそうです。

ストレスを低下させる働きがあるという改質バレリアン。
改質バレリアンは、吉草根とも呼ばれ、生薬として古くから使われており、鎮痛、鎮静、利尿、喘息などの効果があります。バレリアンから抽出した香料は香水に使用しにくい、くせのある匂いをしています。それを資生堂が独自の技術で悪臭を除去し匂いの改質を行ったそうです。

｢スペースローズ｣とは、１９９８年１０月〜１１月にかけて、向井千秋さんとともにスペースシャトル｢ディスカバリー号｣に搭乗（？）した｢オーバーナイトセンセーション｣という品種のバラの香りを捕集し、地上で再現したもの。

NASAとIFF（International Flavors & Fragrances）の共同研究の一環として、ジョン・H・グレン飛行士(NASA)および向井千秋飛行士(NASDA)が行なった実験では、無重力空間で咲いた薔薇の香りは、地球上のものとは異なり、よりソフト＆繊細でかぐわしく、かなりのヒーリング効果を得られたそうです。

地球に帰還後、その香りを分析したところ、なんと香りを構成する主要な三つの化学成分に際立った変化が現れており、地上では重力で固定される化学成分が、無重力空間では細胞内で流動化し、分子構造が変わったのでは、と、考えられています。


まさにＺＥＮは、最新のアロマコロジー技術とプレステージ性を融合させた21世紀型フレグランスと言えるでしょう。